海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「リンゼイ・ホーカー殺害事件の容疑者、日本で逮捕される」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2009年11月11日 | 犯罪
日本の警察は、リンゼイ・ホーカーを殺害したと思われる容疑者・市橋達也を尋問中だと言っている。このイギリス人教師の殴打された遺体は、2007年3月に東京に近いアパートメントで発見された。
テレビ報道によると、市橋達也は、彼が広範な整形手術を受けて人相を変えようとしたことが明らかになった数日後、西日本にある大阪で逮捕された。
展開は、ホーカーの遺体が東京の東の千葉県の市川市にある市橋容疑者のアパートで発見されてから、二年半経って、やってきた。
コヴェントリ近郊のブランドン出身である22才の英国人教師の遺体は、ひどく殴打され、首を絞められ、腕と足とはプラスチック製の紐で縛られていた。
彼女の父親であるビル・ホーカーは、容疑者の逮捕を「ホーカー家の者にとっては良い日だ」と歓迎した。彼は「自分は日本に行って市橋をこの目で見たい。私たちは正義を望んでおり、私たちはようやく正義を得た」と述べた。
「市橋は、過去二年半の間、なんらの後悔も示さなかった」と彼は付け加えた。「これは長い戦いだったが、それは終わった。私たちは一つの家族として疲れることなく働いたし、私たちは、決して諦めなかった」とホーカーは述べた。「日本の社会が、彼に可能な限り最大の刑罰を与えて欲しいと私は望んでいる。」
これに先立つ報道によると、警察は、市橋がフェリーで沖縄に渡航しようとしていたのを食い止めたとのことだ。
市橋の母親は昨日午前中にテレビの番組で彼に諦めるように懇願した。これは彼が行くへを眩ませて以来、最初の彼の両親の公的なコメントであった。両親はどちらも裕福な医者である。
フジ・テレビで流されたメッセージの中で、「達也!お母さんよ」と母親は言った。「お父さんとお母さんは、自分たちの感情を話す決心をしたわ。お前はこれを好まないでしょうけれど。」
彼女は、「お前が仕事熱心で、両親に孝行しようと望んでいたという、彼の建設会社の同僚達のコメントを聞いて、私と父さんとは嬉しかった」と述べた。「もし、そうなら、どうか警察署へ行って、警察に本当のことを言いなさい。」
日本のメディアは、今日、市橋が先月まで1年以上大阪に住み、ある建設会社で日雇いの労働者として働いていたと報道している。彼は整形手術の費用を払うのに十分なお金を約百万円貯めたと考えられている。
市橋の指紋は、漫画本や英語の辞書、パスポート申請書とともに、会社に属する宿舎で見つかった。警察は彼が海外に逃亡しようとしていたと考えている。
リンゼイ・ホーカーの跡を付けて、彼女の家まで後を追った市橋は、尋問されそうになって、9人の警官をはぐらかし、裸足で金を持たないで逃走して以来、捕まらないままだった。
彼女が死ぬ数時間前、近くの喫茶店で、ホーカーが市橋に私的な語学授業をしているのを防犯カメラが捉えていた。一説では、彼は授業料を払うのに十分な金がないと言って、彼女を自分の部屋に連れ込んだとのことである。それ以後の手がかりは、8千件の目撃情報にもかかわらず、犯人に結びつかなかった。6月に警察は、逮捕に結びつく情報に対する懸賞金を100万円から1千万円へと引き上げた。
ホーカーは、2006年にリーズ大学を卒業してから、ノヴァの英会話学校の支店で英語を教えていた。
[訳者の感想]英国の新聞が「リンゼイ・ホーカー殺害事件の容疑者逮捕」についてどのような報道をしているか知りたくて翻訳してみました。極めて客観的な書き方だと私は思います。
コメント
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