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杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

NBサロン『正雪』の蔵元トークと県知事賞受賞酒試飲

2013-02-19 11:44:49 | しずおか地酒研究会

 昨日(18日)は(社)静岡県ニュービジネス協議会中部部会の定例講座・NBサロン中部に、「正雪」の醸造元・神沢川酒造場(静岡市清水区由比)の望月正隆社長をお招きしました。

 

 

 

 NBサロンで蔵元トークを企画するのは、2009年11月に「初亀」の橋本社長をお招きして以来(こちらを参照)、2回目です。橋本さんも望月さんも、静岡県酒造組合副会長という要職を務め、需要開拓分野を担っておられる立場であること、「正雪」が2011・2012年と連続して静岡県清酒鑑評会県知事賞(最優秀)を受賞されていること等を勘案してのお招きです。

 

 

 

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 異業種団体のビジネスサロンでのトークということで、酒造繁忙期にもかかわらずパワーポイントで資料を作ってくださったり、とっておきの秘蔵酒を試飲酒に提供してくださったりと、大変親身に対応してくださいました。あらためて、望月社長ならびに神沢川酒造場のみなさまに御礼申し上げます。ご参加くださったNB会員ならびに酒徒のみなさまにも感謝申し上げます!

 

 

 

 

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 まず試飲用に提供してくださったのが2012年県知事賞受賞の大吟醸斗瓶取り。蔵に、奇跡的に残っていた1本です。

 私は昨年3月の県鑑評会一般公開と、その直後に開催したしずおか地酒サロンで味見をしていますが、1年経った受賞酒は、気品と豊穣が融けあったゴージャスな味わいにふくらんでいました。かといって、くどさやしつこさがない、さばけのよい静岡吟醸らしさをしっかり保っています。こういう酒は1年経過させてから、もう一度審査しても面白いんじゃないかと思いました。たぶん新酒の時期よりも、一般の人や外国人にはわかりやすいというか、“日本酒ってこんなに深く複雑で豊かな酒なんだ”って伝わるような気がします。

 

 

 もう1本は備前雄町の純米大吟醸。山田錦の斗瓶取り受賞酒と並べて呑むと、ほんとうに米の違いや個性がよく判ります。雄町という米が、酒米の王者・山田錦とは異なるポジションで確たる地位を築いていることを、あらためて実感しました。

  静岡県が開発した酒米「誉富士」も、山田錦の二番煎じとか“ご当地米”の扱いを超えて、酒の個性という面で確たる存在感を持てるようになって欲しいですね。米の作付け・収穫量が安定してきたら、蔵元がもっといろんな造り方・売り方に挑戦してほしい、とも思います。

 

 

 

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 「正雪」の酒造り解説では、麹造りの重要性、洗米に始まり酒袋洗いに終わる“洗い”の重要性を強調。250kgの米を洗うのに25トンの水を使うという、他県では驚愕の洗米作業を写真付きで解説してくれました。

 

 質疑応答では「複数の酵母を使い分ける理由は?」「素手で洗米や麹の切り返し作業をするのに衛生面で問題はないか」など等、鋭い質問も。麹室内での上半身裸で素手での作業については、私が撮っている『吟醸王国しずおか』の映像の一部がテレビニュースに取り上げられたときも、視聴者から「不衛生ではないか」というクレームがきてビックリした経験があります。

 今回も、企業人からあらためて問われ、「ヒトの肌に付着した菌よりもはるかに強力な菌を扱っているということを、丁寧に説明しなければいけないな」とつくづく思いました。

 

 

 

 酵母については、望月さんの回答は、“業界のここだけの話”的な内容だったので、ここで書くのは控えますが、その蔵にフィットする酵母、目指す酒に近づける酵母を選択することも、造り手の重要なスキル。「静岡酵母」は、酒造の元素材のひとつにすぎないのに、「山田錦」や「雄町」のように、酒質全体をイメージさせる強さと存在感を持っているだけに、静岡酵母をどう使いこなすかも、蔵元の姿勢を推し量る上で要注目ですね。

 ただ、山田錦が産地や作り手によって違うように、静岡酵母にもいくつかの種類があり、単独で使ったりブレンドしたりとさまざまですし、正直、そんなところまでディスクローズしてもらわなくてもいいような気もする。美しい女性を観て、使っている化粧品や通ってるエステ店まで突っ込んで知りたいのか、そこまで聞かなくても眺めているだけで十分か・・・そんな感じかな(笑)。

