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マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「ハイリーセンシティブなサル」もありなんですね。HSCは世話人の心の状態にも影響を受けやすい

2016年04月15日 | ハイリーセンシティブチャイルド

ハイリーセンシティブな個性というのは、

ヒト以外の動物にも見られると分かっているそうです。

 

確かに、犬や猫や馬にも、個性がありますよね。

同じ状況に置かれても、反応が違ったりする。

そうした個性の中に、周りの刺激により敏感に反応する

「ハイリーセンシティブな個体」があるというんですね。

 

獣医と「間接炎」について話していたときに、

「犬によって痛みへの耐性が違うんですよ、

全然気にしない犬もいますし、

少しでもキャインとなる犬もいるんです」

と言っていたのを思い出します。

我が家の犬も、痛みや見知らぬ人などに対して、

センシティブなところがあるかも。(笑)

 

 

そこで、

「ハイリーセンシティブなサル」を扱った研究に興味深いものがあります。

(『Higly Sensitive Child』 by Elaine N Aronより)

 

「高反応なサル=ハイリーセンシティブなサル」の何頭かを、

1.穏やかで落ちついた母親ザル

2.ナーバスな母親ザル

に育てられるよう割り当て追跡してみたところ、

 

1の穏やかな母親ザルに育てられたサルは、

2のナーバスな母親サルに育てられたサルより

「レジリエンス」を培い、

群れのリーダーになる場合もあったとのこと。

 

一方で、「高反応のサル=ハイリーセンシティブなサル」は、

「低反応のサル」より、

母親から引き離されたことを、

大人になってもより引きずる場合がはるかに多かったとのこと。

 

 

著者のアーロン氏は、HSCというのは、

母親から引き離されるといった劇的な出来事だけでなく、

「世話してくれる人(caregiver)」の「心ここにあらず(mentally absent)」

だったりといった「心の状態」にもより影響を受けやすいとしています。

「心ここにあらず」とは、

いざと言うときに頼れなかったり、

うつやストレスを溜め込んでいたり、

過度に心配していたりといった状態とのこと。

 

例えば、ミネソタ大学の心理学者の研究でも、

「ハイリーセンシティブ」な乳児を30分間、

1.心のこもった(attentive)世話人

2.心ここにあらず(inattentive)の世話人

と共に過ごさせ様子をみたところ、

HSCの子の方が、世話する人の状態に、

より大きな影響を受けたといいます。

 

HSCは、いざという時に頼れる人がそばにいるというだけでなく、

そばにいる人のサポートの度合いにも敏感なんです

とアーロン氏は結論付けています。

 

 

HSCらしき子をもつ親としては、

ちょっとプレッシャーも高まりますが、

こうして縁あり親子となった以上、

まあたとえ完璧からは遠くても、

できることをしていく、それだけですよね。

 

ココロヲコメテ!とがちがちになる必要もなく、

5分でも3分でも、

ゆったりと子供と過ごすのを楽しむ時を、

心がけてみる。

それだけでも、随分と違ってきます。

 

肩の力を抜いて、お互い、できることをしていきましょう!


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