シュウジデイファーム在厩のボンドオブラヴは、現在は、おもにBTCの坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター2本を乗られています。
◇石川代表のコメント 「まだ思うようにタイムが詰まってきませんでしたので、当面は速めの時計を控えて、各コースで軽めから普通キャンターを入念に。体つきは決して悪くないんですけどね。成長の妨げにならないよう、改めて基礎体力アップに励み、気持ちと身体のバランスが整ってくるのを待ってみることになりました」
-----
写真屋動画で馬体を見ると、やっぱり良い馬にしか見えないのですが、『いざ動かしてみると今ひとつ』という状況は変わっていないようです。石川代表も「体つきは決して悪くないんですけどね」と仰っていますし、気持ちが入って身体をうまく使えるようになるようになるまでは、あまりスピードを求め過ぎない方が良いのでしょう。
とにかくハイアーラヴの仔は一度ひねくれると大変な苦労をすることになりますし、そのことはシュウジデイファームの皆さんもよくご存じですからね。「気持ちと身体のバランスが整ってくるのを待つ」というのは、焦れったく感じることもありますが、今はとにかく怪我だけはしないようにと祈りつつ、本馬の成長と変わり身を見守るしかありません(^^;)
【シュウジデイファーム在厩のハイアーラヴ’20:公式HP(2022/5/20更新)より】
ファンタストクラブ内木村牧場在厩のセントアイヴスは、おもに角馬場での準備運動後、屋内ダートコースでハッキングキャンター3800mを消化。週2回、屋外坂路で5F70-40程度を上限として乗り込まれています。
◇川嶋担当のコメント 「まだ小回りでのコーナリングでトモが流れ気味になるなど、前輪駆動といった走りですが、速めをやる毎に疲れるのではなく、着々と力を付けつつある様子。飼葉も食べてくれていますし、少しずつピリッと気持ちも入ってきましたね。今週はテンからある程度出していき、ラストは馬なりで13秒程度。順調に速めの本数を重ねることができています」
-----
写真を見るとなかなか良い馬体になってきましたし、坂路の動きも(5/6更新の併せ馬と比べると)だいぶそれらしくなってきたように感じます。また、「速めをやるごとに力をつけつつある」という順調さ、「飼葉も食べてくれるし、気持ちも入ってきた」というタフさや前向きさは高い評価ができるのではないでしょうか。
まあ、レースで勝つための速さやスタミナは別ものだとは思うものの、6月予定の美浦近況への移動、さらにはトレセンに入ってからも簡単にヘコタレない気力・体力はつきつつあるような気がします。
とは言え本馬に関しては、当初から早いデビューを想定していなかったもので…。中舘先生がどう判断されるかわかりませんが、やればやっただけ馬が良くなる流れにあるとしたら、焦らずじっくり鍛えるパターンでも良さそうです。その上で、夏後半から秋にかけてデビューができれば、それでも充分に(私の想定以上に)早いと考えています(^^)
【ファンタストクラブ内木村牧場在厩のセントアイヴス:公式HP(2022/5/27更新)より】
2023年・2024年2歳募集馬の全容が公開されましたので、まずはラインアップを改めて確認し、全体的な印象を書いてみたいと思います。個々の募集馬についての感想は少し落ち着いてからやりたいと思います。
ステラリード’21
母の矜持は名牝系へ進化、ダービー馬を迎えて次なる夢を叶える。
◇牡1歳 鹿毛 2021.02.19生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:レイデオロ 母:ステラリード (母の父:スペシャルウィーク)
◇栗東・矢作芳人厩舎予定
◇販売総額 7,200万円 / 総口数 3000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇Point!:姉に秋華賞4着パラスアテナ、兄に京王杯2歳Sの勝ち馬キングエルメスがいる活力に富んだ血脈。現時点ではややコンパクトにも映るが、均整の取れた肉付きの良い馬体は節々が大きく、その雰囲気は群を抜いており、放牧地では可動域の広いフットワークでいつも先頭を軽やかに疾走。心臓が強いのか結構な運動量でも息を乱すことはなく、競走馬向きの性格からも底知れない可能性を秘めている。目指すは2024年のクラシック戦線。母の名声をさらに高めてくれそうな好素材に夢は尽きない。
