◇小泉厩舎長のコメント 「骨瘤が落ち着いてきたことですし、18日朝は半マイル58秒で登坂。調教時の感触や動き、午後のチェックでも問題はありませんでしたので、ここから少しずつピッチを上げていけるものと思われます。普段の様子や元気の良さなどからコンディションは着実に上向き。いい流れで進めていけそうな状況です」
-----
先々週に伝えられた小さな骨瘤も落ち着いたようですし、今週は「コンディションは着実に上向き」とのコメントも貰えましたので、状態面については心配な要素はなくなりました。今後は海外遠征に向けた準備になりますので、引き続きフォーム改善、走りの質向上への取り組みを含めてよろしくお願いしたいと思います。
ちなみに海外遠征については、『一緒に遠征してくれる馬がいるのか?』というのが心配事の一つだったわけですが、その課題は厩舎の後輩キングエルメスがジュライC、モーリスドゲスト賞に出走することで無事解消。。これは道中のケアや現地での調整、スタッフさんたちの段取りなどを考えると、飛行機代がどうこう以上に大きなことだと思います。
報道によれば6月末には出国、現地に向かうとのことなので、国内での調整はあと一ヶ月余りを残すのみ。。段々と緊張感が増してきますが、二度とないかもしれないチャレンジ、貴重な経験を目一杯楽しみたいと思いますm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオン:公式HP(2022/5/12更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、現在は、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「球節は何ら心配ないものの、レース後特有の筋肉疲労が見られましたので、先週末にショックウェーブ放射(両トモ)を施行。早めに疲れを取り除いてあげるためにも、今週末もう一度行いたいと思っています。こちらにきた直後はやや大人しい感じでしたが、今はすっかり元気いっぱい。これがこの馬本来の姿でしょう」
-----
サマーマイルシリーズ参戦の検討から急転直下、ジュライC(7/9ニューマーケット)への登録・海外遠征が発表されたキングエルメスについて、各競馬メディアが矢作先生のコメントを掲載しています。
◇スポーツ報知『【注目馬動向】キングエルメスが英ジュライCから仏モーリスドゲスト賞へ 矢作厩舎はバスラットレオンと2頭で欧州遠征』
NHKマイルCで6着だったキングエルメス(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)が英国のジュライC・G1(7月9日、ニューマーケット競馬場・芝1200メートル)から仏国のモーリスドゲスト賞・G1(8月7日、ドーヴィル競馬場・芝1300メートル)へ向かうローテーションを予定していることが5月18日、分かった。管理する矢作調教師が明らかにした。
すでに同厩舎からはバスラットレオン(牡4歳、父キズナ)が英国のサセックスS・G1(7月27日、サセックス競馬場・芝1600メートル)から仏国のジャックルマロワ賞・G1(8月14日、ドーヴィル競馬場・1600メートル)へ向かうことも決定。2頭は宝塚記念前後の6月下旬に出国を予定しており、すべて坂井瑠星騎手が手綱を執る。
矢作調教師は「今回に関しては挑戦です。(イギリスは)トリッキーだけど、その中でも合っているだろうということで選びました。キングエルメスは6ハロンになるけど、ニューマーケットの6ハロンは(日本での)7ハロンのイメージです」と芝1400メートルの京王杯2歳Sを勝っている地力に期待。さらに「2頭で行けるというのは今まで結果も出しているし、うちにはノウハウもあるので、やりやすいと思っています」と期待した。今年もすでに海外で4勝を挙げる「世界のYAHAGI」が夏は欧州を熱くする。
◇デイリー『キングエルメスが今夏に欧州遠征へ 英ジュライCから仏モーリスドゲスト賞』
NHKマイルC6着のキングエルメス(牡3歳、栗東・矢作)が今夏に欧州遠征を計画していることが18日、分かった。管理する矢作師が明かした。
ジュライC・G1(7月9日・英ニューマーケット、芝1200メートル)からモーリスドゲスト賞・G1(8月7日・仏ドーヴィル、芝1300メートル)に転戦するもので、ともに鞍上は坂井を予定している。矢作師は「今回に関しては挑戦です。どうしてもイギリスは坂、傾斜というのがポイントになる。トリッキーだけど、その中でも合っているだろうということで選びました。ドーヴィルは日本向きだと思います」と説明した。