 

 

 

 

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 サロンは20時前にお開きとなり、2次会、3次会と呑み次いで、最後に久々、深夜のラーメンで締めました。最後までつきあってくれたのが、望月さん、書道家の岩科蓮花さん、今回のサロンを楽しみにしていたという花の舞酒造静岡支店長の永田さんという不思議なメンバー(笑)。さすがに50歳を超えての飲酒後ラーメンは、胃腸に重苦しかったのですが、なんだか気分よく、タクシーが逆方向でつかまらないのも気にならず、100分かけてプラプラ歩いて帰りました(多少はカロリー消化できたかな)。

 

 

 ・・・そういえば、近藤美津江さんと呑み歩いていたころも、こうして締めにラーメン食べて、ぷらぷら歩いて帰っていたことを思い出しました。(病気で)呑めなくなったから(地酒研を)脱会しますと、辛い顔で言われたときのことを振り返ると、美味しいお酒を元気で呑めることが、なんとぜいたくなことかを思い知らされます。

 

 貴重なお酒、美味しい酒肴、愉しい仲間との出会いや共有する時間の大切さを、今一度、かみしめたいと思います。

 

 


近藤美津江さん安らかに。

2013-02-18 10:47:16 | しずおか地酒研究会

 また、大切な酒縁者の訃報をお伝えしなければなりません。

 

 しずおか地酒研究会の草創期を支えてくださった、元静岡市役所の近藤美津江さんが、昨日、お亡くなりになりました。長い間、闘病されていたことは存じ上げていましたが、まさか、という思いです。

 

 

 近藤さんの病気が治るようにと、奈良の大安寺のがん封じ祈祷に何回か通ったのですが、しょせん、自分自身の気休めに過ぎなかったのかも・・・。そんな悔しさがじわじわ込み上げてきます。長い間、ほんとうにお辛かったと思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

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 この写真は、つい最近、「日刊いーしず」の連載【杯は眠らない】にUPした、14年前のしずおか地酒サロン写真です。

 前列左に写っている私(黄色のTシャツ)の隣でにっこりしている近藤さん(たてストライプのシャツ)。この頃は、常連会員として、ほとんどのサロンに参加してくださって、本当によく呑み、よく食べ、よくしゃべりました。当時、「近藤さんを、女性初の静岡市長に!」と盛り上がっていたことが、昨日の出来事のようです。

 

 

 明日の静岡新聞朝刊訃報欄にも紹介されます。知己のある方にお知らせください。

 

 

 

 

通夜

□2月20日(水) 18時~ あいねっとホール新川 (こちらを参照)

 

葬儀

□2月21日(木) 13時~ あいねっとホール新川

喪主  近藤 将史 様

  


「暖杯!しずおか地酒屋台」来場御礼

2013-02-11 12:23:08 | しずおか地酒研究会

 2月9~10日の2日間、静岡市中心部の青葉イベント広場・葵スクエア(静岡市役所裏)で開催された地域支援イベント「しずおか早春の楽市2013」にて、しずおか地酒研究会のブース【暖杯!しずおか地酒屋台】を出店しました。看板の字、「暖杯」に力を入れすぎて「屋台」まで書けませんでした(苦笑)が、おかげさまでお天気に恵まれ、真冬らしい寒さも手伝って、「今日はビールより日本酒だなあ」というお客さんが続々来てくれました。ストーブを前に出して燗酒用の湯煎鍋をデモしたのが奏功し、燗酒や甘酒が飛ぶように売れましImgp1187
た! お寒い中、お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

 

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 「しずおか早春の楽市2013」は、2月8~10日開催の静岡おでんフェア(同実行委員会主催)の協賛イベントとして静岡市観光シティプロモーション課が企画したもの。出店者は他に、山の幸を代表して【清沢道の駅】と【玄国茶屋】、海の幸を代表して【由比港漁協】、みやげ物代表で【駿府楽市】。同課の担当者が、せっかくおでんや桜えびがあるなら、是が非でも地酒を!と、熱心にプロモーションし、回りまわって年明けに私のところへ「どこへ話を持っていけばいいだろうか」との相談がきたのです。

 

 

 おでんフェアと競合しない市の地域産品イベントで、単独のメーカーや販売店の名前では出店不可というしばりがあり、駿府楽市や組合組織での出店を希望していたようですが、調整に時間がかかったり、その他もろもろの事情で、結局、ニュートラルな市民団体組織なら問題ないということで「しずおか地酒研究会」で出店することに。スズキのような素人がなんで出しゃばるんだとギョーカイの方々から突っ込まれるのを覚悟でお引き受けしました。

