わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

燃え尽きたよ、真っ白にね~学び直しプログラムモジュール2が終わったよ

2021-09-05 16:57:17 | オトナの学び
2か月に渡る福岡女子大学学び直しプログラムモジュール2「創造性を磨く」が終わりました。


このプログラムは4日間の対面授業とその間のフィールドワークやチームで課題に取り組む計40時間。
初日、2日目はデザイン思考の基礎をざっくりと学び、リサーチの準備をし、3日目までの1か月の間に各チームごとにインタビュー調査を実施、3日目、4日目でアイデアを創造し、プレゼンテーションをする、という濃密でタフな内容です。
開講した7月10日は緊急事態宣言が明けて、いよいよオリンピックが始まるって頃だったので、対面での授業。翌週の授業もなんとか対面で実施ができたものの、東京に緊急事態宣言が出るってよ、これまでの傾向では3週遅れくらいで福岡にも緊急事態宣言が出されるから、3日目からはオンラインの準備をしておいた方がいいかもね、なんて話してたら、やっぱり3週遅れで緊急事態宣言発出。3日目、4日目はオンラインでの実施となりました。


2か月間の学びの軌跡 みんなが発表準備をしている間、ブレイクアウトルームを覗きながらしこしこ描いてました。


講座の内容もタフだけど、運営もタフで、そしてわたしにとってはとってもチャレンジングな2か月間でした。
2年前の2019年に講座の内容を一新して、初めてメインファシリとして担当したときも相当なプレッシャーでしたが、2年ぶり(去年は講座自体が開講を見送った)の講座はさらに強烈なプレッシャーのもとでの運営でした。


今、大学院の学際デザイン領域でデザイン思考をベースに修了研究を進めていて、いやいやいや、修了研究でひーひー言ってて、もう脳みそが耳から流れ出そうなくらい苦しんでるのに、そんなわたしが、デザイン思考のプログラムを教えてていいのか?っていう、もうどうしようもない葛藤に苛まれていた。
「できる」と「教える」は違う能力でもあるし、先生というよりも、一緒に学ぶガイドみたいな役割だし、学び手の気持ちがわかるんだから、それは強みじゃーん、ワークショップデザイナー/ファシリテーターとして課題を発見して解決するアプローチをみんなと一緒に学んでいくってスタンスで取り組めばいいじゃん、とかとか、自分を納得させて、鼓舞させての2か月間4日間の授業でした。ひやー、すんごいプレッシャーだった。


その上さらに、対面からのオンラインの実施。
対面授業も2年前のそれとは大きく環境が変わっていて、アクリル板が設置されていて自由に動き回れない、声が聞き取りにくい、ツール類は共有・使い回しを避ける、マスクで表情が見えないなどなど、対面でできる喜びはあるものの、いろんなことが制限される不自由さや、感染リスクも抱えながらの、異常な緊張感。
そして、オンライン授業への変更。対面を前提としたプログラム設計だったので、オンラインでの実施で学びの効果が薄まらないように、設計し直して、ツール類もシンプルにして、事前に送付したりと、何をどうやって準備していたのか、今となっては記憶が曖昧なくらいバタバタ(おいおい) 
当日もほぼワンオペで、ブレイクアウト―ルーム作ったり、タブレットで共有ファイルの書き込み状況見ながら、進捗を確認(推理)したり、脳みその容量を軽くオーバーしてたと思うw


そして、無事に昨日2か月間に渡るプログラムが終了したわけですが、これがもう、受講生のみなさんの意欲と好奇心に支えられて、本当に素晴らしい場だったのですよ。
オンラインだから、とか、対面だから、とか開講形態なんて関係ないね、学ぶ内容と学ぶ仲間がいかに大事かってことにあらためて気づかされたわけです。


今やオンライン授業はそれほど特別なことでもなくなってきているけれど、でも、やっぱりどこかで、オンラインと対面の違いを挙げて、やっぱり対面の方が効果が高いよね、とか、オンラインでもここまでできる、的なことを言っちゃいがち。でもね、「オンラインでもここまでできる」じゃなくて、「オンラインだとこんなことができる」っていうおもしろがるマインドが学びの効果を促進すると思ったよ。


