懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その40 「峠越え」 播但線生野越え

2013年10月19日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 兵庫県 播但線生野

播但線の新井から生野、長谷と登りが続くそれもトンネルがひとつしかないので新井の方面から登ってくるのが見える。播但線に並行して国道も走っているので撮影場所は沢山ある。
生野を出て長谷に向かう山の斜面はイベントがあると人の山となる。
遥か遠くから汽笛と煙で気持ちは高揚する。心臓の鼓動が早くなるのが自分でもわかる。
いまだかって撮影するときに心臓の鼓動が高鳴るのは蒸気機関車の撮影をおいてほかなかった。汽笛、煙、ドラフト音、クランクやレールの軋む音、聴覚、視覚、嗅覚がとぎすまされる。
消え去る蒸気機関車への惜別の思いもあったとおもう。もう二度と生野で蒸気機関車の爆走を見る事もないと思うと寒さで凍えながら汽車を待った日々を思い出される。

生野を越えると雪だった。播磨と但馬の気候の違いが峠ひとつで感じた。
今は播但線に並行して播但自動車道が走っているので昔の風景と様変わりしてアカン絵にならんという声を聞いた。
生野越えも走っている機関車がC57形だったから行ったもののD51形だったら行かなかっただろう。最初の写真の客車の一両目は客席と荷物室が一緒になったオハ二ではないか
いまではこんな車両は保存された物しかみられない。ごく普通に走っていたので撮っていないものだ。