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ウディ・アレン監督『ブロードウェイと銃弾』その2

2014-12-27 15:30:00 | ノンジャンル
 今日はスタンダード曲『スターダスト』の作詞作曲で知られるホーギー・カーマイケルの34回忌となる命日です。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、昨日の続きです。
 ヘレンはイーデンの悪口をデビッドに言います。オリーブは妥協の産物だと言うデビッドに、「妥協からの解放を夢みて乾杯」と言うヘレン。「ブロードウェイはあなたの町よ」と言うヘレンは、「2幕も自分が中尉を誘惑するように書き直して」とデビットに言います。
 リハーサルでオリーブは自分の台詞に文句を言い、デビッドは怒って休憩を宣言します。ヘレンは公園にデビッドを連れ出して慰め、冬の夕方のここから見える摩天楼は現実を忘れさせてくれると言うと、デビッドは「あなたに恋しそうだ」と言い、ヘレンは「自分を強く持って」と言って、芝居がかった振る舞いを見せます。
 オリーブの首筋にキスし、宝石のプレゼントもし、上物のワインも用意してあると言うヴァレンテに、オリーブは、リハーサルで疲れていると言って、彼のセックスの誘いを断ります。
 『エレンがリハーサルを見に来た。まずワーナーを紹介』。『始まった30分は順調だったが、やがて事件が』。イーデンが台本に文句を言い出し、チーチが新たな提案をすると、ジュリアンもオリーブも、そしてエレンさえも、チーチのアイディアが悪くないと言い、デビッドは「自分は降りる!」と言って去ります。オリーブはワーナーに言い寄り、「チーチはサイコロ賭博に行って2時間は戻ってこない」と言い、ワーナーの上着を脱がせますが、上着のポケットからはチキンが出てきます。
 ヘレンもチーチのアイディを褒め、その日が誕生日であるデビッドに、コール・ポーターからもらったシガレットケースを贈ります。「僕の気持ちを…」と言うデビッドに、「何も言わないで」とデビッドの口を塞ぐヘレン。
 レストランでの会食でエレンはデビッドに財布を贈り、デビッドはたまたまそこに来ていたチーチに謝りに行きます。野球賭博の指示をするチーチは、新たなストーリーを考え、台本を全部書き換えるよう、デビッドに勧めます。
 帰宅途中、エレンから贈られた財布がニセ革だったころから、ニセ革の感触が好きだとエレンに言うデビッド。
 『9月24日、書き直した台本は好評だった』。デビッドは天才だとほめそやすスタッフとキャスト。『夜は第三幕の書き直し。自信がなかったので、チーチに読んでもらった。奴は“オフィスに来い”と…』。ビリヤード場をデビッドが訪れると、チーチはダメ出しをし、誰にも言わないから自分が書き直してやると言います。
 ヘレンは「オニールも真っ青の出来だ」と新たな台本を絶賛し、「今までの作品もテーマは良かった」とデビッドに言います。「私の前でひざまずかないで」と言う彼女に、デビッドは「告白することが…」と言い、「ひらめきを与えたのはあなたです」と言うと、2人はキスし、ヘレンはまた「何も言わないで」とデビッドの口を押さえます。
 『9月28日、芝居は申し分なし。ヘレンはイーデンとも犬コロとも仲直り』。『オリーブとワーナーは怪しい目くばせ。目の錯覚か、彼は太ったようだ。ボストンの初日がプレッシャーなのだろう』。間食し、食べ物を上着のポケットに詰め込むワーナー。
 チーチは新しいアイディアを出し、デビッドに作家になることを勧められます。デビッドに尋ねられ、兄は殺され、この世界に入ったのは親がヤクザだったからだと答えるチーチ。今までに何人か殺してきたが、ボスを裏切ったり借りを踏み倒したりと殺されて当然な奴らばっかりだったと語るチーチは、殺す時の気持ちは普通で、最初の殺しはムショでアイスピックを40回刺したが、これはひどかったので、やめた方がいいと言います。
 『10月1日、ヘレンがパーティを開いた。M・アンダーソン、ガートルード・ローレンス』。デビッドはヘレンの知人に紹介されます。ヘレンは一流の人々との出会いに興奮するデビッドを一室に導き、「退屈なパーティ。抱いて」と言います。
 チーチはオリーブに手を出すなとワーナーに警告します。レストランで馬鹿食いするワーナー。(また明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/