既に僚馬で同オーナーのバスラットレオン(牡4歳)が、サセックスS・G1(7月27日・英グッドウッド、芝1600メートル)からジャックルマロワ賞・G1(8月14日・仏ドーヴィル、芝1600メートル)の遠征予定を発表している。「2頭で行けるというのは今まで結果も出しているし、うちにはノウハウもあるので、やりやすいと思っています」と前向きに語った。
◇極ウマ『キングエルメス欧州遠征 英ジュライCから仏モーリスドゲスト賞へ 矢作師「今回は挑戦です」』
NHKマイルC6着のキングエルメス(牡3、矢作)が、欧州遠征を予定していることが17日、分かった。管理する矢作師が明らかにした。
7月9日に英ニューマーケット競馬場で行われるジュライC(G1、芝直線1200メートル)から、8月7日フランス・ドーヴィル競馬場のモーリスドゲスト賞(G1、芝直線1300メートル)へ向かうローテーションを予定している。
矢作師は「今回に関しては挑戦です。どうしてもイギリスは坂、傾斜というのがポイントになる。トリッキーだけど、その中でも合っているだろうということで選びました。6ハロン(1200メートル)になりますけど、ニューマーケットの6ハロンは(日本での)7ハロン(1400メートル)のイメージ。キングエルメスは7ハロンがベストの馬ですからね」と話した。
なお、僚馬でゴドルフィンマイルを制したバスラットレオン(牡4)は、7月27日に英グッドウッド競馬場で行われるサセックスS(G1、芝1600メートル)から、8月14日フランス・ドーヴィル競馬場のジャックルマロワ賞(G1、芝直線1600メートル)へ向かうことが決定しており、「2頭で行けるというのは、今までも結果を出しているし、うちにはノウハウもあるので、やりやすいと思っています」と説明した。
2頭とも鞍上は坂井瑠星騎手(24=矢作)。出国は宝塚記念前後(6月下旬)を予定している。
メディアの報道によれば、キングエルメスはジュライCからモーリスドゲスト賞(8/7仏ドーヴィル)へ転戦する予定とのことで、サセックスS(7/27グッドウッド)からジャックルマロワ賞(8/14ドーヴィル)のローテが予定されているバスラットレオンと一緒に欧州を転戦することになるようです。(ある意味想定通りの展開??)
矢作先生のトーンからも、『先に遠征が決まっていたバスラットレオンの帯同馬としてキングエルメスに白羽の矢が立った』という面はあるでしょうが、そもそもスプリント路線かマイル路線かで迷っていたこと、その上で、夏場は国内に適当なビッグレースがないことなども判断材料になったのだろうと思います。
もちろん、キングエルメスであればチャレンジする価値がある…というのが大前提ではありますが、私のように両馬に出資をしている会員とキングエルメスのみに出資をしている会員さんとでは受け取り方も違うでしょうし、遠征決定までのプロセスや費用の見通しなどについては、改めて会員向けに発信して頂ければと思いますm(_ _)m (私はすでに舞い上がってしまっていますが、クールな方も多いと思いますので(^^;))
ということで、次走は決して楽ではないニーマーケットのスプリントG1ですから、当然ながらキングエルメスが良い状態でなければ好走は望めません。幸いなことに、馬はチャンピオンヒルズですでに元気を取り戻しつつあるようですし、ショックウェーブによるケアなど含め、引き続き最善の準備をお願いしたいと思います。
【2022/5/8東京11R NHKマイルカップ(G1/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩。おもに周回コースにて軽いキャンター2000m、坂路にてハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「18日朝はフェルトダート坂路で半マイル56秒3をマーク。徐々に時計を詰めていますが、もうひとつ動けそうな引き出しがあるようにも思えるんですよね。トモの疲れは取れていますので、今度はクビ周辺にショックウェーブ放射を行ってみようかと。もしクビの硬さが取れるようであれば、走る際のフォームやストライドも変わってくるかもしれません」
-----
