みちくさ茶屋

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読書記録2006-13

2006-06-08 | book
31「手書き作家の本音」渡辺淳一 充実度☆☆☆☆☆
渡辺淳一氏は、日本を代表する作家である。
直木賞をはじめとし、数々の賞を受賞しているし、ヒットした「失楽園」については
私が記すまでもない。医者だった経験から描かれる作品には興味深いものが多く、
私は「仮面の女」という作品が一番好き。
そういうことを前提に、この先、渡辺氏の編集担当になることもないだろうから、
正直に感想を言わせていただく。

この本は、「週刊現代」に連載されていた渡辺氏のエッセイをまとめたもの。
ところどころ、ちょっと女性蔑視というか、「女好きでありながら女を馬鹿にしてる」と
思わせられるような箇所もあり、時々
「なんなんだ、このじいさんは!! 」と
ゲンコツを握りしめたくもなった。
でも、これが「ザ・渡辺淳一」なのかも。

著者紹介を見ると、昭和8年うまれ。
まあ、今どき、70歳くらいでじいさんも失礼かもしれない。
ちなみに、渡辺大先生は、両手で女性を軽く抱いたまま、原稿の構想を練ったり
するんだそうです。
「こんなことをしながら仕事できるところが、作家のおかしなところである」
だってー。作家がみんな女片手に原稿書いてるんじゃないぞ!

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