メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Entwine の diEvercity

2007-03-21 22:08:10 | メロディック・ハード
フィンランドのゴシック・メタル・バンドの4作目。
2005年作品。

ゴシック・メタルというと、Evanescenceでわかるように、女性ボーカルがミディアムテンポで、重低音のリフの利いたマイナーめの曲を歌うものだと思っていた。
ところがこれもゴシック・メタル。
元々は、デスメタルから派生したため、今とは解釈が違ってきているのだろう。

初めの2曲(Bitter Sweet、Someone To Blame)は、「これがゴシック・メタル?」とびっくりした。
パンクっぽいのだ。
My Chemical Romanceがパンクなら、これもそう呼べる。
ゴシックにしては軽く、親しみやすい。まぁ、暗さはあると言えばあるが。

その後は、Sentencedのような暗さとメランコリックさが顔を出す。
意外とヘヴィーでゆったりめのリズムに、うねるようなボーカルがからみつく。
後半になると、重低音のリフが完全に曲を覆っていて、なぜかそれにくつろげる。
イメージ通りのゴシックだからだろうか?

曲調は、パンクっぽい2曲以外は完全に暗く、ゆっくりしたリズムにのしかかるような重圧があって、聴いてる私の動作も遅くなりそうだ。
朝には聴けないな。(笑)
ギターソロももちろん重く、早弾きはない。
ピアノが唯一軽さを感じさせ、バランスを取っていると思う。

曲の粒は揃っていて、聴かせどころをよく抑えている。
叙情的で、暗いと言っても閉塞感はない。
コーラスが、開放感につながっているのだろうか?
と言っても、たいした開放感ではないが。。
ゆっくりめのリズムで、重く暗く美しいメロディを求めている人には最適だろう。