海外のニュースより

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「アルカイダ、連邦議会選挙後にテロ攻撃をすると脅す」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年09月19日 | テロリズム
ベルリン発:金曜日午後に公表された脅迫ビデオの発信者が、高い確率で実際にアルカイダなかったとすると、それを真剣に受け取ることは難しいだろう。話し手は、このような場合には考えられる限り典型的でない服装をしている。つまり、彼は、黒い背広を着て、青いネクタイを締めている。赤いカーテンを背景にして、ボン出身のイスラム過激派ベッカイ・ハラハの脅迫ビデオは、この種の公開ビデオのどのスタイルとも違っている。
だが、彼の告知は、はっきりしている。ドイツの治安当局は、それを真剣に受け止めた。アルカイダの名前を使って、このボン出身者は、連邦議会選挙が、連邦軍のアフガニスタンから撤退するという意志を反映しない場合には、ドイツ国内でテロを行うと脅した。
言葉どおりに引用すると、ハラハは、「ドイツ国民が戦争に踏み切れば、それは自分自身の判決を下したことになる」と言った。「その場合、聖戦は、ドイツに及ぶだろう。ドイツ在住のムスリムに対して、14日の間に、あらゆる生活に必要でない場所に立ち入らないように、また、子供たちを手放さないように、警告した。キール市は、どんな場合にも安全であるだろうという箇所は、説明できない。ハラハは、2004年のマドリッドと2005年のロンドンでのテロに言及した。
他方では、今年、「ドイツ人アブ・タイハ」という名前で本物だと思われるビデオを公開したハラハは、「ドイツには現在置かれている運命を免れる機会がある」と述べた。連邦軍の最後の兵士がアフガニスタンから撤退するならば、最後の聖戦士もドイツから呼び返されるだろうと述べた。
このビデオは、金曜日午後に、アルカイダや他のテロリスト集団が利用するいくつかのウエッブ・サイトで放映された。
ドイツの治安当局は、現在、このビデオを検討中である。公開場所や公開の仕方は、話し手の声や音調と同様、本物であることを窺わせる。数ヶ月前から、アルカイダがドイツ国内の目標に対するテロ攻撃を行う兆候が濃厚になっていた。アルカイダのシンパは、インターネットの中で、「ドイツの9.11」について公然と語った。アメリカ政府の陳述では、パキスタン在住のアルカイダ指導部は、北アフリカにいる「マグレブのアルカイダ」に対して、「ドイツ人に標的を絞って攻撃するように」指令を出した。(以下略)
[訳者の感想]「ベッカイ・ハラハ」は、モロッコ系ドイツ人だそうです。トルコ系ではないようです。
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