山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

産直市みずほ

2013-03-15 | 地域活性化
まちづくりの視察で、島根県邑智郡邑南町の産直市みずほを訪ねた。
以前広島に住んでいた頃は、帰省がてらよく立ち寄ったところである。

当初は、閑散としていたが、いつ頃からかずいぶん活気が出ていた。
そこらあたりの戦略などにとても関心があった。

 

店内に流れる石見弁のアナウンスがいい。
田舎らしい雰囲気がかもしだされ、野菜もおいしそうだ。

経営者のお話によると、ここの特徴は、
・野菜が一日中並んでいる
・野菜の種類が豊富である
ということらしい。

組合員には、売上の状況が一日4回携帯にメール送信され、
それをみて出荷の補充ができるのである。

組合員は約450名と多く、専業の人と遊び心の人がおられ、
そのバランスがうまくいっているから種類も豊富のようだ。

島根県内の農産物直売所ではトップの売上らしい。
出荷手数料が15%と他の直売所に比べて安いのも大きいと思う。

手数料が安ければ、組合員もそれなりの収入が得られたうえで、
低価格で販売できるので、消費者にも喜んでもらえる。

ここは広島から車で1時間程度なので、
お客様の7割は広島県からの来店らしい。

客単価も増えており、出荷奨励金も分配されるなど好調のようである。
組合員みなさんの生きがいとなり、何よりの高齢者対策になっている。

現在、生き残りのためには食の安心、安全を重視する必要があるとして、
トレーサビリティ(生産履歴開示)のシステム導入に取り組んでおられる。

このシステムも年内には稼働予定のようである。
消費者のニーズに応えるべく頑張っておられるのがよくわかった。