【様似木村牧場在厩のステラリード’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
ミスペンバリー’21
兄は世界を制したパンサラッサ、柔軟かつ俊敏な個性が頂を極める。
◇牡1歳 鹿毛 2021.02.19生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:キズナ 母:ミスペンバリー (母の父:Montjeu)
◇美浦・高柳瑞樹厩舎予定
◇販売総額 5,400万円 / 総口数 3000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇Point!:賢母の仔は軽くてまとまりのある馬、もしくは結構な大型馬と世代によって極端だが、募集本馬は前者のタイプ。放牧地での身のこなしは柔らかく、軽快で俊敏なところは兄エタンダール(青葉賞2着)や姉ディメンシオン(京成杯AH2着)との共通項であり、気持ちの強さや走りに対する意欲から日々の運動量はかなり多く、こちらもエタンダールの同時期とイメージが重なり合う。世界を制したパンサラッサ、日本ダービーに駒を進めたエタンダール同様、芝の舞台で高い能力を発揮してくれそうだ。
【様似木村牧場在厩のミスペンバリー’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
セイリングホーム’21
未知の魅力豊かなフレッシュ配合、偉大な血脈が順風満帆に進む。
◇牡1歳 栗毛 2021.05.06生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:シュヴァルグラン 母:セイリングホーム (母の父:Shamardal)
◇栗東・高柳大輔厩舎予定
◇販売総額 2,000万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:母はゴドルフィンの生産馬。募集本馬も一見すると胴伸びがあってスタミナ色の強い体型に映るが、Machiavellianのクロスがスパイスとなったのか、放牧地での動きには重苦しさが一切なく、血統からはイメージができないスピーディな走りを披露。現時点ではやや小柄な体つきも纏まりがあり、当歳時の好印象や各所の肉付きの良さなどから今後の成長が楽しみでならない。ヴェルメイユ賞を制した曾祖母の血が日本の地でどこまで大きく開花するのか。未知の魅力がたっぷりと詰まったフレッシュな配合にも注目だ。
【様似木村牧場在厩のセイリングホーム’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
パーフェクトラヴ’21
母の物語を継ぐ愛すべき初仔、実績ある牝系が新境地を拓く。
◇牡1歳 鹿毛 2021.03.05生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:サトノクラウン 母:パーフェクトラヴ (母の父:オルフェーヴル)
◇美浦・鈴木慎太郎厩舎予定
◇販売総額 1,600万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:身幅や筋肉量といった点ではこれからだが、この先それらを纏えるだけの骨格に恵まれており、四肢は長めで背丈も大きくなってきそうなフォルム。放牧地では日々やんちゃに駆け回っており、スピードや切れ味を予感させる柔軟性に富んだ身のこなしからは資質の高さが窺い知れる。すでに重賞2勝を誇る伯父クレッシェンドラヴとはまたタイプが異なるものの、瞬発力が強調されそうな特徴は大きなメリットとも言え、祖母ハイアーラヴ系の新たな境地を切り拓いてくれるものと大いなる期待がかかる。
【様似木村牧場在厩のパーフェクトラヴ’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
