わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

サラリーマンすごろく

2008-05-08 22:56:36 | コトバ・ニッキ
このGWは母と関西方面へ。
以前は海外旅行なんかも一緒に行ってたけど、仕事が忙しくなったり、彼女もボランティアだの地域の活動だのと忙しくしていたので、一緒に行動することも少なくなっておりました。


ことの発端は、先々月、たまたま時間ができたので実家に帰ろうかな、と電話したら、
「父が10日間のブラジル出張に出るので暇だ、どこかに連れて行って!」
というオーダーを受けたことから。


毎年このくらいの期間の出張に行っているのに、なぜに今年ばかり寂しがる???


暦どおりしか休めないし、4日はSEMPOを観に神戸に行くし・・・。
関西方面で合流する?と聞いたら、「行く」と。


しかし、そこからが大変でした
行きたいところをヒアリングしたら、そりゃー1泊2日じゃムリですぜというリクエスト。


姫路城に行きたい、神戸の異人館をめぐりたい、シティホテルはつまらないので温泉がよい、泊まるからにはごはんはおいしくないとイヤ、大阪に行ったことがないので大阪城を見たい・・・
さらには帰りの新幹線は一緒に乗ってくれるんでしょ?とおっしゃる。
あたしは『のぞみ』の方がラクなのになー。
この与件を全部満たしたミラクルな旅程を組みましたよ~。



駆け足で回っても記憶には残るし、彼女にとっては「行ってきた」ってことが大切で、テレビを観て「ここ行ったことある!」って思えることが大事みたい。
喜んでもらえたし、よしとしましょう



で、そんな旅の最中、ひたすら母は喋っておりました。
目に留まるものから連想される自分の話、父の話、近所の人の話、自分のおともだちの話・・・・・そんなものをとりとめもなく話す。
目に付いたことを話題にするから脈絡なんてものもないし。


母の行動範囲と社交範囲にいる人たちは俗っぽい言い方をしちゃうととってもレベルが高い。経済的にも余力があるし、社会参加意欲とでも言おうかモラルも相当高い。
精神的にゆとりがあるから、社会のため、人のために動こうとするんだろう。


母にとって、仕事とかビジネスとか事業といったものとのつながりは、父を通して、ってことになる。
三十路終盤のあたしの父なので、現役で組織に属して働いているってことは、それなりの地位についているわけで、あたしなんか一介のサラリーマン、中堅管理職の悩みとは種類が違う・・・・んだと思っていた。


父は学校を卒業して勤めた会社一筋に40数年。
誤解をおそれず言っちゃうと、日本的経営が色濃く残っていた時代のサラリーマンなので、愛社精神は人一倍。「仕事」が好きっていうよりも「会社」が好きで、好きな会社のために心血注いで働いてきたから、それなりに出世して今の地位があるんだろうな、って思う。


子供の頃、海外駐在をしていた頃を除いて、家族サービスというイベントとは無縁で生活してきた。おとうさんは毎日仕事で忙しくって、くたくたになっているから休みの日はごろごろさせてあげて…っていう空気だったもんなー。家族旅行なんて行ったことがなかったし。
別にそれを怨んでもいないし、周りをうらやましいとも思わなかった。


そうやって働いてきて、いわばサラリーマンすごろくのあがり、を迎えた父は今、後継者をどうするか?ってことで悩んでるんだそうです。


多分、父は、自分でなんでもやってきた、そういう仕事の仕方をしてきたんだと思う。
で、そうやって得た結果を認められて出世してきた。
集団、組織を率いてその団体で出した結果ってことではなかったんだろうね。


だから、今、もうサラリーマンすごろくをあがろうとしているときに、後継者、はたまた自分のノウハウをどう継承するか、ってことにアタマを悩ましているらしい。


ふーむ
あたしが今抱えている問題と一緒だぞ。
「継承」って一朝一夕にはできないから、少しずつ、ひとつずつ、残していかなきゃならないんじゃないか?とあらためて思ったし、あらためて感じた。


あたしは、あたしの後継者を作ろうだなんて思ったことはない。(まぁ、作るほどのもんでもないけどね
それよりも、あたしが持ってるノウハウ、あたしがいろんなところで学んだこと、経験したことをどう関わった人たちに移植していくか、刷り込ませていくかってことが大事なような気がしている。
でも、そうやってアウトプットし続けていくと、すかすかになっちゃって自分には何も残らない、なーんてことになっちゃうのは悲しい。だからあたしはインプットし続ける。


まじめに仕事をした結果、順調にサラリーマンすごろくを上がっていけた父はシアワセなんだろうなー。
あたしもまじめに仕事しているのに(自分で言うか?)、なんでサラリーマンすごろくはずーっと1回休みなんだろう?


なんてことを思いながら新聞読んでたら(実は5日付けの日経流通を今頃読んだ。)、先々週、お会いした前の前の会社の上司が社長になっていた。(正確にはこれから取締役会で承認されるので、『社長になる』が正しい。)
びっくり
と同時に納得。


浮き沈み?社内政治?なんでもありな会社なので、順当っちゃ順当な人事だ。
「30周年記念にニューヨークに行くぞ。戻ってくるか?」と酒の席で言われたけど、そのときだけ戻してください。笑。



コメント
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