AKira Manabe ブンブン日記

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理念と経営九月号通信2

2007-09-11 17:42:12 | Weblog
◆◆今週のことば

叔父の人生哲学は「始末と勤勉」である。

丁稚奉公時代の松村の寝起きする部屋には、 要らなくなったカレンダーの裏に、この五文字がマジックで書かれ、張りつけてあった。

勤勉によく働いて、始末をすること、つまり無駄遣いをしないことという戒めである。

株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション
社長兼CEO 松村 吉彰
★関連記事は、月刊「理念と経営」9月号に記載されています。
(40~47ページ 「企業事例研究2」)


◆◆オンリーワン経営

今回のオンリーワン経営は、“「不」のマーケティングで生き残れ”と題して、オンリーワンを見事に実践している事例をご紹介します。

「不」のマーケティングとは、「不」の付く言葉をマーケティングに結びつけることです。

つまり、不満・不便・不安・不快などの「不」の要素を逆手にとって、顧客満足を創造するという発想です。

この発想の転換を実践している企業が、株式会社福井洋傘です。

同社のオンリーワン商品は、「傘」。しかし、ただの傘ではありません。「濡れない傘」、その名も“ヌレンザ”です。

傘は濡れるという既成概念を打ち破り、濡れない傘を創造しました。サッと一振りで水滴が落ち、乾いた状態に。

一本の価格が30,450円と高価な品物ですが、それでも売れ続けているのです。

そこには、傘に対するこだわりと、顧客満足を得るための「不」のマーケティングがありました。

雨の日に使う傘は、不満・不便・不安・不快の代表です。

●家を出る時に傘を持つ・・・・重い(不満)
●雨の中、傘をさす・・・・・・やはり重い(不満)
●電車の中で服が濡れる・・・・冷たい(不快)
●置き場にない、忘れる・・・・困る(不安)
●雨が止む・・・・・・・・・・邪魔だ(不満、不便)

このように、傘には「不」がいっぱいあるのです。
 
この「不」に応えるために同社では、
●濡れない生地を徹底的に追求した
●骨組みには炭素繊維を使い、眼鏡フレームの技術を応用し、軽さを追求した
●手元に腕を通せる「皮革の輪っか」をつくることで、両手が使えるようにし、また置き忘れを防止した

この考えが認められて、今ではトヨタの「レクサス・コレクション」に選ばれ、オリジナルアイテムとして、レクサスの専用傘に採用されました。

独自の高級路線で健闘を続ける同社。

「知恵」と「創造」でオンリーワンを手に入れた好例といえるのではないでしょうか。

★関連記事は、月刊「理念と経営」9月号に掲載されています。
(48~49ページ「オンリーワン経営」)

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