ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその313-三度目の殺人

2018年03月14日 | 邦画
作品的には良い映画。

是枝裕和監督。ドキュメンタリー監督であり、様々な作品を残した後、最近は劇場用作品を撮り続けている。
今回紹介する映画は「三度目の殺人」。彼の最新作で、日本アカデミー賞の作品賞受賞作である。
ストーリーを紹介しておこう。

弁護士、重盛は、弁護士仲間より、或る案件の協力を求められる。
その案件とは、過去に殺人事件を起こした人物で、今回も殺人事件で告訴されている男、三隅の案件だ。
重盛達は、三隅と何回か接見するが、そのたび彼の証言は変わっていく。
重盛は、三隅の過去を調べ、さらに詳しく彼を知るために、彼の故郷、北海道まで捜査をのばすが......

作品的には、しっかり作られた物だと思う。
しかし、彼のこれまでの作品とは違う。
この作品の「主題」が見えてこないのだ。
何を表現したいのか、それが明確になっていない。
劇中ラスト、三隅が今までの状況を翻す発言をするが、その必要性が分からないでもないのだが、少し表現的には足りないものとなっている。
この映画の宣伝文句は、他の映画の宣伝文句と同じように大げさに映画のイメージが伝えられている。
しかし、観る人は決してその「宣伝」に惑わされず、観た方が良いだろう。
今回作は、私にとって、若干不満の残る作品となった。

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