先週の近況で、フォームや身体つきが良くなってきた…との話がありましたが、小泉厩舎長としては「もうひとつ動けそうな引き出しがある」、つまり良化はまだまだ不十分で、もっと良くなってしかるべきとの感触があるようです。
具体的には、今は首の使い方に硬さがある点が気になっているようですが、(それがショックウェーブで解消するかどうかは別にして)ポイントを探りながら、色々と試して頂けるのはありがたい限りです。
あとは対策がうまくハマって「フォームやストライド」が良くなってくれると嬉しいのですが…。いや、あまり欲張ってもいけないとは思うものの、この時期の3歳未勝利馬は、余裕をブッこいている場合でもないですからね(^^;)
【チャンピオンヒルズ在厩のアシタカ:公式HP(2022/5/12更新)より】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、現在はウォーキングマシン75~90分で管理されています。5月中旬の馬体重は512kgです。
◇伊藤マネージャーのコメント 「こちらの環境下では少しゆっくりできることを馬が分かっていますからね。今はレースで張り詰めていたものがいったん緩んでしまった様子。精神的にちょっと気持ちがクタッとしている感じでしょうか。まずは朝一番(のウォーキングマシン)で軽く体を動かし、心身のリフレッシュが進むのを待ってあげたいと思います」
-----
「こちらの環境下では少しゆっくりできることを馬が分かっている」、確かにその通りですよね。
クレッシェンドラヴはもう大ベテランの域に入っている馬ですし、例えば調教であまり本気を出さなくなったところなども、色々なことを経験し、本能的に理解しているが故の行動パターンがあるのかもしれません。(クタッとした様子を見せているのも、もしかしたら、クレッシェンドラヴなりの『もっと楽がしたいアピール』だったりして(^^;))
どちらにしても、今はしっかり休んで元気になることが優先事項ですからね。馬体、脚元には問題がないようですし、あと一、二週間もすれば、もっと走りたい的なアピールに変わってくるかもしれません。
【2022/5/1阪神11R 天皇賞・春(G1/芝3200m)でのクレッシェンドラヴ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、7月9日イギリス・ニューマーケット競馬場 ジュライカップ(G1・芝6F)に一次登録しました。今後は海外遠征を本線に調整していくことになりましたので、お知らせいたします。
-----
なんと、ジュライカップが本線となっ!(°◇°;)
マイルカップ後に矢作先生からサマーマイルシリーズの話が出ていたので、てっきりその路線で進むものと思っていましたが、まさかいきなりの海外遠征、しかも、欧州スプリント路線で最も価値あるG1への出走をめざすことになるとは…。
ちなみにジュライカップは芝6Fの直線競馬、古くは2000年に武豊騎手&アグネスワールド(森秀行調教師!)が優勝していますが、その後日本馬が活躍した話は聞きません。いや、まだ一次登録をしただけなので実感は湧いていませんが、何しろ第一回が1876年開催という伝統のレースですし、イキナリとんでもないチャレンジをしようとしていることは何となくわかります。(少し気分屋なところがあるキングエルメス、大丈夫かな(^^;))
いずれにしても、この遠征は矢作先生の『勝負になる』との判断があってこそのはず。。キングエルメスのことをそこまで見込んでくれたのは、基本的にありがたい話だと思いますので、あと2ヶ月弱の調整をうまくやって頂いて、本馬欧州の競馬ファンをアッと言わせる走りを見せて欲しいです。(あ、ところで今後はスプリント路線なんですかね?)
とにかくこれで、7月は9日ニューマーケットにキングエルメス、27日グッドウッドにバスラットレオンが出走するという、おとぎ話のような一ヶ月になりそうです。キングエルメスもバスラットレオン同様G2を勝っていますから、決してバスラットレオンの前座、オマケではなく、本気で勝つ気のチャレンジを期待します!
【2022/5/8東京11R NHKマイルカップ(G1/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】
JRAニュース『宝塚記念ファン投票スタート』
6月26日(日曜)に阪神競馬場で行われる第63回宝塚記念(G1)のファン投票を行います!