ラズベリータイム’21
成功が待たれる執念の配合、母の最後の仔が大団円へと導く。
◇牝1歳 鹿毛 2021.02.24生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:ダンカーク 母:ラズベリータイム (母の父:フジキセキ)
◇美浦・田村康仁厩舎予定
◇販売総額 1,000万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:骨量や質感があり、前後のバランスにも優れた好馬体はミドルサイズ以上に育ってきそうで、放牧地ではパワフルにして硬さを感じさせないダイナミックな走り。これまで全兄姉の戦績はもう一つ伴っていないものの、当時の手応えや印象はそれぞれ決して悪くなく、父ダンカークの再選択は成功を待ち続けている執念の配合とも言える。母は年齢面に配慮して繁殖生活を退いたため、募集本馬がラストクロップ。曳き手からも力強さが伝わってくるなどやはり光るものはあるだけに、何としても大団円を迎えたい。
【様似木村牧場在厩のラズベリータイム’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
キャッツアイ’22
母から授かった新しい生命、つぶらな瞳に煌びやかな未来が映る。
◇牝当歳 鹿毛 2022.04.04生 新ひだか産(富菜牧場)
◇父:タワーオブロンドン 母:キャッツアイ (母の父:スピルバーグ)
◇美浦・蛯名正義厩舎予定
◇販売総額 2,000万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CC型
◇Point!:倶楽部出身キャッツアイの初仔が早くも登場。母は出産時に亡くなってしまったため、このチャーミングなルックスの募集本馬が初仔にしてラストクロップとなる。標準サイズで丸みを帯びたバランスの良い身体にはしっかりと筋肉がついてきそうな余地があり、放牧地では乳母に頼ることなく一頭で歩き回るなど非常にアグレッシヴ。その機敏な振る舞いからは背腰の強さが窺い知れ、この先の成長が実に楽しみだ。祖母の血は比較的ダート寄りの馬が多いが、本馬は父の働きもあるのか芝・ダート不問の印象。母が見た夢の続きをひたむきに追いかけていきたい。
【木村秀則牧場在厩のキャッツアイ’22:公式HP(2022/5/27更新)より】
まずですね、このところ全容公開直後から『高い!』の大合唱が聞こえることが多かった募集価格についてですが、今回は思ったほどではなく、むしろ比較的落ち着いてくれた印象です。もちろん安いというほどではないですし、個々に見ていくと『うーん。。』と考えてしまうお値段の馬もいるのですが、昨年秋の追加募集馬で慣らされてしまった所為なのか(^^;)、まあ、想定の範囲内とは言えそうで、例によってポイント還元を考えれば『こんなものかな?』と思います。
値付けについてのトピックとしては、ついにステラリード産駒がミスペンバリー産駒を大きく上回って最高額馬になったことが挙げられます。21年産世代では、昨年秋に当歳募集となったGunRunner産駒のステラエージェント’21が9,000万円で断トツ最高額なのですが、それを例外とすればステラリード’21の7,200万円も相当なもの。。モーリス産駒のテラステラ(ステラリード’20)が3,900万円、ロードカナロア産駒のキングエルメス(ステラリード’19)が3,200万円だったことを考えると、父レイデオロの21年産にかかる期待は相当なものになりますし、何より、ついにステラリードがミスペンバリーから広尾繁殖トップの座を譲り受けたような気がして感慨深いです。
逆に言えば、ミスペンバリー’21の5,400万円は思ったほど(アシタカの5,000万円に比べて)上がらなかった印象です。いや、パンサラッサの活躍により6,000万とか7,000万とか、その程度のことは覚悟をしていたものですから。。これはゲスの勘繰りと言われそうですが、兄たちが矢作厩舎だったのに対し、本馬が高柳瑞厩舎に替わったことも値付けに関係しているかもしれません。(高柳瑞樹先生は全然素晴らしいと思いますけどね!)
