みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

ふたりはいっしょ

2010-01-12 | book


ふたりはいっしょ
アーノルド・ローベル著


一時期、こうたろうが毎晩毎晩飽きずにリクエストしてきた一冊。
これは子供向けの絵本だけれど、私は、自分のために買った。
たいせつにしている本のひとつです。

いつもいっしょ、最強で最高の友達、がまくんとかえるくん。
知的で思慮深いかえるくんに対し、
おっちょこちょいで調子のりで怠慢ながまくん。
がまくんって私みたいだなぁ、かえるくんみたいな友達もいるしなぁ、と
思っていた。

そしたら、読み聞かせしているとき、こうたろうが不意に、
「がまくんって、こうくんみたいだなっておもうんだ~」と言うので
本当にびっくりした。そ、そんなことないよ! 

ふたりはほんとうにいつもいっしょで、かえるくんはいつもがまくんを助けてくれる。
庭の作りかたを教えてくれたり、風に飛ばしてしまったメモを取りに走ってくれたり。
何度も何度も読み聞かせながら、何度も何度も不思議に思う。
どうしてかえるくんは、がまくんと親友でいてくれるのかなあ。

それは、私がよく親しい友人に対して感じることでもある。
こんなにステキな人が、どうして私とこんなに仲良くしてくれるのかなあ。

これはシリーズで何冊があるんだけれど、
私はこの「ふたりはいっしょ」が一番好きだ。
中でも、「がまくんのゆめ」という章は、身につまされる。
簡単に言うと、がまくんがいい気になって調子こいてたら
大事なかえるくんがどんどん小さく小さくなっていって……見えなくなって……
なんてことをしてしまったんだろう!とはっと目覚めると
現実世界でかえるくんが当たり前のような顔でそばにいてくれているのだ。
ああ、夢でよかった! 
がまくんがかえるくんを失わないで本当によかった!
と、泣きたいような気持ちになる。
かえるくんがいてくれるのは、当たり前じゃないんだよ。奇跡なんだよ。
そして自分を省みて、驕らず謙虚に等身大で生きていこう、と思う。

ということで、私を支えてくれる偉大なる「かえるくん」、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
がまくんへ (かえる)
2010-01-15 16:56:12
ステキな絵本だね。

がまくんがかえるくんに“どうして一緒にいてくれるんだろう”って気持ち、かえるくんもがまくんに対して、同じ気持ちでいると思うな。
がまくんは自分で気付いていないだけで、かえるくんの事、支えてくれてるんだから!!

がまくん、かえるくんの事、これからも宜しくね♪
返信する
かえるくんへ (がま@michiko)
2010-01-17 18:02:41
まさかかえるくんからコメントいただけるとは!

かえるくんにはなんのメリットがあるのか?と我が身を振り返りつつ思うのですが、
そもそも友情ってメリットデメリットじゃないんだよね。

だいすき、ありがとう、を
照れずに言える大人でありたいと思います。

こちらこそ、これからもよろしく♪

返信する

コメントを投稿