海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「すべては預金カード100に賭ける」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事

2008年10月06日 | 国際経済
皆さんはまだ覚えているだろうか?昔昔、祈祷の文句みたいにレンテン・マルクは、安全だと約束した人気のある政治家がいた。25年前のノルベルト・ブリューム元労働相の文書の冒頭は、大胆だった。なぜならば、その当時既に下降し始めた人口は予想できたからだ。
さて、メルケル首相とシュタインブリュック財務相は、預金は安全だと約束した。
ドイツの預金者達は、預金口座の一ユーロもなくなると心配する必要はない。「沈静化に達し、われわれの危機管理を困難にするような反応が起こらないためには、これは重要なシグナルだ。」
なぜというに、本来の危機をコントロールすることが必要だ。つまり、人間の信頼喪失や不安に対する不安をコントロールすることが必要だ。預金者が銀行に押しかけることほど恐ろしいことはない。1970年代のヘルシュタット銀行の破産を見るがいい。一見安全な金融の港であるドイツからたとえばアイルランドへの資本逃避ほど腹立たしいものはない。そこでは、政府は木曜日に、国内銀行の義務を包括的に保証した。
ドイツ国民は、総額45億ユーロ(6300億円)を危険に曝している。定期預金、普通預金、保険、株式、投資信託などにつぎ込んでいる。ますます多くの人たちがトーク番組や忠告放送やエコノミストたちの予言に掻き立てられて、私の預金はどうなるのかと自問している。どのような投資形式がもっと安全なのか?どの銀行が危機を乗り切るのか?止めようがなくて、お金が簡単に失われたらわれわれはどうなるのか?
これらの問いに答えることが必要だ。メルケルとシュタインブリュックは答えを与えた。勇敢に、だが、投入される資金は高額である。その理由は、鎮静剤は効かなければならない。人々に、危機管理能力を、経済と政府の強さを確信させなければならないのだ。(後略)
[訳者の感想]ドイツでも金融危機が深刻なようです。第一次大戦後ものすごいインフレで経済が混乱したのを体験した世代は死に絶えたはずですが、銀行の取り付け騒ぎは皆恐れているようです。
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