海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「協会とイマームとは切り離される」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』の記事。

2010年06月12日 | イスラム問題
6月11日発:移民統合局の陳述によると、「アフガン文化協会」とイマムのサイード・コバイブ・サダットとは分離した。「彼は、もはや協会のメンバーではない」とアルミン・ウンゲルン=シュテルンベルクは伝えた。報道によると、憲法擁護局は、サダットがイスラム過激派の立場を代表していると非難していた。彼の発言は憎悪の種を蒔くのに一役買っている。この件については、5月半ばから公に議論されている。協会はベルゲン・エンクハイムにモスクを建設し、そのうえ建物を改造しようと計画した。これまでは、協会は、フェッヒェンハイムに礼拝所を持っていた。
移民統合局のエスカンダリ=グリューンベルクは、フランクフルト市が、あらゆる宗教の会堂に、民主主義的社会秩序に対して誤解の余地のない告白を期待していると5月18日に協会宛に書簡を書いた。彼女はまた、会堂がその隣人達に対してオープンにつきあうことを期待していると述べた。これに対して、サダットは「過激主義的と評価される説教」によって目立った存在となっている。その際、問題は、憲法によって保障された自由な意見表明でない。市参事会員のエスカンダリ=グリューンベルクは、他のモスク会衆は、類似の件では、当該イマムと分かれているという点を指摘した。それでもって彼女は、グリースハイムにあるビラル会堂とハズラト・ファティマ会堂を意味していた。
 この書簡を、5月19日に、ウンゲルン=シュテルンベルクと多文化事業局の局長ヘルガ・ナーゲルとは、協会の代表団に手渡した。彼らに対しては、どのような限界があるか、良き隣人関係のための前提とは何であるかを説明した。6月4日に、代表団は、はっきりと「民主主義的社会秩序」を護ると宣言し、サダットとは分かれると告げた。
 ウンゲルン=シュテルンベルクは、「移民統合局の介入によって、三度目に、協会は、帰結を引き出した。この点はこの事件では、選択の余地はなかった」と述べた。「このような事件を取り扱う際に、協会の行為によって、すべてのフランクフルト市内の会堂が準拠すべきはっきりした線が形成され始めるのだ。」
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