所属厩舎で言うと、パーフェクトラヴ’21がカイザーノヴァの鈴木慎太郎厩舎、キャッツアイ’22がランドオブラヴの蛯名正義厩舎になりました。鈴木慎先生にはカイザーノヴァでお世話になっていて、私はとてもイイ印象を持っていますし、蛯名先生には旧藤沢厩舎から多くを受け継いだ強みがありますからね。キャッツアイ’22の2,000万円には蛯名正義人気のプレミア分が乗っている気がしないでもありませんが、フレッシュな両先生を応援する気持ちも含め、2頭には是非成功して欲しいと思います。
応援ネタに関しては、22年産を産んだ直後になくなったキャッツアイのエピソードに加え、ラズベリータイム’21も母最後の産駒であることが明かされました。私はラズベリータイムに出資をしていなかったのでアレですが、1,000万円は広尾TCの最低ライン価格になりますし、結果度外視純粋応援出資があってもおかしくないと思います。
血統的に面白いのは断然セイリングホーム’21だと思います。詳しい話は竹内さんの血統診断にあるとおりで、とにかく様々な要素を詰め込んだ『狙った配合』になっており、出資するしないに関わらず、ずっと注目していきたい一頭です。父シュヴァルグランの初仔なので馬のデキや価格の評価は難しいのですが、もしかしたら、この馬が2,000万円だったことで『今回はそれほど高くないのかな?』という印象を持ってしまったのかもしれません(^^ゞ
あまり長くなるのアレなので写真や動画の感想は馬ごとの記事で書くとして、この中でどの馬が人気になるのか、今回はちょっと読みにくい気もしています。まあ、そうは言ってもステラリード’21は人気になると思いますし、ミスペンバリー’21が売れ残るとは全然思わないものの、いずれにしても募集開始即満口…みたいなことにはならないような…。
ということで募集開始のの6/10まで、あれやこれやとジックリ悩んでみたいと思いますm(_ _)m
美浦トレセン在厩のカイザーノヴァは、角馬場やプール調整を経て、26日より坂路入りを再開しています。5/25の馬体重は468kgです。
◇鈴木慎調教師のコメント 「前走後の回復に合わせて、少しずつ負荷を高めているところ。食欲旺盛で飼葉をしっかりと食べることができていますので、筋肉量をもう少し増やしていければと考えます。日々のロンジングでは後駆の使い方が良化していますからね。騎乗しても同じ動きができるよう進めていきたいところです。6月11日東京10R 芦ノ湖特別(2勝クラス・芝1600m)が目標になります」
-----
前走から2週間、坂路調教を再開し6/11東京の芦ノ湖特別を目標に進めることになったようです。鈴木慎先生はレース後すぐに芦ノ湖特別の名前を挙げてくれましたし、早めに目標を教えてくれるのですごく助かります(^^)
その上で、調教による後躯の使い方、トモの強化、筋肉量アップなど、課題に取り組んでいることを示してくれるのもありがたいです。もちろん、結果を求められるという意味では、少しずつでも挙げた課題をクリアしていかなければいけないワケですが、知りたいことを伝えてもらえるというのは、一口会員にとって結構大事なポイントだったりしますからね。
ということで、あとはカイザーノヴァが頑張って結果を出してくれたら…。まあ、実際にはそこが一番難しいのですが、少しずつ復調の兆しは見えてきましたので、芦ノ湖特別には必ず掲示板に載る!ぐらいの気合いで臨んで欲しいですm(_ _)m
【2022/5/15東京8R 4歳以上2勝C(芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
- 22.05.22 城 戸 栗東CW良 3F -42.3-12.3(6) 馬ナリ余力
◇奥村豊調教師のコメント 「Cウッドを主体として慎重に乗り進めており、まずはゲート試験をクリア。環境に慣れてきたのか普段の落ち着きは出てきていますが、調教中に窺わせる口向きの難しさや繊細な面については、やはり注意が必要のようですね。週末からもう一段調教ペースを上げて、さらに感触を確かめていきたいと思います」
-----
普通の馬ならゲート試験ぐらいでビビったりしないのですが、ヴィジャーヤの場合は何をしでかすかわからないところがありますからね。地方にいる間にだいぶマシになったとは言え、正直、タイミングよくゲートを出て真っ直ぐ走るかどうかを心配していましたので、試験一発合格の報告は良かったですしホッとしました。
ただ、奥村先生によれば「口向きの難しさや繊細な面については注意が必要」とのことで、基本的に難しい馬であることは変わっていないようです。トレセンの環境下で追い切りを重ねていった時に、そのあたりがどう出るかは何とも言えないところでしょうし、しばらくは(この先ずっとかも(^^;))油断できない状況が続くことになりそうです。