 

 

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 静岡市役所のみなさんは、1996年、しずおか地酒研究会の結成のきっかけとなった静岡市立南部図書館地酒講座の開催時からお世話になっていて、足を向けては眠れない、という思いもありましたし、地酒の消費拡大という大きな目でみたら、ギョーカイがフレキシブルに対応できないこういう機会をフォローするのがフリー団体の役割だろうと、ある種、開き直りと使命感?に燃えた、というところもありました。

 

 

 もちろん、私自身には酒販免許がありませんので、研究会でお世話になっている長島酒店(葵区竜南)、丸河屋酒店(葵区田町)に出店を依頼しました。出店料不要、地酒研へのマージンもなし(もとより趣味のボランティア団体ですから)、売り上げは全額店へ、という負担のない条件でお願いしましたが、イベントブースで酒や食品を販売するには保健所等への届出が必要ですし、両店にとって、店を空けてまで出店した価値があったのかどうかわかりません。それでも両店とも、本当に一生懸命やってくれました。

 

 

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 9日は長島酒店の長島隆博さんが、静岡市内の銘柄をワンカップでそろえ、冷や&お燗で呑ませてくれました。全種300円均一です。

 

 ○萩錦 本醸造カップ

 ○忠正(駿河酒造場) 本醸造カップ

 ○正雪 金紋カップ

 ○英君 佳撰カップ

 ○臥龍梅 純米吟醸カップ

 ○初亀 本醸造 (1合売り)

 ○喜久酔 特別本醸造(同)

 ○開運 上撰(同)

 

 

 

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 ブースの前に出したストーブの上に鍋を置き、ワンカップをそのまま湯煎して酒温度計で適温を測って売るというスタイルが物珍しかったらしく、おでん片手のお客さんが大勢集まってくれました。中には、買ったその場イッキ呑みしちゃう危ないオジサンやお姉さんもいて、街中の屋外イベントで酒を売るってこういう難しさもあるんだなあと痛感しましたが、多くのお客さんが「静岡の酒っておいしいんだねえ」と喜んでくれました。

 

 

 

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 この日は助っ人に、静岡市役所の豊後さん、稲作農家の松下明弘さん、「たまらん」編集長の平野斗紀子さんが来てくれました。またおでんフェア仕掛け人のPAC柴山社長が燗酒を何杯もお代わりして大いに客寄せに貢献してくださり、珈琲専門店「くれあーる」の内田一也さんが、おでん片手の看板男?を務めてくれました(笑)。松下さんは蔵元になり代わって熱心に酒質の解説をしてくれたりして、しずおか地酒研究会の会員総力で盛り上がったなあと嬉しくなりました!

 

 

 

 

 ところが午後からだんだん寒くなってきて、なんとなく体が重くなってきて、終了の16時まではなんとか耐えたものの、終わった後は冷や汗と腹痛。帰宅後は腹下しでバタンキュー。薬もなければ病院にいく気力もわかず、とにかく腹巻をして湯たんぽをかかえて布団にくるまり、ひたすら腹痛がおさまるのを待ちました。夜中に嘔吐し、なんとなくお腹の中がすっからかんになったのを機に腹痛がおさまり、翌朝はなんとか起き上がれました。上半身はなんともないのに、下半身、とくに足が冷凍庫に突っ込んだみたいに冷え冷え状態だったんですね。単純に冷えからお腹に来たようで、ホッとしました。

 

 

 

 

 

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10日は丸河屋酒店の河原崎吉博さん夫妻が、こういうラインナップをすべて1合300円で呑ませてくれました。

 

 

 ○君盃 天領の瀧純米 無濾過生原酒
 ○天虹 しぼりたて純米 無濾過生原酒
 ○萩錦 純米吟醸 無濾過生原酒
 ○忠正 海舟の山廃純米 5年古酒(旧吉屋酒造製)
 ○正雪 特別本醸造 生 山田錦
 ○英君 吟醸 袋吊雫酒
 ○平喜 喜平 特別純米 誉富士

 ○開運 上撰
 ○花の舞 純米 誉富士 富士山を世界遺産登録に
 

 

