マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

困難に立ち上がる子と潰れる子の違いとは?&膨大な宇宙を内に秘め人知れず歩き続ける人々

2017年12月20日 | ハイリーセンシティブチャイルド

一日一日、

アップダウンとジェットコースターに乗っているような日々ですが、

だからこそ、自身の中心にある、穏やかに澄み渡った場を

そして、そこから湧き上がる温もり溢れる躍動を、

全身に感じていきたいですね。

 

 

ネガティブな気持ちも思いっきり表すことで次へいける

先週は、我が家の下の4人に

来年起こるだろう大変化について打ち明けました。

(長男は、来年高校卒業ですし、もう「大人側」として、

事前に、下の子たちにどう話すかという話し合いにも参加してました)

 

下の子は、

「うわあ、楽しみ!」ですむものの、

上の子になるほど、

様々な思いや気持ちが押し寄せます。

 

お友達との別れ、

再び一から新しい環境で始めることの大変さ、

取り巻く文化も異なるという未知の世界。

 

おいおいと泣いて、

うらみつらみも言って、

怒りもぶちまけて。

 

そうして徐々に受け入れ、

今ではジョークも出るようになり、

子供たちなりに、

前を向いて歩き始めています。

 

感情を思いっきり出すことで、

次へいけるのだなあと、

改めて感じた出来事でした。

 

 

 

目の前で子どもが悲しむ姿をみるのは、

親としてつらいものです。

 

でも、同時に、将来、振り返るなら、

今回の一連のことも、必ず、

「なんて貴い時だったんだろう」と思える時がくる、

そう信じています。

 

「与えらえた物事の中で、最善を尽くしていこうね。

どうしてこんなことになったのか

そう文句だけを言い続ける『犠牲者』でいるのか、

自らを助けていくのか。

自らを助けようとしない人を、周りも助けることができない」

そんな話し合いをしました。

 

 

今回のことは、

夫の仕事面からいうならば、

「また夢を一つ叶えた」という「極めてポジティブなこと」なのですが、

子どもは子どもの世界に住んでいますからね。

 

子どもが見ているものを理解しながら、

寄り添い、進んでいくこと、

思い出していきたいですね。

 

 

私自身としては、

今回も、こちらに書いた以前と同じ心持ちです。

夫婦というパラダイム

来年の夏からの話ですが、

新地でも、できることをできる範囲で、続けていきます。

 

 

 


困難な状況から立ち上がる子は何が違うのだろう?

来年の大変化について、

「子ども時代に引っ越しを頻繁にした子は、

将来、人間関係を築くのに困難を抱え、

離婚率なども高くなるっていうリサーチもあるのよ」

と長女。

 

そこで、その数日前に、

「あるメキシコ出身の女の子」について話し合ったことを、

2人で思い出していました。

 

今、米国は、第1回目の大学審査の結果が続々と発表されている時期です。

(審査には2回タームがあり、2回目の出願は12月終わり頃、発表は4月頃です。

長男は、まだ発表されていない第1回目に出願した大学の結果を待ちながら、

第2ターム出願の準備を進めています。

全て出揃ってから、

「ひとまず働く」「パートタイムで大学生になる」なども含め、

さて、どうするかを決める予定です)

 

そんな中、こんな話を聞きました。

 

メキシコ出身の女の子が、米国トップのプリンストン大学に合格。

テストのスコアだけを見るのなら、

とてもトップ大学に入ることのできる点数ではないです。

 

でも、その生い立ちを観る時、

こういう子に、プリンストン大学で頑張って欲しいなあと心から思います。

 

シングルマザーの超貧困家庭に育ち、

ギャングの兄たちからの虐待から身を守るため、

高校では男子生徒に囲まれレスリング部に入ったといいます。

(←レスリング部はこれまで私自身みてきた高校でも、

女の子が1人いるかなといった様子。)

 

生活に最低限必要なものをまかなうためアルバイトもしながら、

家の中にドラッグが日常的にあるような環境で、

自分の身を守るレスリングのように、

教育こそが自分を守ってくれるに違いないと、

日々学校の課題に向き合い、学業成績を学年トップにたもってきたといいます。

 

大学入学審査のインタビューでは、

「教育こそが救い」と話し、

思わず泣いてしまったと。

 