あなたの一票で、お気に入りの馬を宝塚記念(G1)に出走させましょう!なお、ご投票は、WEBのみでの受け付けとなります。パソコン、スマートフォンから、専用投票サイトにアクセスしていただきご投票ください。
出走させたいと思うJRA所属の現役競走馬(3歳以上)を選んでご投票ください。第1回特別登録を行った馬のうち、ファン投票の得票の多い上位10頭に優先出走権が与えられます。また、ご投票いただいた方の中から抽選で「選べる豪華賞品セット」や「第63回宝塚記念ファン投票 オリジナルターフィーぬいぐるみ」など、合計7,200名様に豪華賞品をプレゼントいたします。
詳細は宝塚記念ファン投票サイトをご覧ください。
-----
早いもので、明日5/19から宝塚記念のファン投票が始まります。
ファン投票による出走馬の選出は有馬記念と宝塚記念、いわゆるグランプリ競走のみの特別ルールですから、今回もパスなどせずに、『応援したい、出て欲しい』と私が思う馬を選んで投票します。(必然的に出資馬や広尾TC馬、過去に対戦があって印象に残っている馬から選ぶことになりますけれど(^^))
ちなみに過去のグイランプリレースにおいて、自分の出資馬がファン投票で選出されたことはありません。いや、自慢するような話ではないのですが、どうしても票を集めるのはG1馬、誰もが知っている強い馬が中心になりますので、G1を勝ったことがなかった私には、必然的にファン投票選出の栄誉を受けるチャンスがなかったんですよね。
ただ、今回は海外G1・ドバイターフを制したパンサラッサが出走意思を表明しており、また、パンサラッサ自身の個性的な競馬スタイルが注目を集めていることからも、ファン投票で上位にランクインする可能性があるのではと思います。
ファン投票であろうが賞金順であろうが出てしまえば同じ…と言えばそうなのですが、宝塚記念はせっかくのお祭りですし、多くの競馬ファンに『パンサラッサが出た方が面白い!』という後押しをして欲しい気持ちもありますので、私のとって初の『出資馬ファン投票選出\(^O^)/』を願って投票したいと思います!
話は変わりますが、ヴィクトリアマイル出走組の有名どころでは、ソダシとレイパパレは北海道に放牧となるようなので宝塚出走はナシ、デアリングタクトは宝塚記念出走をめざすことになりそうです。
大阪杯で強いレースをしたレイパパレが参戦しないのは一競馬ファンとしては残念ですが、その一方で右前繋靭帯炎からの復帰戦を終えたデアリングタクトが出てくるなら嬉しい話。。今さら強い馬が一頭、二頭増えたところでパンサラッサのやることに変わりはありませんし、どうせなら誰もが注目する豪華なレースになって欲しいですからね(^^)
ZBAT!競馬『ソダシはノーザンファーム天栄経由で北海道へ』
15日のヴィクトリアマイルでG1・3勝目を挙げた白毛のアイドル・ソダシ(栗・須貝、牝4)は、レース後に東京競馬場を出発して放牧に出た。福島県のノーザンファーム天栄に1週間滞在した後、北海道でリフレッシュを図る予定だ。
16日朝、栗東トレセンで取材に応じた今浪厩務員は「強かったね。マイルだったらああいう競馬ができる。まだまだ勝たしてやりたいと思っていたし、いいパフォーマンスをしてくれた。落ち着いていたし息の乱れもひどくなかったよ」と笑みを浮かべた。
秋は牡馬混合のマイルCS(11月20日阪神、G1、芝1600m)が目標で、次走には連覇が懸かる札幌記念(8月21日札幌、G2、芝2000m)を視野に入れる。同厩務員は「(放牧で)ひと回り大きくなって帰ってきてほしいね」と結んだ。
スポーツ報知『【注目馬動向】デアリングタクトは宝塚記念視野 1年1か月ぶり復帰のヴィクトリアマイルは6着』
1年1か月ぶりにレース復帰したヴィクトリアマイルで6着に終わった20年の3冠牝馬デアリングタクト(牝5歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父エピファネイア)が、次走として宝塚記念・G1(6月26日、阪神・芝2200m)を視野に入れていることが17日、分かった。「脚元の状態次第ですが」とした上で、杉山調教師が明らかにした。
同馬は昨年4月の香港のクイーンエリザベス2世C・G1(3着)後、右前肢の繋靭帯炎を発症しレースから遠ざかっていた。「今のところは脚元も問題もなさそうです。近日中にエコー検査をして、大丈夫なら宝塚記念が目標になると思います」とトレーナーは話した。
東スポ競馬『レイパパレは北海道に放牧へ 高野調教師「次走は様子を見て」 ローザノワールはクイーンSを予定』
