海外のニュースより

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災害救助のための外国軍隊は三月で撤退か?

2005年01月15日 | 国際政治
甚大な津波災害を蒙ったインドネシアのアチェ州でアメリカ軍は、航空母艦を派遣して、ヘリコプターを使って生活必需品や医薬品を投下するなど救援活動をしているが、これに対してインドネシアの外相は、「外国軍は、三月末で退去して欲しい」と述べたようだ。これは外国軍が入り込んでくることに対するインドネシア国軍の反対が背景にあると思われる。外国からの援助団体が汗を流している横で、国軍は悠悠と休憩しているとうイギリスの特派員の報告もある。また、キリスト教系の援助団体「WorldHelp」などが災害孤児を欧米のキリスト教徒の家庭に養子として世話しようとしていることに対して、イスラム聖職者が「イスラム教徒をキリスト教徒に改宗させようとする陰謀だ」と反対していると言う。強大な経済力を背景にイスラム教徒にはできないような援助を行っている先進国に対するイスラム教徒の反感はかなり大きいと思われる。
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