中日新聞の「くらしの作文」に「老いと老老介護」というタイトルで、70歳の女性が投稿されていました。
先日出かけた帰り、電車に乗った。
夕方で、とても混んでいた。
すると近くに座っていたお嬢さまが「どうぞ」と私に向かって言ってくださった。
とっさに「あ、大丈夫ですよ」と言ったものの、せっかくのご厚意、ありがたくお礼を言って座らせていただいた。
初めてのことで、何が何だかいろんなことが頭の中を駆け巡って落ち着かなかった。
そう言えば、最近自分でも老いを感じていた。
背中は丸くなりつつ、膝が痛い。
白髪頭は何とかヘアマニキュアで隠しているものの、鏡に映る姿は、まさにばあさんだ!
体幹が弱ってきたのか、歩くこともつらくなってきた。
体は正直だ。
思い起こせば主人が五十二歳でくも膜下出血で倒れ障害者となった。
介護生活十八年になった昨年は、頭の大きな手術をして全く歩けなくなった。
おむつ生活にもなった。
先日は誤嚥性肺炎で入院した。
神様は、これでもか!と次々と試練を与えてくださる。
102キロの巨体の主人。
おまけに高次脳機能障害もあり、何かと大変だ。
まだまだ七十歳。
されど七十歳。
気持ちだけは常に若くと思っている。
これからもケアマネさんはじめ、沢山の方々のお世話になりながら、感謝の気持ちを忘れず、二人三脚で頑張っていこうと思う。
以上です。
十九年間も自宅介護をされているんだ。
施設に入ることが出来ないのかな?
デー・サービスは、利用されてるみたいだ。
ご主人は少しも改善されず、だんだん悪くなってきているご様子。
>神様は、これでもか!と次々と試練を与えてくださる。
このように思われる気持ち、十分分かります。
私はこのような老老介護が続けば、最悪ご主人を殺してご自分も死ぬという結果になることを懸念してしまいます。
ケアマネさんにも色々ご相談されているようですが、何とか施設に入れないのかケアマネさんに骨を折って頂きたいです。
余談ですが、施設ではご主人のように102キロの巨体の持ち主は嫌われます。
ひとりで対処出来ないので後回しにされて、後で二人で対応する以外ないからです。
これだけいろんな病気をされているのに体重が減らないのが不思議です。
最近 私は足が痛くなり、歩けなくなっています。
かみさんはそれを見て「私に面倒を見てもらうつもりだから、歩こうとしないんだ!」といつも言います。苦笑
いざとなれば私は施設に入るつもりですので、かみさんに迷惑はかけないつもりです。
岩崎宏美 - 思秋期 - 1977