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サム・ペキンパー監督『ダンディー少佐』その1

2014-12-14 13:49:00 | ノンジャンル
 サム・ペキンパー監督・共同脚本の’65年作品『ダンディー少佐』をスカパーのイマジカBSで見ました。
 “1864~1865 新聞”と書かれた表紙が開けられる。「南北戦争末期のニューメキシコでチャリバ率いるアパッチ47名がテキサスの3倍の地域を荒らし略奪した。1964年10月31日、ベンリン砦から出動した第5騎兵隊の1個中隊は待ち伏せを受け、虐殺された。(ページの中央が燃えだす。)ラッパ手ライアンが唯一の生存者として日記を書き残し(ページが燃えてできた穴の中に画像が映り出す。)、1個中隊の悲劇とのちの討伐行の詳細を伝えた」と書かれたページ。子供や服を略奪するアパッチ。上半身裸で血だらけで逆さに吊るされた兵士。タイトル。
 ダンディー少佐(チャールトン・ヘストン)は略奪された町に着く。実戦は久しぶりだと言う案内係のポッツ(ジェイムズ・コバーン)の提案で、まず敵情視察をすることにし、虐殺の後を見て回る。ライアンの日記(ナレーションで語られる)『11月1日私は虐殺の現場に戻った。少佐は生存者の望みを抱いていた。スカウトのポッツはアパッチは男子は殺さないと言う。戦士に育てるそうだ。牧場の3兄弟は無事だが、妹は絶望的だ。予想通りだった。ここへ導いたスカウトはリアゴ。(矢が何本も刺さった妹の死体。)彼の死体がない。逃げたのか、一味だったのか』。死体のふりをして隠れていたアパッチが少佐らを襲い、射殺される。地面に刺された剣と血まみれの布を見て、少佐「ブラニン中尉のだ」ポッツ「挑戦状では?」。
 逆さに吊るされた死体を見て、少佐「楽に死ねたかな。天国で恩給生活ができるな」。ポッツ「子供を取り返せる見込みは千に一つ。1個師団で有利にはなる」。少佐、ポッツに「アパッチ討伐の準備は5日。チャリバの居所を捜せ。子供を奪回し、奴を殺す。死ぬなよ。不便になる」。
 夜の収容所の広場。少佐「泥棒、反逆者、脱走兵たち。アパッチのチャリバと戦う志願兵を募る。騎兵だが恩典はなし。帰還後に赦免と仮釈放の申請を行ってやる。脱走者は私が射殺する。1人だけ指揮官の経験者を中尉に任命したい。タイリーン、どうだ?」。タイリーン(リチャード・ハリス)「あなたの国は私の祖国ではない。敵軍の旗に従うぐらいなら死んだ方がまし」。鎖を鳴らし、口笛を吹いて同調する囚人たち。そこへ看守の伍長が殴り殺されたとの報が入り、少佐はタイリーンに「貴様と部下4名を殺人罪で裁判にかけ、死刑にする」。
 少佐の独断により、全員有罪、11月6日午前6時に絞首刑と決まる。タイリーンだけが残される。少佐「5年前の事をまだ逆恨みしてるのか?」タイリーン「親友だった上官が有罪にされ追放された。相手が北部人だったからだ。君の同僚だ」「だが決闘だった」「出世のために私を売った」「お前は南軍へ走った売国奴だ」「話しても無駄なようだな」。
 『4時間後志願したのは3名だけ』。ライアンはラッパ手なので志願した。ブライアンは馬泥棒だ。少佐は「馬とロバがいる」と言って、ブライアンに通行証を与えた。部下の事を尋ねる少佐。アンドリーンは勤務中、フレデリックは入院中、ルイスンは当直将校、ケーブルは巡察中。新たに志願したグレアムを加えて、5時間で5人の志願兵。数が足りないし、寄せ集めでは無理だと進言する部下。フランクは少佐に「この砦への転属は君に対する懲戒処分であり、勝手な戦闘をすれば今度は降等になる」と言うが、少佐は子供の救出とチャリバの殺害への意思を曲げない。やがてアパッチが3万のフランス軍のいるメキシコに入ったとの知らせが入る。部下「守備隊が減ります」少佐「志願で10名連れていく。あとは捕虜だ。留守中は君が砦の指揮を取れ」「カールトン将軍に知らせる義務があります。無責任で危険な行為です」「勝手にしろ」「銃殺になります」「やるならやれ」。
 収容されている人々の部屋の中を突っ切り、奥の部屋にいる若いグレアム中尉の許へ向かう少佐。「奴らは手に負えんか?」「ダメです」「君はなぜ兵隊に? 元補給班か?」「いえ、砲兵です」。シガーを少佐にもらい、むせる中尉。「ナポレオンは『砲に勝るは落雷のみ』と言いました」「君でいい、やってもらう。銃と弾が要る。リストがあるので至急調達してくれ」「分かりました」。出ていく中尉に「どこへ行く?」。答えに困る中尉に少佐「デンバーから補給部隊が来ている。サンタフェに行く途中だ。サンドリバーをで野営する。ここから50キロだ。C中隊を率いて行き“支援”してこい」。(明日へ続きます……)
 
 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/