15日のG1・ヴィクトリアマイルで1番人気12着に敗れたレイパパレ(牝5・高野)は北海道に放牧へ。「スタートしてつまずいて、そこからのリズムがうまく取れなかったのが敗因のひとつだとは思います。次走は未定です。涼しいところで過ごして、様子を見て決めたいと思います」と高野調教師。
また、18番人気4着と見せ場を作ったローザノワール(牝6、西園正)は、次走にG3・クイーンS(7月31日=札幌・芝1800m)を予定している。
ということで、一応、現時点で出走してきそうな(パンサラッサ以外の)馬たちの名前を挙げておきました。まあ、ザッと眺めただけでも、なかな面白いレースになることだけは確定的に思えます。(勝つのは大変そうですけれど(^^;))
エフフォーリア
タイトルホルダー
ディープボンド
ポタジェ
デアリングタクト
アカイイト
ステイフーリッシュ
アリーヴォ
キングオブコージ
サンレイポケット
ヒシイグアス
マカヒキ
アフリカンゴールド
アイアンバローズ
アリストテレス
極ウマ『英国のマイル王バーイードが無傷7連勝!欧州遠征バスラットレオンと対決も?/ロッキンジS』
<ロッキンジS>◇14日=ニューベリー(英国)◇G1◇芝直線1600メートル◇4歳上◇出走9頭
バーイード(牡4、W・ハガス、父シーザスターズ)が圧倒的な人気に応えた。デビューから無傷の7連勝となり、ムーランドロンシャン賞、クイーンエリザベス2世Sに続くG1・3連勝となった。鞍上はジム・クロウリーで勝ちタイムは1分35秒71。
昨年10月のクイーンエリザベス2世Sでパレスピアーを破り、英国最強マイラーの座をつかんだバーイードが鮮やかに4歳シーズン始動戦を飾った。残り300メートルまで馬群の好位を手応えよく進み、残り200メートルで抜け出すと、最後は楽々と2着リアルワールドに3馬身4分の1差をつけ、先頭でゴールを駆け抜けた。
デビューから7戦すべてマイルの距離を走ってきたバーイード。次走はロイヤルアスコット開催初日のクイーンアンS(G1、芝直線1600メートル、6月14日)が有力視されているが、陣営は最大目標として、10ハロン路線のビッグレースである英インターナショナルS(G1、芝2050メートル、8月17日=ヨーク)を挙げている。サセックスSとジャックルマロワ賞で欧州のマイルG1を転戦予定のバスラットレオン(牡4、矢作)と対決する可能性もあり、今後の動向に注目だ。
バスラットレオン(2022年1月5日撮影)Photo by 極ウマ
-----
半年前は全然気にしなかった海外の強豪馬たちですが、いざ対戦の可能性があるとなるとそうもいきません。
ロッキンジSを3馬身1/4差で快勝したBaaeed(バーイード)はその中でも特別枠にしたいほどの強豪馬。昨年のロンジンワールドベストホースランキングで124ポンドをもらったほどの馬なので、もしも日本とドバイでG2を勝っただけのバスラットレオンが対戦するとなると、それはさすがに『かなり分が悪い』という評価になるでしょう。
まあ、レーティング通りに決まるなら苦労はないし競馬はそんなに単純じゃない…とも言えますが、BaaeedがFrankel級の歴史的名馬である可能性も否定できず、もしもそうならできれば対戦したくない… いや、記念のために一度は一緒に走っておくべきか… などなど、余計なことをアレコレ考えてしまうレベルです(^^;)
ただ、Baaeed陣営が本当にインターナショナルS(8/17ヨーク)をめざすのであれば、サセックスS(7/27グッドウッド)には出てこない気がしますので、その場合は対戦せずに済みそう。。でも、わざわざ10ハロン路線に(このタイミングで)舵を切るかどうかは何とも言えず、クイーンアンS(6/14アスコット)からサセックスSに向かうローテーションも充分に考えられますからね。(その場合は腹を括って思い切り勝負するしかありません( ・`ー・')キリッ)
いずれにしても、バスラットレオンは(日本でも海外でも)まだまだチャレンジャーの位置付けです。Baaeedに限らず世界には強い馬がたくさんいますし、何ならソダシに勝つのだって(あくまでVMを見る限り)結構大変そうに思えるわけで、これからも気力体力をさらに充実させていかなければイケマセン。
何と言いますか、『サセックスSからジャックルマロワ賞へ』と書くのは簡単ですが、実は、バスラットレオンはトンデモなく高いハードルに挑もうとしているってことですよね。あくまで立場はチャレンジャーとは言え、果たしてどこまでやれるのか。。これは、応援する側も改めて気合を入れ直さないとお話にならないのかもしれません(^^;)
What. A. Horse!
