杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

震災復興酒の発売&チャリティ試飲会お知らせ

2011-05-15 21:01:22 | 東日本大震災

 14日(土)は富士山の取材で富士宮~御殿場~小山~富士吉田へ。久しぶりに仕事で丸一日運転しっぱなしで心地よい疲労感でした。富士山取材といっても登るわけじゃなく、世界文化遺産登録に向けて、信仰の対象になった歴史を探るもので、文献資料を読んだだけでは手応えのある記事が書けないため、とりあえず登山口に点在する浅間神社をひとまわりしてみました。今まで気が付かなかったけど、富士山の周りに浅間神社ってたくさんあるんですね。

 

 

 記事が掲載されたら改めてご報告するとして、富士宮浅間大社に行ったついでに、久しぶりに酒舗よこぜきさんに寄り道しました。4月に書いた記事「日高見の震災復興酒」で紹介したとおり、宮城県石巻市の平孝酒造が醸す『日高見』を入手するためです。

 Imgp4408

 購入した山田錦50%精米の純米吟醸は震災前に上槽が終わったも ので、ちょうど私がよこぜきさんに到着した時、偶然、入荷されてきた酒。「この酒は私を呼んでいる」と勝手に察知し、喜び勇んでゲットしたのでした。

 

 

 

 

 

 被災した酒は、東京の酒卸・小泉商店さんの試飲会で素人目にもわかるほどタンクごとに状態のバラツキがあったため、蔵元では発売時期を決めるのにずいぶん悩まれたようです。タンク別の酒を慎重にブレンドし、『日高見純米酒・希望の光』と名付け、発売されることになりました。よこぜきさんには今月下旬に入荷されるそうです。詳しくはお店のHPをご覧ください。

 

 

 

 

 もうひとつ、よこぜきさんから嬉しいお知らせです。

 6月21日・22日に、渋谷シダックスホールで『POWER TO THE 東北?北関東~チャリティ試飲会』が開かれます。21日は関東以西の応援蔵元が28社、22日は東北・北関東の蔵元が29社も集まっての大試飲会。「義援金も大事ですが、もっと大事なのは全国の美味しいお酒をみなさんに知っていただき、元気な市場を作ること。そのためには気楽に気軽に、たくさんのお酒を飲める機会を設けよう」と、酒舗よこぜき・望月酒店・たけくま酒店・坂戸屋酒店・かき沼・かがた屋酒店・三ツ矢酒店・味ノマチダヤという、首都圏のそうそうたる地酒専門店主が共同開催されるそうです。

 

 

 酒屋さんが単独で開催する酒の会はたくさんありますが、ふだんは競争相手の酒屋さん同士がこういうタッグを組んで、より多くの蔵元を巻き込んで大きなムーブメントにするって素晴らしい試みですね

 

 

 21日には静岡からも磯自慢、喜久醉、白隠正宗が参加されるようです。22日には日高見はじめ、南部美人(岩手)、十四代(山形)、浦霞(宮城)、飛露喜(福島)など有名どころも多く参加予定とのこと。平日昼間ですが、参加できる方はぜひ応援してあげてくださいね

 

『POWER TO THE 東北?北関東~チャリティ試飲会』

◆日時 6月21日(火)・・・関東以西の酒、22日(水)・・・東北・北関東の酒 各13時~16時

◆場所 渋谷シダックスホール(渋谷区神南1-12-13 渋谷シダックスビレッジ2階)

◆チケット 1日券2000円、2日券3000円

◆問合せ 酒舗よこぜき TEL 0544-27-5102 (月曜定休)

 

 

 

 なお、静岡県の地酒を集中試飲したいという人には、日程が迫っていますが5月29日(日)にJR静岡駅前の浮月楼で、長島酒店さん主催の『地産地消身土不二~長島酒店旨いもんの会』が開催されます。詳しくは吟醸王国しずおかブログ『杯が満ちるまで』のこちらの記事をご覧ください!


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