メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Pride Of Lions の The Roaring Of Dreams

2007-03-04 21:21:02 | メロディック・ハード
元Survivorのジム・ピートリックが、ボーカリストのトビー・ヒッチコックと組んだ産業ロックバンドの3作目。
う~ん、産業ロックというのは語弊があるな~。
アメリカン・ハード・プログレの良さを拾い上げ、懐かしさに埋没することなく、高らかにPOPなHRを歌い上げた、全くもって質の高い作品だ。

ジム自身が傑作だったと認める、Survivorの「Vital Signs」のPOPでコマーシャルな音楽性を目指しているという。
本当に、「Vital Signs」のような、メロディアスでフックの多い曲が、それぞれの表情をちょっとずつ変えて次々と迫ってくる。
次はどんなメロディが飛び出すかと、ワクワクしてくる。
それは、むしろSurvivorというより、David FosterとJay GraydonのAirplayのようだ。
いえ、聴けば聴くほどAirplayだ。
Airplay以外だと、初期のTOTOとか、初期のForeigner、一時TOTOの弟バンドと言われたキーンと書けばわかっていただけるだろうか?
洒落ているし、ひねりもある。
メロディアスなギターの使い方も効果的だ。

トビー・ヒッチコックの歌は素晴らしく、Rockなんだけどところどころソウルフルに、パワフルに歌う。
実に気持ちいい歌い方だ。

2/24に書いたSunstormも、ジム・ピートリックの楽曲だが、それを遥かに超えてしまった。
楽曲の持つ魅力に増して、ドラマティックなアレンジの素晴らしさ、何よりトビーの声がジム作品にジャストフィットしている。

Pride Of Lionを超える産業ロック系は、今年は出現しないと思えるほど最高だ。
っていうか、ここ数年で一番だ。
かつてAirplayが好きだった人には、全員聴いてほしい。