メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Renaissanceの四季

2005-10-17 21:35:28 | メロディック・ハード
オリジナルタイトルは『A Song For All Seasons』
プログレにクラシックをふんだんに取り入れた、ルネッサンスの6作目である。
正確には9作目だが、私はアニー・ハズラムが加入してからのルネッサンスだけ聴くので、6作目だよ~~ん♪

秋―収穫の時―になると、とにかくルネッサンスが聴きたくなる。
(以前HeartのLittle Queenにも書いたが、ルネッサンスも然り)
それも、スローな場面はアニーの声が隅々まで聴こえるようにボリュームを上げたくなる。
アニーの声は可憐で妖艶できらめきがあって、問答無用でいい!!
アニーの声に浸れる幸せ。至福の時。
長いこと、ずっとずっとアニーの声が好きだったなと、学生時代を思い出し、涙する。
自分が変わっても、アニーの声が私を励ますのは変わらない。

『四季』は、よりクラシックがかっていて、以前はあまり好きではなかったが、シンフォロックをたっぷり聴くようになった今は、より自然に聴ける。
ジョン・タウトのピアノが減って、シンセによるオーケストレーションが増えたが、作品に厚みと奥行きが出てむしろ現代調だと思う。
アニーの声じゃないからとすっ飛ばしていたジョン・キャンプの「She Is Love」もしっとりとしたいい作品だったのね。実にムーディーだ。

『四季』で特筆する点は、小作品が充実していることだ。
めざめ(Opening Out)、北の輝き(Northern Lights)はルネッサンスに初めて触れる人に自信を持っておススメできる。
アニーの声の美しさと伸び、曲の展開、キャッチーさ、コンパクトさ、どれを取っても素晴らしい。
もちろん、これはアニーの声だけでなく、バックの安定した演奏があるからだ。

叙情的でフォークロア調な部分、ピアノやアコギの時空を越えた響きが薄れたのが残念ではあるが、ゴージャスになっている。
その後のアメリカン・ハードプログレの隆興を思うと、ずっとこの路線で行けば生き残ったかも。。と惜しまれてならない。