杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

「酒と匠の文化祭Ⅱin玉露の里」開催決定!

2011-10-01 11:54:23 | しずおか地酒研究会

 10月になりました。秋本番を迎え、日本酒が美味しい季節の本格到来ですね。今日10月1日は日本酒の日。浜松では静岡県地酒まつりも開かれます。参加される方は美酒をたっぷり堪能してくださいね。

 

 

 吟醸王国しずおか映像製作委員会では、昨年末、製作支援イベントとして、藤枝市岡部の文化施設・大旅籠柏屋・一祥庵にて、『酒と匠の文化祭』を開催しました。ここでの開催は、一祥庵の女将さんとイベントプロデュースの達人でもあるフリーアナウンサー神田えり子さん の人脈がきっかけで、初亀醸造の目の前であり、地元酒販店・ときわストアさんもお馴染みという、地元人脈も奏功したおかげ。地域のチカラってスゴイって改めて思いました。

 

 

 そしてこのたび、『酒と匠の文化祭』第2弾が、同じ藤枝市岡部の、今度は茶文化施設・玉露の里にて10月30日(日)に開催することが決まりました。今回は藤枝市商業観光課から直々にお誘いをいただきました。オフィストイボックスさん入魂の、出来たてホヤホヤのフライヤー(の版下)です。詳しいプログラム&スケジュールはこちらをご覧ください

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 来る10月30日(日)、玉露の里では藤枝市主催の『藤枝フレッシュ・ミュージック・フェスティバル』が開かれます。K-MIXの協力のもと、静岡県出身の若手ミュージシャンたちが熱いステージを繰り広げる音楽祭だそうですが、これに、藤枝の特産であるお茶、スイーツ、地酒がコラボして、老若男女こぞって楽しめる行楽イベントになるようです。この会場で、「茶室を提供しますから、吟醸王国しずおかのPRをしませんか?」とお声掛けをいただいたのです。

 

 

 市主催のイベントでの地酒PRなら、居酒屋グランプリを企画運営されている岡むらさんはじめ、地元に錚々たる活動家や酒蔵・酒販業者がいらっしゃる中で、最初は「うちみたいな愛好会がやってもいいのかな・・・」と思ったんすが、地元の酒蔵を中心に撮影中の『吟醸王国しずおか』の取り組みを評価していただいていると素直に受け止めました。温かいエールをくださった藤枝市の関係者のみなさま、格式ある茶室を酒のイベントに貸してくださる玉露の里関係者のみなさま、本当にありがとうございます。

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 当然、私一人では何もできないので、昨年に引き続き、初亀さん、ときわストアさん、神田えり子さん、オフィストイボックスさんにも手弁当で協力していただくことに。本格的な茶室・瓢月亭(写真)での酒イベントという、めったにない機会ですから、お茶とお酒をコラボさせる企画をみなさんであれこれ知恵を出し合い、進めてきました。

 

 

 実は不思議な巡り合わせもあったんですね。『藤枝フレッシュ・ミュージック・フェスティバル』の実行委員会が立ちあがった6月にはこのお話を内々にいただいていたのすが、翌7月、(社)静岡県ニュービジネス協議会の定例会で、茶道研究家の望月静雄さんの講演があり、「これは奥が深い、もっと勉強したい」という声があがり、協議会会員有志で「茶道に学ぶ経営哲学研究会」を立ち上げることに。

 

 

 8月には県広報誌のお茶特集の取材で、今年2月にニューヨークで開かれた『Coffee&Tea Festival』に静岡茶を出展したときのプレゼン内容を教えてもらいました。茶懐石の短縮版として、お盆の上に冷酒と酒肴と煎茶2種を並べて、“kabukiセット”としてニューヨーカーに楽しんでもらったというのです。

 

 その話を聞いて、私の頭の中で、今までつながるきっかけがなかった酒と茶が見事につながり、望月さんにダメもとで「酒のイベントで茶懐石のウンチクを学ぶ講座ができませんか?」と打診したところ、快諾していただけました。

 

