マイコー雑記

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「個人的にとらない」ってかなり有効ですよ、子育てでも普段の生活でも

2016年02月16日 | 雑感

 

個人的にとらない。

Don't  take it  Personally.

 

学校でも家庭でも、

「問題行動」の多い子供たちを指導する際、

アドバイスされることがある言葉なのだけれど、

その効用を、ホントそうだなあと実感している。

 


無礼だったり、反抗的だったりする態度のひとつひとつを、

ああ「私」がだめだからこんな態度を取っているんだ、

この子はダメな「私」を攻撃するためにこうしてるんだ、

また「私」に恥をかかせて、

「個人的にとる」か。

 

それとも、

この子がこういった態度をとるのはなぜだろう?

どうしたら改善していけるだろう?

そう自分という「個人の枠を超え」て考え行動していくか。

 


個人的に捉えている間は、

ただただ苦しくて、打ちひしがれ、相手に対し憎しみさえ生まれる。


自分という枠を超えて考えてみると、

苦しみは、その子の抱える苦しみへの共感へと変わる。

そしてどうしたら、この子が少しでもより良い方向へと進めるか、

そのために自分に何ができるのだろうかと、前に進み始める。

 



子供の攻撃的な問題行動と母親との関係についての研究報告に、

幼児期に、母親が子供の行動を「敵対視」する場合、

三年半後に、攻撃的な問題行動を持つ子供に育ちやすい、というものがある。

(Healy SJ, Murray L, Cooper PJ, Hughes C, Halligan SL. 2015. A longitudinal investigation of maternal influences on the development of child hostile attributions and aggression. J Clin Child Adolesc Psychol. 44(1):80-92.)

 

確かに、やんちゃな子供の行動に、

この子は「私」を攻撃しようとしている、

そう憎しみさえ抱き接っするならば、

子供というのはそうなっていくのでしょうね。

 

 

 

これは極端な例ではあるかもしれないけれど、

この「個人的にとらえる」というの、

私自身も、結構普段、あ、はまってる、

とはっとすることがある。

 

それは、

放課後スクールのチャレンジングな子から、

我が家のチャレンジングな子達に接する時まで。

 

 

 

例えばティーン、

ここぞというところは確かに踏み入って話し合う必要があるけれど、

言い方や態度の細かーいところまで気にしてたら、

「個人」がいくらあっても足りませんから。


ああ、あなたたちも、

大脳辺縁系」が劇的に発達した割には「前頭前野」が超未熟状態で、

情動衝動制御できず大変よね、おまけにホルモンもやりたい放題だしねえ。

(「ティーンの脳って何がどう特殊なの?新しい関係を築くために」参照)

それぐらいに思っておくと、なかなか楽しくいい関係が保てます。

 

 

この「個人的にとらない」というの、

子育て以外でも、かなり有効。

 

例えばスーパーとかで、

レジの人が何だかむちゃくちゃ愛そうが悪くても、

この人、「私」のこと嫌いなんだな、「私」をさえない人とか思ってるのかな、

と「個人的にとる」より、

ああこの人、なんか嫌なことでもあって虫の居所が悪いんだろうな、

ランチ時間が遅れてお腹がすいてるのかもね、

そんな風に思ってみると、ちょっとエンパシーみたいなものも生まれたりする。

それで、ホント色々あるけど、お互い頑張りましょうね、ぐらいに思えたり。

 


今日も、Don't  take it personallyで!


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