海外のニュースより

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「エジプトには、相撲のファンがいる」と題する『アルジャジーラ』の記事。

2005年07月29日 | 日本文化
書き出し:サメル・サミル・アブデル・カリムは、自分は周囲から尊敬されたりしないが、相撲の世界の英雄達の等身大より大きな肖像画を見上げることは、彼に印象を与える。
両国国技館で、二人の体格の良いティーン・エイジャーが「第六回相撲世界選手権大会」で取り組んでいる。カリムの出番は終わった。彼は重量級で銅メダルを取ったところだ。
「僕は相撲は一年やっただけなので、今日の成績にとても喜んでいる」とカリムは言う。彼は18才で身長186センチ、体重は142キロある。
「相撲をやる前、僕は柔道を8年間やった。でも僕のコーチが一年前に相撲の世界ならお前は英雄になれると言ったんだ。それで相撲をやりだしたんだ」と彼は言う。彼が訓練していないときは、彼はエジプトのマンスーラ大学理学部の学生である。
1.競争
銅メダルまでの彼の道のりは、容易なものではなかった。145キロあるブルガリアの相撲選手や足技の速いハンガリア人と戦わなければならなかった。
「日本で競技をする機会を与えられたのは、本当にすばらしい。このことに対して、僕はコーチと家族に感謝している。相撲の本場にいることは、夢の実現だ」とカリムは言う。
エストニア、トンガ、ブラジル、香港、モーリシャスなどを含む18の国々から来た50人以上の相撲選手が7月初旬に選手権試合に参加した。
国技館では、相撲の試合が3場所行われる。現在、モンゴル出身の朝青龍が横綱であり、日本は彼に対抗できる日本人の相撲を見出そうと懸命である。
エジプト人のコーチ、アーメッド・モハメド・イブラヒム・カリファは、挑戦は自分の国から来ると信じている。
「チームのためにメダルを取ることはいいことだ。私が嬉しいわけは、これがわれわれがジュニア選手権で戦った二度目に過ぎないからだ。この少年達は一年間訓練しただけだ。その前には彼らは柔道をやるか他のレスリングをやっていた。」
彼が言うには、エジプトには、5千人の相撲選手がいて、30のクラブに分かれて、それが国の9つの地方に分かれている。
「このスポーツは、エジプトでは、ますます重要になり、われわれは未来の計画を持っている。われわれは相撲をやるアラブで唯一の国である。エジプトは、アフリカ大陸では最強のチームである」
国際相撲連盟の田中英俊氏は、競技者達が一生懸命にやっていると認めるが、彼らはまだ長い道を行かなければならないと言う。
「日本のジュニア・レベルと比べると、世界の他の選手はまだいろいろな道があるが、今日、ここで私は良い精神を見た。」更に彼はこのような国際トーナメントがこのスポーツの対面を高め、近い将来オリンピックの競技種目になると思うと付け加えた。
新米の香港も東京で戦っているが、ホン・パクト選手はわずか13才である。
「国技館は大きな建物で、僕は相撲の本家にいると感じる」とホン君は言う。
チームメイトのシュン・カミン(17)とヌグ・ツェシン(14)も国技館に強い印象を持った。
「競技場は、僕が期待したよりもずっと大きい。今年はメダルは取れなかったけれども、来年もまた競技をしたい。」
香港チームは賞を取らないで帰国したが、チームのマネージャーであるサムソン・マクは香港で相撲が始まった9年前以来本当に進歩したと言う。
「われわれは1991年にこのスポーツを始めたが、香港には男女子供をあわせると300人の相撲選手がいる。ジュニア選手権に出場したのは二度目だ」と「香港相撲協会」の会長であるマクは言う。
「彼らは家で一生懸命訓練をしているが相撲を学ぶ最善の道は、世界中から来た相撲選手と競争することであり、彼らの経験から学ぶことだ。」
「今日、彼らはとてもよくやった。将来、われわれがメダルを取るのに十分なだけうまくなると確信している。
次回のジュニア・トーナメントは、エソトニアで行われる。香港の選手ホンは、それまでに彼の技を向上させることを目指している。
「僕が土俵に上がるとき、僕は心の中で相手が豆腐のように柔らかいのだと考える」と彼は言う。
エジプトの相撲選手カリムは、エストニアでは出場しないだろう。なぜなら彼は大人の競技会に進むからである。彼が日本の古代のスポーツと取り組んでいるけれども、日本の食事に対しては好きになれなかった。
「日本はすばらしい国で、人々はとてもわれわれに対して親切だ。だけど、食べ物については自信がない。われわれはわれわれが食べられるものについてはいくらか問題があった。」
7月18日付けの『アルジャジーラ』に掲載されたジュリアン・ライアル記者の記事です。
7月始めに国技館でこのような相撲競技の世界選手権試合があったというのは私は知りませんでした。
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