日々、暖かい食と、安全な生活空間が確保され、

学習教材に困ることなく

必要ならば家庭教師や塾にもお世話になることができる生徒たちと横並びで、

「テストスコア」だけを見るのなら、

全く見えない世界がありますね。

 

 

 

そうして、長女とこんな話をしていたんです。

 

想像してみようよ。この女の子の生活を。

貧困、虐待、ギャング、ドラッグに囲まれながら、

自らを守るためにレスリングを身に着け、

日々机に向かい、宿題課題をこなす毎日。

 

こうした環境ならば、ほとんどの子はあきらめ、潰れてしまう。

それでも、立ち上がって、進み続ける子と、

大多数の子を分けるものは何なのだろう?

 

すると、長女が言いました。

 

長女:それが、「自然淘汰」なのだろうね。

そうして、与えられた環境の中で「生きる力」の強い子たちが残り、

次世代を作っていく。

 

でも、人間と動物が違うのは、

人間は、淘汰されそうになる他人に、

助けを差し出せるということだよね。

 

 

私:本当ね。人として、周りにできるのは、

助けを差し出そうとすること。

 

じゃあ、自分がその困難な状況にある場合、

何が力の源になるかというと、

やっぱり「どう物事をとらえるか」といった

「マインドの力」なのじゃないかな。

 

「もう駄目だ」と思えば、そこまでだけれど、

この女の子が、レスリングや教育に希望を見出したように、

希望をしかと抱き、希望に向かって進み続けていくこともできる。

 

リサーチというのは、

(←冒頭で長女が話した「子供が引っ越しを重ねた場合のリサーチ」に話を戻しつつ)

結局、「マジョリティー」について話しているもの。

「貧困家庭の子どもは、学業面で成功しにくい」といったね。

 

でも、常に、引っ越しであろうと、貧困であろうと、

どんな困難の中でも、

立ち上がり、生きがいを見出し、幸せな人生を送る人々もいるね。

 

 

 

希望をしかと抱き、

マインドを整え、

変化の荒波にのりだしていく。

 

数日前に話したメキシコ出身の女の子の歩みに励まされ、

このイメージが、とてもしっくりと、

長女の中にも描かれたようでした。

 

 

 

子どもたちの

気持ちのアップダウンに寄り添い、

自らも親としてマインドが鍛えられる、

そう思います。

子供たちと共に、成長していきたいですね。

 

ひとつ前の記事には、我が家で、

マインドを整えるのに効果的と実感しているエキソサイズを載せました。

我が家で効果を実感している「人生の変化時や不安感の強い子に効果的なエキソサイズ」実践例

 

言葉にすると、

あまりにも、さらっと読めてしまうのですが、

興味のある方、どうぞ一つ一つの動作や言葉に心をこめて、

お試しください!

 

 


膨大な宇宙を内に秘め歩き続ける人々へ~「賢さ」についての固定観念

大学進学の結果が続々と出てくる中で、

アラスカ時代「ギフテッドプログラム」にいた子たちの進路も、

聞こえてきます。

 

一緒にロボティックスチームをしていた女の子がスタンフォード大学に、

あまり目立たなかった子がイェール大学に「フルライド(学費全額免除)」合格、

2世代ハーバード大学出身で3世代目の友人も無事入学、などなどもありますが、

アラスカが大好きだったり、成績がいいと学費無料になるといった理由で、

地元の大学に行く子も多いです。

(アラスカ大学は元コミュニティーカレッジで誰でも入ることができます)。

 

そして、ひとまず大学には進学しない組もいます。

旅に出る子、一旦働いてみる子、

ストリートで音楽やアートを披露する子。

 

皆、

キンダー(年長)から中学卒業まで一緒でしたから、

感慨深いです。

 

長男が今でも「これまで出会った中で一番賢かった」ということのある女の子も、

長女の学年でもトップで一年早く今年卒業の女の子も、

ひとまずか、これからもか、大学にはいかないそうです。

抜群に優秀でクラスのリーダー的存在だったそれは家族思いの男の子も、

大切な家族のために地元の大学へ。

 

彼女彼らを観ていると、

今、こちら東海岸で、

「大学ランキング」とにらめっこで進学を目指す波に囲まれながら、

「賢さ」についての固定観念がひっくり返ります。

 

