中日新聞の「くらしの作文」に「おっ母の『ごめんね』」というタイトルで、67歳会社員の男性が投稿されていました。
去年の秋のこと。
職場にいた私のところに、家にいるおっ母から電話がかかってきた。
おっ母は今年90歳である。
何かあったのかしらんと、仕事の手を止めて電話に出た。
「忙しい?」
「ううん。どうかした?」
「晩のおかず、何か買ってきて」
何だおかずのことか。「いいよ」と返事をしたが、事情を聞かされた。
「ごめんね。お鍋を焦しちゃっただよ。カレーを作ってて焦がしちゃった。
真っ黒でもう使い物にならん」
気が付いたら台所が煙でもうもうだったそうだ。
一人で大変だっただろうことは想像が付いた。
とりあえずは無事なようだ。
それにしても、いかにもしでかしてしまったとのおっ母の声の響きには、何とも言えない気持ちになった。
そんなくらいのことで縮こまらなくてもいいのに。
会社勤めとなる5年前までは、仕事が自営業だったため、私も常に家におり、母は何ら心細いということもなかっただろう。
今では日中、私が帰るまでおっ母は一人である。
そのことは勤めが決まった時から、気掛かりに思っていた。
離れているということは、それだけでも何かとお互いに心配の種だ。
おっ母の「ごめんね」は、その後もしばらく心に残ることとなった。
以上です。
仲の良い親子ですね。
お母様と投稿者さんの、お互いを思いやるお気持ちが文章に溢れています。
投稿者さんは、独身のようですね。
今回は無事で何よりです。
でも心配ですね。
先のことを心配しても仕方ないですが、お母様は現在90歳。
これからは、このようなトラブルが起こりやすくなるような気がします。
いつもお母様が作るのではなく、たまには出来合いのおかずを食べられるのも良いように思うのですが。
大橋純子 - 愛は時を越えて[OFFICIAL MUSIC VIDEO]