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サム・ペキンパー監督『ダンディー少佐』その6

2014-12-19 15:30:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 泳ぐ2人。水から上がり、テレサ「自分がどう思われてるか気になるのね」「気になるのは彼らの戦闘能力だ」「戦闘がそんなに大事?」「男には戦いが必要なときがある。楽なんだ。悩みも責任も忘れられる。命令通りに動いていればいい」「命令する方は?」。少佐はテレサの首筋にキスし、「君はデュランゴへ行っても隠れなければ」「難しいけど、できなくはないわ」「アメリカで暮らす考えは?」「ないわ」。少佐の脚に矢が当たる。アパッチの襲撃だ。すぐ撃退する。少佐はテレサにナイフを渡し、「抜け」「無理よ。深いし動脈に近すぎるわ。専門医でないと」「隊は離れられん。ウイスキーと包帯を頼む」。タイリーン「君は休職だな。遅いぐらいだ。除隊してもいい頃だ。敵の罠にかかったんだ。部下も死なせて分裂を招いた。歩哨線の外にいたな。何をしてた。憂さ晴らしか? それもいささか貞操観念の薄い女と、こんな所で」テレサ「デュランゴは敵地よ」少佐「軍旗は見せん」「(フランス語で)私のせいね。肝心なときにケガさせて」「その言葉は話せん」「でも分かるでしょ?」少佐にウイスキーを渡し、テレサは去る。
 デュランゴ。医師が少佐の手術をしている。「危ないところだった」「脚の切断はなしだぞ」「出血を止めるのが先だ。傷口から酒も出てる。7日で歩き、10日ほどで馬に乗れる」「3日で馬だ。ポッツ、ゴメスと隊へ戻っていい。野営地には1人で帰れる。そこから足跡を追うのは訳ない」ポッツ「町はうろつくな。メキシコ人には見えんからな」。ポッツとゴメスは出発する。ギターを奏でる女。
 黒衣のテレサが現れる。「私たち革命党に入るの。その前に生きてることを確かめに来たの」「生きてる」「そうね」裸の背中を見せてる女「(スペイン語で)何の用? あんたの男?」「いえ、用心して。フランス警察がここを疑ってるわ」「ここは出る。戦いもいずれ終わる」「続けるくせに」。テレサは去る。
 少佐は歩く練習を夜の街路でし、酒場の女に「戦争はいずれ終わる」と言う。
 酒場の床で眠る少佐。タイリーンに起こされ「何しに来た?」「救出にだ。随分捜したぞ」「なぜだ?」「殺すためさ」「なるほど」。酒場にいた見張りを失神させ、担ぎ出すタイリーンの部下。「見張りが消えた。行こう」「私は飲んだくれだ。大いなる出世の秘密は酒にありだ。だが飲み足らん。君も飲め。自分が何者か悩んだことはないのか?」「3人経験して、一生では十分だ」「移民に」「不名誉除隊の将校」「南軍の反逆者。どれもこれも気に食わん」「実は私もだ」少佐「触るな」「君に合ったやり方がある。裏口から連れ出すのだ」。タイリーン、少佐を殴る。タイリーンの部下「巡察隊が来た。やめろ!」「ほっとけ」。タイリーン、また殴る。合図の声。砲撃。タイリーン「グレアムは30前で将軍だな」。殴り合う2人。銃撃戦。タイリーン「脱出だ。来い」少佐「放っといてくれ」「よかろう。殺す価値もない」。タイリーン去る。少佐追う。「アパッチ討伐までだぞ」。
 『1月13日デュランゴで3名失ったと思ったら、2名戻って来た』。出発する隊。『フランス軍を避けながらアパッチを追った。敵の数は増えるのに、チャリバの姿はない』。行軍を見張るアパッチ。
 『4月18日、アパッチとフランス軍から逃げ、国境の川へ向かった。兵は怒り、討伐続行を望んだ。だが実は逃げているのではなく、終局に向かっていた』。ポッツ「川まで1キロ少々。これが最後のチャンスだ。地の利がいい」タイリーン「警戒線を遠くして、アパッチをやり過ごせ」少佐「攻撃されるまで撃つな。命令を忘れるな」。
 アパッチの夜襲。銃撃戦。翌朝、チャリバの死体を少佐は崖下へ蹴り落とす。タイリーン「小さく見える」少佐「今となってはな」「さあ、少佐、テキサスでやるか?」「ここでもいい」ポッツ「ケンカなら相手はいる。来て見ろ」「つい忘れてた。フランス軍だ」「川を渡れる場所は?」「浅瀬は1か所。半日かかる」「馬に乗れ。国に帰るぞ」タイリーン「軍曹、出発だ。急げ」。
 浅瀬の対岸に3列に整列したフランス軍。タイリーン「おめでとう。ついに本当の戦争に出会えたな」「軍曹、兵を散開させて敵の突撃に備えろ」タイリーン「突撃はしてくるまい。あそこにいれば我々は釘づけだ。突撃はこっちからだ」「いずれやる。中尉、砲の用意…」タイリーン「騎兵を5名貸せ。側面から撹乱する」「勇ましい」「そうさ」「軍旗を立てろ」。砲撃が開始される。後ろからもフランス軍がやって来る。約1キロ半。「来るぞ。ゴメス、ラッパで射撃開始」。フランス軍が突撃を開始する。少佐「私の合図で馬を撃て、馬だぞ」。合図で射撃開始。「乗馬、前衛から突っ込め。第2波が来るぞ。タイリーン、いいか?」。川の上での白兵戦になる。「集結しろ」タイリーン「少佐、テキサスで会おう」「必ず行く」。突撃する少佐とタイリーンら。タイリーンは敵に奪われていた星条旗を奪い返し、少佐に渡すが、敵に肩を撃たれる。対岸に到着したフランス軍に単騎で乗り込み、殺されるタイリーン。少佐らは退却し、再集結し、出発する。ライアンに一曲吹かせる少佐。『1865年4月19日、フランス軍との激戦ののち、リオグランデを渡り帰国した』のナレーションで映画は終わる。

 夜の戦闘シーンが多く、画面が暗くて何が行われているのか、よく分からないほどでした。まだアクションシーンでのスローモーションは見られず、室内シーンでは天井が映っていました。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/