昨日の授業の最後は、これまで各チームで取り組んできたテーマから導き出されたアイデアのプレゼンテーション。対面授業のときは、寸劇(スキット)でプレゼンしてもらっていた。画用紙や折り紙、テープ、リボンなどの工作用品をずらーっと並べてプロトタイプを作ったり、小道具を作ったりして、学芸会のようにそれはそれは楽しく準備をして、実施していた。それをオンラインでやるとどうなるのか?3Dが2Dになっただけじゃん、と腹をくくって、同じように寸劇でプレゼンをしてもらったのですが、これがもう、ものすごーーーーーーーーーくよかった!バーチャル背景を使って場面転換をしたり、無声映画さながらに演技をしたり、画面共有を使いながら2画面で表現したり、限られたリソースを最大限に使いこなしていて、しかもそれを楽しみながら、おもしろがりながら取り組んでいたのが、本当に素晴らしかった。ブレイクアウトルームを覗くたびに、「ねぇねぇ、あれやってみない?」「こうしたらいいんじゃない?」と改良改善が次々になされていて、まさにデザイン思考のプロセスそのものを、発表準備のグループワークの中で体現していた。


5月に開講してからずっと「とりあえずやってみる」「やったら振り返る」を合言葉に、中途半端でもオッケーだし、うまくやろうとしないでいいからとにかく楽しみながらやってみましょう!と、さまざまなちょっとムリ目、無茶ぶりなワークに果敢にトライしてきてくださった皆さんは本当に素晴らしいなぁ、と発表を聞きながら(寸劇見ながら)、お腹がねじれるくらい笑って、そして、感動して泣きそうになった。


もちろん、雑談がしにくい、とか、会話をかぶせることができない(一人ずつしか喋れない)といった弱点はあるかもしれないけれど、考える、対話をする、という学びの原点はオンラインだろうが、対面だろうが等しく実施できると思っている。ここにこだわってプログラム設計をすれば、対面だから効果が高い、オンラインだから効果が下がる、といった不毛な議論はなくなるようにも思っている。


ここ最近、グループワークって何のためにやるんだろう?という根源的な問いに、自問自答している。というのも、今、ビジネス法務や税務のコースで学んでいて、基本的には弁護士や税理士の先生から必要な知識を伝授していただく知識獲得型の超導管モデルなわけですよ。でも、ものすっごい学びがある。豊富な事例を紹介いただいて、じゃあ、自社の場合にはどうなる?って咀嚼して考えて行くから、理解も深まる。インタラクティブさは1ミリもないけど、いやいやいや、学びはめっちゃ深い。それがですね、時折、グループワークがあるんですよ、事例を読んでグループで一つの解を出しなさい、っていう。正解がある(判例がある)問いをグループで考えさせる意味ってなんなんだろう?って。先生の解説を聞けば10分で済むところ、1時間かけてあーでもない、こーでもないと議論するわけです。正解にたどり着くまでの、合意形成のプロセスを学ぶ、とか、主張が異なる場合にリーダーとしてどう振る舞う?といった目的だったらわかるんだけど、だったら事例を6個教えてほしいわー、と思っちゃう。


対して、学び直しプログラムでは、グループ演習を前提としたプログラム設計になっている。それは正解がない問いに取り組むからこそ、他者の視点や意見を取り入れ、どう合意形成していくか、そのプロセスこそが学びであり、そのプロセスを体験することで得た力、スキルを世の中に還元してほしいと思っているから。
そして、ひとりでは乗り越えられないことも、みんなと一緒だったら乗り越えられるって経験が何よりも大切だと思っている。そう、憧れの最近接発達領域ね。


グループワークってなんのためにやるんだろう?と、ここ最近、ちょっと懐疑的だったけれど、昨日の授業を経て、あぁ、やっぱり意味があるんだなぁ、でも、グループワークをやればいいってわけではなくて、なぜやるのか、グループワークを通じてどうなってほしいのか、ってことをちゃんと考えて、ちゃんと設計しないとダメだよな、強く強く思ったのでした。自戒を込めて。


いやはや、タフで濃密な2か月間でした。みなさん、ほんとうにおつかれさまでした!
今月末から始まるモジュール3も豊かな学びの場となるよう、精いっぱいがんばりますー


おまけ
学び直しプログラムの授業ではユニフォーム代わりに福岡Tシャツ着てる。
4日間の授業で着たTシャツたち。基本、キッズサイズっていうのが泣ける(笑)



BALENCIAGAかとおもいきや、BAKACHINGA(金八先生の口調でどうぞ)
鮎川誠さんイラストの福岡のライブハウスを救おうクラファンのリターン品
明太ラブに、西鉄バスコラボTシャツ。
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