海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「オバマのベルリン演説をめぐる論争エスカレート」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2008年07月13日 | 国際政治
連立政権は、米国の民主党大統領候補バラク・オバマのブランデンブルク門前での演説についてしのぎを削っている。
社民党総書記のフーベルト・ハイルは、メルケル首相が象徴的な場所でのオバマの選挙演説に対する違和感を口にしたという理由で、新たに彼女を批判した。
金曜日には、連邦首相府と外務省とオバマの選対本部との間でオバマのプログラムについて直接対話が行われた。オバマのベルリン訪問は、7月24日に予定されている。
フーバーやメルケルと違って、CDUの会派副代表のアンドレアス・ショッケンホーフは、ブランデンブルク門前でのオバマの演説に対して肯定的な見解を示した。「ドイツ・ヨーロッパ・アメリカの自由の象徴であるブランデンブルク門での大統領候補の外交的な方向を示す演説は、これらの国々の関係に対するチャンスだ。」
フーバーは、「ヴェルト・オンライン」に対してシュタインマイヤー外相が同感を告知することによって特権を約束したと批判した。「私はそれは十分否定的だと見なしている。ブランデンブルク門は、ドイツ統一の象徴である。私はオバマ氏が統一に対して貢献したとは思わない。これは、非難ではないが、特権を与える理由は存在しない。」
ハイル総書記は、メルケル首相は、民主党の大統領候補に対して選挙演説だと非難することに関して慎重であるべきだ」と『フォーカス』誌に述べた。
「メルケルは、2002年の総選挙の際、野党の指導者として、米国で、当時のドイツ首相のゲルハルト・シュレーダーに反対する選挙演説を行い、イラク戦争に対するドイツの参加も辞さないと述べた。彼女は、当時の連邦首相と与党の虚をついた。」
独米協力に対する連邦政府の調整役であるカルステン・フォークトは、この論争について、「われわれは将来、すべてのアメリカ大統領候補者にドイツとベルリンへ来るように要請したらいい」と提案した。ドイツ人にもアメリカ人にも、自由のシンボルであるブランデンブルク門は定着している」とフォークトは述べた。
最後に、オバマ氏が、2週間のベルリン訪問の際、ブランデンブルク門の前で選挙演説をしない可能性があると示唆した。連邦政府とオバマの選挙対策本部との接触で、ベルリンでの大統領候補の登場にとっていい解決策があると政府報道官のウルリッヒ・ヴィルヘルムは金曜日にベルリンで述べた。メルケル首相は違和感を表明した。「目下、誰もが納得する解決策が探されている」とヴィルヘルム報道官は述べた。
[訳者の感想]国外で活動したことがなかった、オバマ候補はベルリン演説で自分には十分外交能力があるということを示したかったのでしょうか。「ブランデンブルク門」は、ドイツ統一のシンボルにはなるでしょうが、自由の象徴だと言えるかどうかちょっと疑問です。マッケイン候補は全くそのようなことをする必要性はないと考えているようです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ドイツ人の薬品商のところ... | トップ | 「エリートに対するドイツ人... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国際政治」カテゴリの最新記事