海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「出てこい!日本の豚野郎」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年04月11日 | 国際政治
「中国の大部分で反日的暴力行為--克服されない戦争責任の扱いに対する抗議」という副題を持った『ヴェルト』紙の記事。
北京発:役所が先週土曜日に首都で初めて許可されない大デモを容認した後で、反日的大衆行動は、北京以外に中国の広汎な都市に広がった。日曜日に南シナの省都広東で、3000人のデモ参加者が日本総領事館を取り巻き、その後スーパーマーケットに流れた。特別経済区深センからの時事通信社の記者の報道によると、日本商品のボイコットを呼びかけるデモが行われた。彼らは日本のスーパーマーケット「ジャスコ」のチェーン店を取り囲んでかなり多くの窓ガラスを割った。
四川省の成都でも行われた新たな抗議では、既に先週日本の商社に対する破壊行為に到った。日曜日の晩には上海のレストランで二人の日本人が襲われ、軽い怪我をしたと同地の日本領事館が述べている。東シナの山東省でも日本の戦争責任とその新たな大国要求に対するデモが予定されている。
これらの拡大する行動は、北京と東京の間の緊張した政治関係を最低の位置にもたらしつつある。日本政府は、日本人と日本人の財産を保護するように北京に要求し、王毅中国大使に申し入れた。日本の町村信孝外務大臣は、暴力行為を「重大な問題」と呼び、謝罪と弁償を要求した。北京の外務省の報道局長は、日曜日には、デモ参加者に対して、穏やかにやるように理性的行動をするように呼びかけた。秦剛報道局長は同時に抗議に対する理解を示した。「群衆の一部は、自分の侵略と戦争責任に対する日本の間違った態度に不満なのだ。」
 日本の新しい教科書の出版が、中国における抗議の波を引き起こした。これらの教科書は、中国や韓国ののように第二次大戦中日本軍によって侵された国々における戦争犯罪を大したことではないとしている。愛国的なウエッブサイトは、北京で最大のハイロン電器器具スーパーマーケットの前で「彼らの戦争責任を否定する日本の悪魔に対する抗議するように呼びかけた。日本製品に特化した販売店の前での座り込みの後、1万人の参加者は、旗やプラカードを持って北京の大学地区である海淀路の通りを歩いた。「今日、日本の商品を買う者は、明日再び中国に侵入する戦車に投資しているのだ。」彼らは日本の小泉首相の顔にバツをつけたプラカードを掲げていた。彼らは東京に中国が領土だと主張している尖閣諸島を返せと要求している。「日本に国連の常任理事会の席を与えるな。」警察はデモ隊が日本大使館へ向かうのを阻止しなかった。デモ隊は、大使館の敷地内に石やビンを投げ、「出てこい!日本の豚野郎!」と叫んだ。500人の警察官は、大使館を警備しなければならなかった。窓ガラスが壊された。二軒の日本料理店の正面も破壊された。
配られたビラには、アカイからトヨタにいたる100社の日本の会社、チェーン店、製品がリストアップされている。清華大学のような大学は、ウエッブサイトですべての中国人に、5月1日から一ヶ月日本製品を買わないように呼びかけている。しかし、100万人以上の中国人が在中の日中合弁企業で働いている。中国人のチェーン店のいくつかは、既に先週末、アサヒ・ビールやソニーの電化製品を陳列棚から撤去した。
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