膨大な宇宙を内に秘め、

人知れず歩き続けるアラスカの彼女彼らたちの歩みを、

応援しています。

 

 

そういえばと、

知り合いから、日本で、

子ども時代に飛び級をし、かつて「物理の天才」と呼ばれ、

今はトラック運転手になった人がいると聞いたのを思い出しました。

 

「家族といるのが最高に幸せな時」と語っているそうです。

 

トラック運転手は、

邪魔されず考える時間がたくさんとれるのでしょうね。

その上、家族を養うお金も手に入ります。

 

「才能を生かせてない」という声もありますが、

彼の頭の中では、様々なアイデアが熟成されているんじゃないでしょうか。

 

「考えることに疲れてしまった」のならば、

トラック運転手を選ばないでしょう。

 

 

 

 

さて、一つ仕事原稿を終えたら、

『It Mama』さんへの新しい記事について書きますね。

 

「子犬」改め「リオ」にとっての初雪。

雪食べ過ぎ・・・。食いしん坊です。

 

みなさん、温もり溢れる日を!


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tamaki)
2017-12-20 10:49:34
マイコさん

こどもが目の前で泣いたら切ないですね。

わたしは小さいころ引っ越し3回ほど経験しました。敏感タイプには辛いということもありますし、ティーンの女の子にはお友達が全て、というところもありますからね。

あま振り返れば引っ越ししてもしなくても同じくって思えます。

マイコさんのお子さんたちも少したてば、きっといろいろあったけど、この家に生まれてよかったって思ってくれると思います!

それにしても大家族だと、なにか決断するたびに、それぞれの立場や個性で賛成、反対、あるでしょうから、全員が賛成とはいかないでしょうね。そこから学べることも多そうです。

大きい視点で俯瞰してみることを忘れずにいきたいですね。
返信する
tamakiさん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2017-12-22 11:53:56
娘たちの「痛み」に寄り添ってやりますね。

Tamakiさんも、引っ越しを3回されたんですね!何気ない変化も強烈に迫る「敏感タイプ」には、引っ越しというのは、やはりかなり大きな負担になり得るのだなと感じています。

本当に、そこへティーンということもありますからね。同じ年頃の子たちの雰囲気を敏感すぎるほど感じ取りますから、新しい集団に飛び込んでいくというのは、大きな冒険ですね。お友達と離れるのもつらいようです。

「私が大きくなって子どもができたら、子どものために、絶対に一定の地に落ち着く」、そんなことを言っています。

Tamakiさんは、今では「引っ越ししてもしなくても同じだった」と思えるんですね。

私自身も、今は、ネガティブな面が迫ってくるだろうけれど、将来、この体験が必ず生きてくる、そう思ってます。実際、これまで引っ越ししてきたことで、随分と鍛えられてきたなと感じています。

「この家に縁があって生まれてきたんだから、こうじゃなきゃよかったといくら思っても、与えられた中で最善をつくしていくしかないね」実際にそんな言葉をかけています。

「大きい視点で俯瞰してみること」、感情の荒波にもまれる最中では、視界も狭くなりがちですが、本当ですね、はるか広大な地を見下ろすような心持ちを思い出していきたいです。

Tamakiさん、ありがとうございます!
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Unknown (Unknown)
2018-10-12 17:35:05
僕もトラック運転手、候補として考えてます。
ルーティーンなら頭のなかがスッキリして余裕ができますよね。
最近は求人も増えてきています。
器用なことをしようとして、ごちゃごちゃしてる会社ほど実際のパフォーマンスはとてつもなく低いように思います。
確か、ビル・ゲイツは皿洗いが好きだそうで。
心が落ち着くらしいですね!✨
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Unknownさん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2018-10-17 16:49:53
トラック運転手を、就職or転職の候補として考えているんですね。長距離ならば、たっぷりと沈思黙考する時間もありそうですね。求人も増えているんですね!

「器用なことをしようとして、ごちゃごちゃしてる会社ほど実際のパフォーマンスはとてつもなく低い」
細切れでランダムに事務仕事が入り続けると、「ディープワーク」するのは至難の業ですね。

ビル・ゲイツ、そうなんですね!「洗う」という行為は、確かに、浄化的作用があるのかもしれません。
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