海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「無人偵察機、パキスタン・タリバンの指導者の妻を殺害」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年08月06日 | テロリズム
ペシャワール発:いくつかの情報源によると、アフガニスタンとの国境地帯で、米軍の無人偵察機がロケット攻撃を行い、パキスタン・タリバンの指導者バイトラ・メースドの妻が命を落とした。複数の情報機関の協力者が、過激派指導者の妻の死を裏書している。
ロイター通信社は、メースドの妻が殺されたと断言した親類の者の言葉を引用している。アフガニスタン国境にあるワジリスタン州南部での攻撃では、それ以外に二人の人間が死亡した。米軍の無人偵察機が発射したロケットは、メースドの義父の家を直撃し、その際、4人の子供も死んだ。
バイトラ・メースドが攻撃の時点で彼の義父の家に居たかどうかは、不明である。
メースドは、パキスタンでは、国家の敵ナンバーワンと見なされている。米国は、彼の首に500万ドルの懸賞金を掛けた。メースドは、2007年に自分自身をパキスタン・タリバンの指導者に任命した。彼の信奉者は、パキスタンで無数の自爆テロを実行した。また、彼は、アフガニスタンとの国境での西欧軍に対する攻撃に責任がある。メースドは、アフガニスタンのタリバンやアルカイダと密接な関係があると言われている。
更にこの過激派指導者は、ムシャラフ元大統領に対する反対者であったベナジル・ブット候補の殺害に責任があるとされている。
米軍とパキスタン政府軍とは、過去に、ワジリスタン南部での攻撃を強化した。この地方は、過激派の退避場所だと見なされている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ノルトライン=ヴェストフ... | トップ | 「パキスタンのタリバン指揮... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

テロリズム」カテゴリの最新記事