 このラインアップを1合300円で呑める価値をすぐに理解してくれたお客さんは、ほんの一握りだったかもしれないけど、こういう場所だから、一杯300円だから呑んでみようと、たまたま買ってくれたお客さんが、その銘柄に好印象を持って覚えてくれる、ファンになってくれるということが、こういう場所での出店の意味なんだろうと思いました。だからこそ、いい酒を(もちろん赤字にならない範囲で)惜しみなく出すべきなんです。事実、お客さんの中には「おでんフェアの会場で売っていた日本酒が一杯400円で0・5合しかなくて味もイマイチだった、ここの評判を聞いて来た」という人もいました。

 

 

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 地酒のほかに、富士錦の純米吟醸酒粕で作った甘酒を一杯100円、酒粕も200g100円で販売。家族総出で200gの小分けパックを100セット用意してくれたそうで、これが飛ぶように売れました。ブースに遊びに来てくれた岩科蓮花さんがさっそくこの酒粕でシチューを作ってフェイスブックにUPしてくれたりして、こういう情報の広がり方ってありがたいなあとしみじみ。

 

 河原崎夫妻は、お子さんがたまたま「しずおか早春の楽市2013」のダンスステージに出演されるとあって、本来は酒を売ってる場合じゃなかったと思いますが、お客さんが途切れず、甘酒や燗酒を作るのに必死で、11時から16時まで休憩なしでがんばってくれました。ちなみに、河原崎さんちの息子さんは、子役タレントとして活躍中で、CM(お母さんの得意料理が“冷奴”というCMとか)にも数多く出演中なんですよ!

 

 

 

 

 厚着&腹巻&カイロ対策で腹痛もどうやら復活することなく、無事、イベントが終了しました。差し入れを持ってきてくださった荒澤さん、狩野さん、本当にありがとうございました。空腹の身にはしみじみ美味しかったです。他のブースをまったく見られず、おでんも1本も食べられなかったのは心残りでしたが、思い出に残るおでんフェアになりました。


下田から再出発した『アットエス地酒が呑める店』

2013-02-06 11:05:44 | しずおか地酒研究会

 静岡新聞のポータルサイト・アットエスで連載中の『静岡の地酒が呑める店』を、久しぶりに更新しました。先月末、下田へ行ったときに取材した手打ち蕎麦の店・いし塚さんです。こちら
をご覧ください。

 

 

 

 気がついてみると、この連載も162回目。ここ数年Dsc01335は、これぞという店が発掘できたときに、思い出したように投稿するというワガママを許していただいていました。

 

 10年余り前、連載を始めた頃は、知り合いの居酒屋さんや酒販店さん推薦の店を紹介したくてウズウズしてって感じで、張り切って取材していたのですが、ある程度取材し尽くした後、新規の店を発掘しようという自分のモチベーションをキープするのに苦労しました。この間、SNSが発達したり、フリーペーパーが続々創刊したりで、飲食店情報の発信方法が大きく変わり、情報の価値や読者のニーズも多様化し、自分の立ち位置を探すのに苦労した、ということかな。

 

 

 昨年、フェイスブックを始めてから、「名前は知ってる」「一度、どこかで名刺交換したかも」「共通の知り合いはいるが、本人はまったく知らない」という人とつながりを持つことができました。その中に静岡の酒を扱う飲食店がいくつかあり、フェイスブックを通してですが、彼らの地酒愛の深さや広がりのほどを知って興味を持ったのが、連載再開のモチベーションにもつながりました。自分の足で飲み歩いたり、蔵元や酒販店の人脈に頼るといったアナログ世代の情報収集方法は、いかにも時代遅れだなあ~と痛感させられましたが、SNSが仕事に役に立った初めての、ありがたい事例になったわけです。

 

 

 

 下田に赴いたのは、下田のご当地PB酒『黎明』のプロジェクトチームから、相談を受けたのがきっかけでした。『黎明』は、10数年前、下田のまちおこしグループ『にぎわい社中』と、市内の酒販店十数店で結成した下田地酒倶楽部という組織が呼びかけてスタートしたもので、市民から会員を募り、下田市内でコメの田植えから稲刈りを体験し、新酒を買い取ります。『黎明』という酒銘は下田在住の女優有馬稲子さんの命名。醸造は富士高砂酒造に委託し、ピーク時は会員200名超の一大プロジェクトになりました。私はしずおか地酒研究会の活動や取材ワークを通し、このプロジェクトを陰ながら応援してきました。

 