— Racing TV (@RacingTV) May 14, 2022
Brilliant Baaeed bang with a bang in the @AlShaqabRacing Lockinge Stakes @NewburyRacing 💥
That's 7⃣ from 7⃣ now - three of which at the top level - for William Haggas, @JimCrowley1978 and @ShadwellRacing
Total superstar ⭐️ pic.twitter.com/ruWSxERXzF
昨日出走したカイザーノヴァは9頭立ての7着でした。着順的にはまだまだながら、勝ち馬から0.8秒差、掲示板までは0.1秒差でしたし、何より道中の走りや最後まで頑張る姿に復調気配が見られたと思います。
今回は『走り方の改善』に取り組みつつある中でレースに出走したわけですが、前走、前々走より良いところがあった、次に向けて最低限の収穫はあったと思いますので、次走6/11東京 芦ノ湖特別(1600m)でのさらなる前進を期待します。(レース後に次の方針、次走候補を示してくれるのはとてもありがたいm(_ _)m)
かわって今週はアンジアン、プライムラインの2頭が出走を予定しています。
まず、初勝利をめざすアンジアンは5/21新潟5R 芝1800mの牝馬限定未勝利戦、2/20の新馬戦以来3ヶ月ぶりの実戦で勝ち上がりを狙います。ちなみに前走の新馬戦はダート1400mを使って3番人気12着と期待を裏切る結果でしたが、あの時は明らかな急仕上げ、無理やり新馬戦に間に合わせた感のある出走でしたし、そもそもほとんど強い追い切りができていない中での出走でしたからね。
今回は吉澤ステーブルWEST、そしてトレセン帰厩後もそれなりに負荷をかけて仕上げられていますし、前走時は「まだ芝を使う状況にない」と仰っていた藤原先生が、今回は「前走とは異なる走りをイメージできる状態にある」とコメントするほど馬は変わってきているようです。もちろん、いきなり勝てるかどうかは分かりませんが、ダート1400mから芝1800mへの条件替わりでもありますので、まずは前走度外視、今度のレースがデビュー戦のつもりで応援しようと思います。
同じ21日の中京8R(ダ1400m)にはプライムラインが出走します。こちらは中央復帰後連続2着、川田騎手に乗り替わった前走ではノーステッキの楽勝でしたから、昇級初戦といえども好勝負が期待できると思います。おまけに今回も川田騎手は続投するらしく、その時点でご本人が勝つ気満々なのは見え見えですしね(^^ゞ
あとは相手関係次第になるとは思いますが、もしも2勝クラスをアッサリ通過するようなら準オープンでもやれる実力の証明になると思いますし、そこまでいけばオープン入りも夢ではありません。先週の追い切りで久々に跨ってくれた坂井騎手の評価も上々だったようなので、遅咲きプライムラインの大いなる逆襲を期待したいと思います。
そのあとは6/11のカイザーノヴァまで具体的な出走予定はありませんが、ヴィジャーヤ、アシタカの2頭はそろそろトレセン入厩の準備に入っていると思われます。特に中央復帰戦を見据えるヴィジャーヤは、チャンピオンヒルズでの評価も悪くなく、出来ればプイライムラインに続く再ファンドの成功例になって欲しいと思っています。
そうですねぇ、6月7月にはパンサラッサの宝塚記念、バスラットレオンの海外遠征、さらにはキングエルメスのサマーシリーズ挑戦の話も控えていますので、それまでにアンジアン、アシタカの3歳未勝利勢は勝ち上がりの目処をつけてしまいたい…。重賞挑戦の派手な話題もイイものですが、やはり、この時期は未勝利馬に頑張ってもらうのがすごく大事ですから(^^;)
それから、5/21はレトロクラシック’20(再募集)への出資申込み解禁日になります。従前出資者にはその時の口数分の権利が確保されているので慌てる必要はないですが、とにかくよ~く考えてどうするかを決めたいと思います。
**出資馬の状況**
**2022年総合成績**
*総賞金には海外競馬の賞金を1ドル=122円で換算して加えています。
ZBAT!競馬『【ヴィクトリアM】芝マイルで完全復活!白毛馬ソダシが2馬身差の快勝でG1・3勝目』
第17回ヴィクトリアマイル(G1、芝1600m、牝馬)は、吉田隼人騎手の4番人気ソダシ(4歳、栗東・須貝尚介厩舎)が好位追走から直線抜け出しV。自身を含むG1馬5頭の豪華メンバーが顔をそろえた春の東京5週連続G1の第2弾・古馬のマイル女王決定戦を制し、昨年の桜花賞以来となるG1・3勝目を挙げた。タイムは1分32秒2(良)。
