懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その39 「峠越え」 花輪線龍ヶ森

2013年10月15日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 岩手県 花輪線龍ヶ森

蒸気機関車で一番の撮影場所は峠越えであろう。
きつい勾配で見晴らしがよく撮影場所が確保されているところは名所ともなっている。
露出さえ間違わなければ誰が撮っても70点くらいの写真が撮れる。
重連や三重連も
見られるしスピートがゆっくり登ってくるので何枚でもとれる。
しかし、龍ヶ森のような名所は多くの人が訪れ沢山の写真が残されている。
それでも一度は訪れたい場所である。
私の撮影していたころは手動カメラでピント合わせフィルム巻きも手動、撮影中に露出を変える事はできなかった。
今のカメラは何もすることはない。連続にしておけば勝手にピントも露出も変えて写してくれる。動く鉄道写真などの撮影も大変強い。

私の頃は52mmの標準レンズだけで撮影していた。しかし、蒸気機関車の汽笛やドラフトの音が聞こえると気分が高揚し心臓鼓動も高まり冷静さを失っている。
遥か遠くシッター切り始める。そうして肝心の場所に来たらフィルムがなかったり、カメラがトラブルが起きたり手ぶれやピンボケとロクな写真がのこっていない。欲張って二台で撮るため双方失敗もよくある。撮影技術より心の鍛錬が必要である。
利口な人は一枚しか撮らなかった人もいる。
マウンドコントロールを付ける前にマインドコントロールである。
ピンチに立った時にどれくらい冷静になり実力を発揮できるかである。

シャッターブレを起こさないため三脚にセットして撮影する。
三脚で撮った写真は面白くない写真に躍動感がない。被写体も煙も動いているので手持ちでずっと追いながら風景とともにカットしていかないと躍動感のある写真にならない。
手持ちと三脚で撮った写真を見比べたらよくわかる。