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ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

さいたま市にある田島ヶ原さくら草公園ではアマナの花が咲き始めています

2012年03月29日 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区にある田島ヶ原さくら草公園では、ニホンサクラソウが育ち始めています。荒川沿いに広がる秋が瀬公園の一番下流側(南側)にある田島ヶ原さくら草公園は、サクラソウの自生地して国の天然記念物に指定されています。

 毎年、ニホンサクラソウの見ごろは、4月中旬です。しかし、田島ヶ原さくら草公園にはサクラソウ自生地を守る会の方がテントを設けて、活動を始めています。

 1月ごろは、田島ヶ原さくら草公園はアシを野焼きしたままの殺風景な野原でした。その野原は、野草が芽生え、土色が薄くなり、緑色が濃くなり始めました。



 野原の背後に見える木々は、ソメイヨシノの木です。蕾を膨らませていますが、遠目には落葉したままの姿です。4月に入ると、ソメイヨシノの花が咲いて、ピンク色に染まります。

 現在、花を咲かせているのは、ユリ科のアマナの花です。





 清楚な白く細い花は近づくと、咲いていることが初めて分かる感じです。田島ヶ原さくら草公園に、アマナがこんなに多く咲くことを初めて知りました。毎年、ニホンサクラソウの花が満開になるころに、その端でアマナが咲いているのを見ていたからです。

 ニホンサクラソウのライバルの野草であるノウルシ(野漆)も育ち、一部は花を咲かせています。黄色い小さな花です。



 ノウルシは群生していて、背丈が30から50センチメートルぐらいと高くなります。

 田島ヶ原さくら草公園では、ニホンサクラソウとノウルシはお互いに群生し、勢力を競い合っています。ニホンサクラソウは濃い桜色の美しい花を咲かせるために、ニホンサクラソウの方が人気があります。

 しかし、ノウルシも絶滅危惧種に指定されている貴重な野草なのです。田島ヶ原さくら草公園では、たくさん群生しているために、背丈が伸びて、ニホンサクラソウをその下に隠してしまう野草とみられがちです。その後は、アシなどが成長し、ノウルシとニホンサクラソウを隠してしまいます。

 当然、ニホンサクラソウも伸び始めています。中には、花芽を付けたものもあります。



 今後、2週間ほどして、ニホンサクラソウの花は満開になります。

 田島ヶ原さくら草公園で育っている野草は春を彩りつつあります。やはり、春の訪れは華やかです。