 今回は、にぎわい社中のリーダーだった楠山俊介さんが、昨年、下田市長に当選し、下田地酒倶楽部のリーダーだった植松酒店さんも店をたたむという事情が重なり、『黎明』をどうやって発展成長させていこうか、チームの主だった方々と一緒に考える、そんな目的で下田へ行ったのでした。

 で、どうせなら、最近フェイスブックで仲良しになった(下田地酒倶楽部メンバーではない)つちたつ酒店さんにも会いに行き、ついでに、つちたつさんがよくフェイスブック記事で絶賛しているお店にも行こうと。

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 つちたつ酒店さん、国道414号線を通って下田に行くときは、時々立ち寄ってお酒を買ったりしていましたが、ご本人とじっくりお話したり、お店を案内してもらうのは初めて。下田の観光酒販店というよりも、地酒ファンに向けて有名無名問わず、これぞという銘柄を腰をすえて扱う地酒専門店です。

 

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 静岡モノでは、『喜久酔』や『國香』といった静岡酵母酒を大切に扱っていたのが嬉しかったですね。

 

 

 

 

 

 

 ・・・あらためて10年という歳月を考えてみると、「しくみ」や「手法」など、変わらざるを得ないものは、劇的に変わるし、腰をすえて決めた「目標」や「使命」といったものは、10年でも20年でも変わらないものだと思います。

 

 

 

 『いし塚』さんとの出会いは、確かに「しくみ」や「手法」を変えた成果ですが、石塚さんが感動した『國香』の蔵元が目指すものは、まったくブレていない。ブレていないからこそ、新しい世代にもしっかり伝わったのです。手前味噌ですが、國香の姿勢がブレていないことを、ブレずに理解できる自分だからこそ、つちたつさん、いし塚さんともつながったんだと実感しました。

 

 

 『黎明』も、目指すものがブレなければ、担い手がメンバーチェンジし、手法が変わっても、地元にしっかり根付いていくと思います。単なる酒販店の生き残り策ではなかったから、多くの市民が共感してプロジェクトが成立した。その原点からブレずに、しっかり育てていってほしいなあと思います。

 

 

 下田では、もう一軒、美味しい魚の店を取材しました。時期をみて、アットエスにUPしますので、ご期待ください!

 


しずおか地酒研究会屋外サロン『暖杯!しずおか地酒屋台』のご案内

2013-02-01 14:33:30 | しずおか地酒研究会
 久しぶりに地酒サロンのご案内です。
 来る2月9~10日、静岡おでんフェア2013の開催に合わせ、静岡市観光シティプロモーション課が実施する地域の魅力発信イベント「しずおか早春の楽市」の会場で、地酒屋台を出店することになりました。調整が遅れ、開催1週間前のギリギリでのご案内になってしまいました。ぜひとも社内・店頭またはネット等での告知・拡散をよろしくお願いします。

 

 
 
 
しずおか地酒研究会 2013冬の屋外サロン
暖杯 ! しずおか地酒屋台~ソトノミだけど暖ッタマロ
 
 
 
□日時 2月9日(土)~10日(日) 11時~16時
 
□会場 葵スクエア(青葉イベント広場静岡市役所前)
 
 
「しずおか早春の楽市」会場内にしずおか地酒研究会が出店する静岡の地酒屋台。
爽快な香りの新酒、おでんにマッチする燗酒etc、地元の味とのコラボを通し、地酒の魅力を再発見してみませんか?
試飲は有料ですが、この種のイベントでは味わえない特選地酒と美味しい呑み方を、プロの利き酒師が指南します。私は両日とも、“看板娘(笑)”として皆様をお待ちしております。飛び入り助っ人&冷やかし大歓迎。ふるってお越しくださいませ!
 

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 なお出店会場の「しずおか早春の楽市」は以下のような内容を予定しています。
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出店の部
①しずおか海産物ブース 桜海老や練り製品の紹介・販売(由比港漁協)
②しずおか農産物ブース オクシズ産農産物や田舎おでんの紹介・販売(清沢里の駅・玄国茶屋)
③静岡特産品ブース 駿府楽市の新商品紹介・販売(*地酒は除く)
④静岡地酒ブース しずおか地酒研究会(協力/長島酒店、丸河屋酒店)

ステージの部
①静岡おでんウルトラクイズ
②静岡市の女子中高生ユニット「十代時代」のパフォーマンスステージ
③静岡ゆるキャラ大集合
 
 
 
 
 なお、eしずおかブログサイトにて、新連載『杯は眠らない』スタートしました。本日2月1日、第2回がUPしました。こちらもぜひ。