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 玉露の里では、契約しておられる茶道の先生以外の方が呈茶をするのはNGらしいので、望月さんにご足労いただいても、お話をしていただくだけで申し訳ないのですが、それでも、日本酒と日本茶が長い伝統の上で確かなつながりを持ち、日本人の礼節やもてなしの原点の場でそれなりの役割を果たしていたということを、酒どころ・茶どころ静岡の人間がきちんと知るってホントに大切だ・・・!と、今さらながら強く噛みしめました。

 

 

 

 

 

 また、こんな偶然のつながりもありました。

 私が名ばかり会員の静岡コピーライターズクラブ(SCC)で、『SCCしずおかコピー大賞』という懸賞コンテストを実施しており、第2回の今年は「新聞が読みたくなるコピー」「日本酒を飲みたくなるコピー」「富士山に登りたくなるコピー」の3部門が設けられました。

 

 

 私は私で、昨年暮れの『酒と匠の文化祭』では酒の川柳コンテストというのをやって、とても盛り上がったので、今度のイベントでもプログラムの一つに入れるつもりでいたところ、SCCの松永会長から、「しずおかコピー大賞の協賛企業として、酒造会社か酒販店を紹介してもらえないか」との依頼。

 SCCは同業他社が自由に参加するニュートラルな組織なので、協賛社も、特定の企業や商店ではなく、酒造組合のような公益組織のほうがベターだろうと思ったものの、私が『吟醸王国しずおか』の企画を持って行ったときは相手にされず、長年お手伝いしてきた地酒まつりの運営について発言したらすっかり組合から煙たがられる存在に(苦笑)。

・・・そこで、ダメもとで県酒造組合静酉会の清信一会長(富士錦社長)に内々に打診したところ、思いがけなくとんとん拍子に話がすすみ、協賛団体になっていただけたようです。清さんはじめ静酉会のみなさんの懐の深さに、改めて感謝感謝です。

 

 

 もちろん、私みたいな無頼者の助言を信じて清さんのもとへ動いてくれたSCCの松永会長や担当の片桐さんの誠実な姿勢が奏功したのだと思います。組織を動かすには、まずはこちら側もきちんとした組織のきちんとした企画であるということをキーマンに伝え、キーマンの信頼を得て、上手に動いてもらうってことですね。私のような肩書きのない個人がいきなり組織を頼っちゃいけないし、頼るなら足固めをしてからってことを、しみじみ考えさせられます・・・。

 

 

 

 

 それはさておき、第2回SCCしずおかコピー大賞は、締め切りが10月30日24時。「イベント当日じゃん!川柳コンテストの作品も応募に間に合うかも!」とひらめいて、当日会場でコピー大賞投稿を呼び掛けることに。昨年の酒の川柳コンテストでは、家族を思いやる素敵な作品がたくさん集まったこともあって、子どもやお年寄りなど、“コピー大賞”とは縁がなさそうな世代まで参加できれば、酒文化の広がりや深まりにつながるとワクワクしました。

 

 

 応募はネットのみ。酒呑みにはネットが苦手な人やネットに縁のない高齢者もいると思うので、うちで代理投稿できればよかったんですが、本人投稿厳守といわれたので、作者本人に積極応募していただけるよう出来る限りサポートしたいと思います。

 当ブログをご覧の方は、ぜひぜひ直接、応募してみてくださいね!こちらをどうぞ。

 

 

 

 10月30日当日は、お酒が飲めないドライバーやお子さんのために、和室で楽しむお遊びとして、かるた遊びのコーナーも用意しました。こちらは「静岡かるた」の編集者でもある神田えり子さんが場を盛り上げてくださると思います。

 

 庭園に設ける物販コーナーでは地元酒販店・ときわストアさんの協力で、お酒の販売も行い、観て、味わって、学んで、買って、半日、いや一日でもたっぷり楽しめるイベントになると思います。JR焼津駅から臨時バスも出ますので、ぜひ10月30日(日)はスケジュールを空けて、ふるってご参加くださいね!
 プログラム&スケジュールはこちらをご覧ください。

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