マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

思うこと整理3つ、敏感さを大切にしつつたくましさを培うために

2016年10月24日 | ハイリーセンシティブチャイルド

1.「ナーバサイティッド!」とは言いえて妙

昨日のランニングレースの前に、

三女が叫んでいた言葉です。

 

不安感の押し寄せる「ナーバス」と、

ウキウキと興奮する「エキサイティッド」を、

合わせた「造語」。

 

三女が小学校2年生のとき、

アラスカのクラスメートの親友Eちゃんが言っていた言葉を思い出したようです。

 

「不安感」と「ウキウキとした興奮」って、

隣り合わせなんですよね。

 

コインの片面ばかりではなく、

「反対側にはこんな景色もあるんだ!」

そんな体験を重ねてやりたいです。

 

これから何度も向き合うだろう

「不確かさ」や「プレッシャー」を前に、

それらを「楽しむ」気持ちを、思い出せるように。

 

3キロレース、ゴール!

 

 


2.吐くまで走ろうとする子

レースのゴール地点で待っていると、

ランナーたちが続々と戻ってきます。

 

悠々とした様子の子もまれーにいますが、

ほとんどの子が、苦しそうに顔をゆがめ、

ゴールに到達したとたん足を引きずり歩けなくなったり、倒れこんだり。

 

次女も、4キロ走りゴール入りした途端吐きそうになるまで、

自らをプッシュしてました。

 

前回のレースより隆起の多いより難しいコースながらも、

タイムを縮め、コーチや周りに褒められ。

 

 

子供たちをみていて思うのは、

1.吐くまで走ろうとする子

2.そこまではしようとしないけれど、適度なチャレンジをする子

3.チャレンジすることを避ける子

がいるということ。

 

周りの接し方もあるでしょうが、性質的なものもあると思います。

我が家にも、「3つのタイプ」がいるので、よく分かります。

 

1の「吐くまで走ろうとする子」は、

無理しすぎないよう、自分を追い詰めすぎないよう、

寄り添い、成果より頑張りを認め祝い、

マイペースに進むことを励ましてやる。

 

2の「適度なチャンレジをする子」は、

そのまま進むことを喜び祝福し励ましてやる。

 

3の「チャレンジすることを避ける子」は、

1の「吐くまで走る子」の裏返しだったりするんですよね。

失敗への恐れや不安感や、

すぐに「できる・できない」と決め付けてしまう姿勢や、

結果のみへのこだわりなどが隠れてないかみてやります。

1の子のように、成果より頑張りを認め祝い、

マイペースに進むことを励ましてやる、

より手の届きそうな目標を達成させ自信をつけてやる、

一歩踏み出す喜びを、思い出させてやります。

 

どのタイプであっても、

将来的に、「自らバランスをとる姿勢」を、

身につけさせてやりたいですね。

 

スタート前のウォーミングアップ。

 

 

 

 

3.「敏感さ繊細さ」と共に、たくましさを培うために

去年1年暮らした地と、

今年新しく暮らし始めたここら辺りとでは、

子供たちを取り巻く教育環境も、随分と違います。

 

去年の地では、

学校にも学業面の選択肢は少なく、

高校でも大学進学する子は半数ぐらい。

今暮らしている地は、

学業面だけでなくアートや音楽プログラムや様々な課外活動も充実し、

高校でも90パーセント以上の生徒が大学進学を目指しています。

また去年はコケージャン(白人)が90パーセント以上を占めていたんですが、

こちらはインド、韓国、中国などのアジア系人口をはじめ、

より多様な人種構成になっています。

 

親の収入面も、

去年暮らした地は幅広かったんですが、

こちらは、中流&その上と絞られています。

 (ちなみに、親の収入幅と大学進学率の「偏り」は、

「今回の引越しの凹面」だと私自身は捉えています)

 

そこで、気がつくことのひとつが、

とにかく、「手をかけられている子」が多いということ。

 

親自身が手をかけている場合もあれば、

両親ともにキャリアを持って走り回る中、

財力をふんだんに注ぎ手をかけている場合もあります。

 

それで、

これまでとどんな違いを感じるかというと、

「敏感で繊細系の子が圧倒的に多い」ということです。

 

これがまた、

我が家もこの地をアットホームに感じる理由でもあるわけですが、

同時に、考えさせられます。

 

全体的にハッピーで満たされた様子の子も多いながら、

一方、

これまでの環境より、

少しのことにも泣いたり傷ついたりとする子も多いのです。

 

高校生で宿題を忘れ泣き出す子、

中高の教室で先生の言葉尻に傷ついて顔を覆ったまま動かなくなる子、

他高校との合同スポーツ部練習では

「きつい」と泣き出す子が何人か(他校の生徒はゼロ)。

 

高校の長距離走部でも、

去年の学校の周辺地区での大会では、

ゴールに「ゴミ箱」が置いてあり、吐きたい子は吐く。

こちらの大会では、救急車が待機しています。

気持ち悪い子は、即座に手当て。

 

先生方と話していても、

「問題」と感じることが、これまでとはまた違っています。

「周りが先回りして手伝いすぎるんです。

このままで将来この子達は、厳しい社会の中、

自立して暮らしていけるのかと心配になります」と。

 

「敏感さ繊細さ」について、考えさせられます。

 

生まれつき「高反応」だったりと、

「敏感な性質」というのはあります。

これは、これまでの研究からも、まぎれもない事実でしょう。

 

一方、

「敏感さのネガティブ面に拍車をかける接し方」

というのもあると思うのです。

 

先回りに手を出す → 失敗体験の欠如

結果ばかり気にする

他者との比較

ナルシズムを助長する褒め方 

「この子はひとりではできない」という思い込み

とにかく心配でしょうがない

 

こうした姿勢は、

「敏感さのネガティブ面」を助長するのでしょう。

「周りからより影響を受けやすい」とされる敏感な性質を持つ子ほど、

以上のようなことを気をつけ、

次のような働きかけを心がけてやりたいです。

 

無理させすぎない少しの無理をさせていく

失敗を避けるより失敗から立ち上がるサポートをする

不完全さ足りなさの中で工夫する喜びを体験させてやる

冒険を楽しむ体験を重ねる

敏感さに敏感に反応しすぎない

 

私自身、日々、気をつけていきたいなと思います。

アットホームに感じるこの地で、

敏感さを大切にしつつ、たくましさを培っていくために。

 

 

 

昨日のスナックは、

今年も5人、今か今かとシーズンを待っていた大好物のザクロ。

朝、三女と次男、嬉しそうにほぐして器に詰めてました。

こちらは、種ごと食べるんですよ!

 

それではみなさん、今日もよい日を!


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