それでもようやく中央復帰が目の前にあるところまで来ましたからね。ここから先がヴィジャーヤにとっての本当に勝負になりますので、まずはしっかり調教に取り組んで、実戦に使ってもらえるようアピールをして欲しいですm(_ _)m
栗東トレセン在厩のプライムラインは、レース後の様子見が行われています。
◇田中克調教師のコメント 「心身ともに見た目に大きなダメージは窺えませんが、前走の結果を踏まえますと、4走目への出走についてはもっと見極めが必要であったと反省しているところです。やはり夏は苦手なようですので、暑い時期は無理せず休養に充て、しっかりと立て直しを図りたいと考えます。まずは手元でケアを行い、今週末もしくは来週にはチャンピオンヒルズへ放牧に出してあげましょう」
-----
先週は断然の一番人気を裏切るかたちでの敗戦でしたから、田中克先生もいろいろと考えるところがあったのでしょう。5/19更新の近況とレース後コメントを並べてみるとよく分かりますが、レースの前と後でトーンが180度変わっていて、そのあたりを事前に見極められなかった点について「反省している」と仰っています。
まあ、一見して調子落ちが分かれば苦労はないワケで、私も追い切り軽めで実戦を使っていくやり方がプライムラインにハマっているのかな?程度に考えて、過去に経験がない4連戦目の競馬でも力を出してくれると思っていましたからね。そこを見極めるのがプロだろうと言ってしまえばそうですが、実際に常に正しい判断をするのは難しいことだとは思います。
とにかく、レース後一週間をトレセンで過ごし、しっかりケアをした上でチャンピオンヒルズへ。暑い時期が本当に苦手かどうかは別にして、しばらくはゆっくり休んでリフレッシュしてもらいましょう。その上で、2022年後半戦はまずは準オープン入り、そして出来ればオープン入りをめざして頑張って欲しいです!m(_ _)m
【2022/5/21中京8R 4歳以上2勝クラス(ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「今週はウッドチップ坂路で半マイル55秒4をマーク。調教後の乳酸値からも心臓の強さや身体能力の高さが窺えますし、順調に乗り進めることができていますよ。矢作調教師によれば、『来週末もしくは再来週のトレセン帰厩を予定している』とのことでした」
-----
先週はチャンピオンヒルズの坂路で半マイル56秒5でしたから、一歩一歩着実にペースが上がり、それに連れてパンサラッサの状態も良くなってきたようです。チャンピオンヒルズはトレセンレベルの調教ができる施設ですし、小泉厩舎長も「順調に乗り進めることができている」と仰っていますので、帰厩は来週、再来週のどちらでも…といったところです。
6/26宝塚記念まであとちょうど一ヶ月、そして今日はファン投票の第一回中間発表の日になります。果てしてパンサラッサが何位に入っているのか気になるところですし、できればトップテン入りをめざしたい…
パンサラッサがトレセン入りする頃にはファン投票の大勢も判明し、想定も固まり、何となくソワソワしたムードになっているかもしれませんが、状態がさらに上昇しているであろうことには(何となく)自信があったりします。「心臓の強さや身体能力の高さ」もそうですが、そういう『調整のし易さ』みたいな部分もパンサラッサの強みですねぇ(^^)
【メイダン競馬場でのパンサラッサ:公式HP(2022/3/31更新)より】
◇小泉厩舎長のコメント 「骨瘤の心配は全くなく、今週は半マイル58秒を少し切るくらいで登坂。馬体の張り艶はいいですし、手綱を抑えるのが一苦労といった感じで駆け上がっていますよ。走行フォームも良い時のものにありますので、この流れを大切にして調整を進めていければと思います」
-----
ドバイから帰国して充分なリフレッシュ&調整期間があったおかげで、バスラットレオンは(キングエルメスと違って(^^;))すごく良い状態になりつつあるようです。小泉厩舎長が「この流れを大切にして調整を進めていければ」と仰るほどなので、サセックスSまでの課題は輸送のクリアと環境、初コースへの対応といったところでしょうか。
結果的にキングエルメスを帯同馬として巻き込んでしまったのは心苦しいところながら、バスラットレオンにとってはとてもありがたいことなので、何とか二頭とも元気に遠征を乗り切って欲しいですし、特にバスラットレオンには好結果を期待したいです。(まだ若いキングエルメスに結果を求め過ぎるのは可哀相なので(^^;))
サセックスSにBaaeed(バーイード)のような馬が出てくるかどうかは分かりませんが、万全の態勢でレースに臨めるのであれば、英国の競馬関係者、競馬ファンが考える以上の強さを見せることができるかもしれません!
