懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その87 広島県大和町の民家

2013年10月20日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 広島県大和町(現在は三原市)

大和町や世羅町、世羅西町は平坦な高原になっている。
この平坦な高原は賀茂高原と呼ばれ西は広島市の手前まで続く。
岡山県と同じ時代に生まれたのに岡山は大きな川が流れているため浸食されて深い谷になっている。
賀茂高原には大きな川は少ない。しかも分水嶺が島根県の県境でなく瀬戸内海から50キロほどの上下町あたりである。
上下町あたりの山だと高度も低いし河川の長さも短い。
川の浸食する力は高低差と河川の流域面積の広さによる水量の多さと地質であろう。
浸食されやすい石灰岩や火山の噴石などでは谷も深くなる。
2000メートル、3000メートルの落差からの勢いと500メートル程度の落差では水の勢いが違う。
賀茂高原は河川が短く高低差もなく雨量も四国南部や和歌山などに比べると半分以下のため
浸食が少なかったのではないかとおもう。

そんな高原のなかに昔ながらの集落が点在し茅葺民家も残っていた。
各地方で地域の茅葺民家を撮影したり絵を描かれている方がおられます。
そんな情報を元に茅葺民家の探索に出かけた。

大和町の茅葺民家は寄棟造りで棟仕舞は箱棟にしている。下屋もない。後ろにももう一軒茅葺民家が見える。