AKira Manabe ブンブン日記

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理念と経営五月号通信2

2007-05-15 19:59:37 | Weblog
意地や面目を立てとおすことはいさましい、 人の眼にも壮烈にみえるだろう、しかし、侍の本分というものは堪忍や辛抱の中にある、 生きられる限り生きて御奉公をすることだ、これは侍に限らない、およそ人間の生きかたとはそういうものだ、いつの世でも、しんじつ国家を支え護立てているのは、こういう堪忍や辛抱、人の眼につかず名もあらわれないところに働いている力なのだ。
           山本周五郎『樅の木は残った』より

★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に記載されています。
(33~36ページ 「言海に漂う」)


◆◆オンリーワン経営
◆『オンリーワンの新3K』

一般的によく使われる3Kとは、「きつい、きたない、危険」で、良くないイメージの言葉です。

しかし『新3K』は、うまくいっている企業の共通点であり、オンリーワン経営の合言葉となるものです。
『新3K』は、
1.小回り
2.こだわり
3.顧客密着
の3つです。

うまくいっている中小企業に共通していることは、この『新3K』を徹底しているのです。


◆『東海バネ工業株式会社の事例』

大阪市福島区にある東海バネ工業株式会社は、1944年の設立以来、バネ一筋63年のメーカーです。

受注の90%は、ワンオーダー10個以下、平均では5個以下の超多品種・微量生産です。

なんとバネ1本からでも注文を受けるとのこと。

この『小回り』を支えているのが、営業から設計、生産、工程管理までを管理する情報システムです。

 
以下は、渡辺良機社長の言葉です。

「価値ある品を多くのお客様に売れば、利益は出る。なぜ、日本のバネ業界は、大企業の値下げ圧力に苦しむのか。それは同業他社と同じようなものを作り売るからである。我が社は、業界の逆をいく。値引きはしない。大企業と対等に商談する。そのためには、大企業ができないことに徹する。そのために、多様なバネを作れる腕利き職人をとことん集める。微量の注文にも細かく対応できるシステムを作る。今では、一度でも注文があったバネはすべて再生産可能である」


この『小回り』『こだわり』『顧客密着』で、バネという成熟産業で2006年12月期の売上高経常利益率は10%をあげています。

『困難なことに挑戦し、達成感を味わえる幸せを実感する』

上記は、同社の社訓です。まさに社訓どおりのチャレンジ精神ではないでしょうか。

全社員の知恵と創造性を結集し、『新3K』を徹底すれば、 業績は上がるという好例だと思います。


 ★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
  (46~47ページ「オンリーワン経営」)

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