2馬身差の2着にはファインルージュ(3番人気)、さらにクビ差遅れた3着にレシステンシア(6番人気)が入った。なお、1番人気のレイパパレは12着に敗れた。
ソダシは、昨年の秋華賞で10着に敗れた後はダート戦に矛先を向け、チャンピオンズC12着、フェブラリーS3着。そして今回、アルテミスS、阪神JF、桜花賞と過去3戦3勝の芝マイルで完全復活を果たした。また、同馬の父であるクロフネは、初年度産駒がデビューした2005年から18年連続JRA重賞制覇となった。
ヴィクトリアMを勝ったソダシは、父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハという血統。通算成績は11戦7勝。重賞は20年札幌2歳S(G3)、アルテミスS(G3)、阪神JF(G1)、21年桜花賞(G1)、札幌記念(G2)に次いで6勝目。ヴィクトリアMは須貝尚介調教師は17年アドマイヤリードに次いで2勝目、吉田隼人騎手は初勝利。
-----
いやぁ、今日のソダシは本当に強かったです(°◇°;)
スタートが決まって前目の位置をとり、余力充分に直線に入ると内目から力強く抜け出す横綱相撲。外伸び馬場など関係なかったですし、1分32秒2もなかなか立派な時計だと思います。いやホント、こんなに強かったんですね(^^;)
しかし、逃げたローザノワールが4着に粘ったところを見ると、それなりに前が粘れる馬場であり展開だったと思うのですが、1番人気のレイパパレは一体どうしちゃったんでしょう。。確かに久々のマイル戦ではありましたが、馬場の良いところを無理なく先行出来ていましたし、地力を考えれば12着に負けるような馬ではないと思うのですが…。
そうですねぇ、某芸人さんが本命に推したから的なつまらん話は別にして、やはり、何が原因でこうなったのかは気になります。。いや、宝塚記念に出てきたら、パンサラッサにとってそれなり以上に強敵だと考えていたものですから。
とにかく、今日はソダシの強さが目立ったレースでした。思い起こせば20年の札幌2歳Sでバスラットレオンに勝っている馬なので、ソダシが復活してくれたことは嬉しいのですが、こんなに強いと次の対戦が心配になったりも…。あ、もちろん、バスラットレオンが海外遠征を順調に終え、その後に対戦チャンスがあればの話ですけれど(^^ゞ
**2022/5/15東京11R ヴィクトリアマイル(牝/G1/芝1600m)・良**
東京8R 4歳以上2勝クラス(芝1600m)で7着となったカイザーノヴァの関係者コメントです。
◇鈴木慎調教師のコメント 「最後は差を詰めていますし、5着とはほとんど差のない形。それなりに頑張ってくれたところを見ますと、少しずつ良化しているのではないでしょうか。今日は前半が36秒台の流れでしたが、ワンターンの東京の条件自体はこの馬に合っていそうですよね。今回のレースでも色々と収穫や反省点がありましたので、また次につなげていければと考えます。タイミングが合えば、今後もワンターンのコースを中心に使っていきたいところです」
◆クラブのコメント 「折り合いやリズムを大切にしてレースを進め、直線の坂では推進力が上へ逃げ気味となってしまう中、人馬ともに最後まで諦めることなく脚を伸ばしてくれました。なお、このあとは、「上がりに問題がないようであれば、6月11日東京10R 芦ノ湖特別(2勝クラス・芝1600m)を意識。走り方を教えている最中でもありますので、引き続き内田博幸騎手に騎乗してもらう」(師)予定となっています」
-----
着順は7着でしたが、確かに掲示板まではもう少しでしたし、最後まで諦めず脚を伸ばした内容については、鈴木慎先生も「少しずつ良化しているのでは」と満更でもない評価をしてくれました。
もちろんまだまだ反省点はあるわけですが、フォーム改善やトモの強化は一朝一夕になるものではないですし、適度にレースを使いつつ少しずつステップアップを図ってもらえるのは、今のカイザーノヴァにはとてもありがたいことですからね。
今後については「ワンターンのコースを中心に」使いたいことから、引き続き内田騎手を先生役にお願いしたうえで、6/11東京の芦ノ湖特別(芝1600m)を意識するとのこと。。全体的には我慢の時が続いているものの、月一ペースの出走と中間のトレーニングを重ねる中で、何とか上昇ムードを作りだして欲しいですm(_ _)m