【2022/3/26メイダン ゴドルフィンM(G2/ダ1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「先週末もショックウェーブ放射を行い、だいぶ疲れが抜けてきた様子。まずは2週間ほど楽をさせてケアに努め、今週末もしくは来週から15-15を取り入れていきましょう。今はまだ2歳の頃のフォームと比べて少し崩れがありますので、これからコンディションを上げていくなかで修正を図っていきたいと思います」
-----
だいぶ疲れが抜けてきたとはいえ、15-15の開始が今週末か来週からで、「まだ2歳の頃のフォームと比べると少し崩れがある」という現状。。宝塚記念が終わったあと、6月末に英国に向けて出国するスケジュールは現地に入って10日余りでレースを迎えることになるわけで、本当に大丈夫なの?という気がしないでもありません。
もちろん、調整に関してはチャンピオンヒルズや厩舎の皆さんが何とかしちゃうのだろうとは思いますが、正直、まだ完成前、3歳春を終えたばかりのキングエルメスがそんなハードスケジュールに耐えられるのかは心配です。
加えて、もともとはサマーマイルチャンピオンをめざすはずだったしなぁ…ということもありますし、(次走がどこになっても応援することに変わりはないものの)クラブからのメッセージが「今後は海外遠征を本線に調整していくことになりましたのでお知らせいたします。」だけというのは、さすがに乱暴な気もします。
バスラットレオンの帯同馬なんだから察しろよ!というのは両馬に出資をしている私のような会員には(ギリギリ)通用したとしても、キングエルメスのみの会員さんなら「もう少しきちんと説明して…」と考えるのではないでしょうか。(勝手な想像ですし、電話すれば教えてくれるのかもですが、逆に電話しないと教えてくれないものなのか(^^;))
お陰様で(特に今年は)楽しませて頂いているのであまり文句を言う気はないのですが、もう少し丁寧さが欲しいとは思います…。いや、キングエルメスの将来にとってはそういう一大事、一大イベントだと思うんですよねぇm(_ _)m
【2022/5/8東京 NHKマイルカップ(G1/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のアシタカは、先週同様、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「先週末クビにショックウェーブ放射を行い、今週は半マイル56秒8を単走で登坂。グイッと伸びてくれそうな余地を感じさせるものの、イメージほどは動ききれませんでした。雰囲気は悪くありませんので、今度は併せ馬で動かしてみて、『6月上旬頃のトレセン帰厩』(調教師)につなげていければと考えます」
-----
何と言いますか、小泉厩舎長の「グイッと伸びてくれそうな余地を感じるがイメージほどは動ききれない」というコメントが、良くも悪くもアシタカの現状を的確に言い現わしていると思います。
馬っぷりや持って生まれた雰囲気は未勝利馬と思えないほどなのに、実戦の勝負どころになるとギアが上がらない、ここから本気で頑張って欲しい…という場面でも何となくノホホンとしている(ように見えてしまう)という。。(^^;)
ちなみに6月上旬に帰厩するとなると、次走では最低でも掲示板に載らないと、使いたくても使えないパターンに陥ってしまうかもしれません。まあ、アシタカの場合は距離が持ちそうなので、比較的頭数が落ち着くローカルの長距離未勝利戦を狙う手はありますが、本来は、そこまで心配しなきゃいけない馬じゃないはずなんですよねぇ。。┐(´~`)┌ ヤレヤレ
【2022/4/2阪神9R アザレア賞(芝2400m)でのアシタカ:公式HPより】