ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその95-きゃりーぱみゅぱみゅ

2013年06月28日 | J-POP
きゃりーその2

先日きゃりーぱみゅぱみゅについてブログに取り上げた。
机上論では彼女のことをちゃんと評価できないので早速CDを購入した。
購入したCDは彼女のファーストと発売されたばかりのセカンドである。
CDを聴いてみた。
まずファーストのCDだが楽曲は全てテクノである。
テクノてんこ盛りのごとく激しいテクノビートが続く。
曲はどれも聴きやすく彼女のヴォーカルも良い。
唯一「つけまつける」だけがテクノ調であるがビートが落ち着いている。
CDの中ではこの曲が一番メロディアスではないだろうか。
発売されたばかりのセカンドを聴いてみた。
こちらはファーストに比べると激しいテクノビートは少し影をひそめ若干メロディアスに全体がまとまっている。
ただこのままおとなしく楽曲がまとまってしまうと魅力がなくなってくると思う。
しかし今後の彼女が歌う楽曲はなかなか選曲が難しくなってくると思う。
テクノを基調とすると思うのだが楽曲の内容がどのようなものになってゆくかだ。
ファーストとセカンドでほぼ彼女の手の内は出尽くした感がある。
より楽曲がメロディアスになってゆくのだろうか?
しかし前述したようにそれでは彼女の魅力も半減するように思われる。
次のCDがいつ発売になるかはわからないが、それまでに彼女の歌う楽曲の方向性ははっきり決めておく必要があるのではないか。
次以降の楽曲の方向で今後の彼女のステータスも決まってくるし今以上の人気を得られるかも決まる。
彼女を取り巻くスタッフは重要な岐路にたたせれていると思う。
蛇足だが彼女に興味を持った方は是非既発売のCDを買ってトータルに聴くことをお勧めする。

明日のためにその94-One Ok Rock

2013年06月26日 | J-POP
華のある歌声今後に期待。

私はバンドでヴォーカルをとっている。
私の声には華がない。
以前は自分たちのバンドのデモを録ったときそれを聴いてヴォーカルの情けなさに落胆したものだ。
そんな私も「ダーリン三浦と横浜シューシャンボーイズ」を結成したときかなり試行錯誤をしてヴォーカルスタイルを確立した。
自身の中では自画自賛になってしまうがこのバンドでもヴォーカルを気に入っている。
しかし世の中には生まれながらにしてヴォーカルとして華のある声を持っている人がいる。
代表的なのは私も好きな「フリー」と言うバンドでヴォーカルをとっていた「ポール・ロジャース」が挙げられる。
フリーはイギリス出身のバンドで70年代に活躍した。
私は彼のヴォーカルを聴いたときの驚きを今でも覚えている。
最近日本にもヴォーカルに華のあるバンドが出てきた。
「One Ok Rock(ワンオクロック)」である。
このヴォーカルはまさにロックを歌うためにもたらされた声である。
調べてみたところヴォーカルのtakaは森進一、森昌子の長男とのことまさにサラブレットだ。
活動は思ったより古く2005年から活動している。
此処からは個人的感想である。
ヴォーカルは前述のとおり華があり日本人ロックヴォーカリストとしてはトップレヴェルだ。
ただバンドとしての楽曲が個人的には若干物足りない。
もっと個性があっても良いと思う。
様々なフェスに出演しているようだがヴォーカルだけが目立つのではなくバンド自体がもっと目立った存在になると良い。
楽曲とバンドの方向性、これらが彼らの今後の課題ではないかと思う。
ちなみに弟のhiroはMY FIRST STORYと言うバンドでヴォーカルをとっている。
こちらも魅力的な声をしているが長男と比べるとちょっと線が細いか。
いずれにしてもこのバンドも今後さらに注目されるだろう。
70年代「日本語でロックは歌えるのか」と言う論争が繰り広げられたことがある。
現在では彼らのようなバンドがその回答になっているのではないだろうか?

明日のためにその93-きゃりーぱみゅぱみゅ

2013年06月24日 | J-POP
遊べる女の子。

きゃりーぱみゅぱみゅ。
今や全世界が注目するファッションアイコンにして歌手である。
以前からその存在は知っていたが最近急に気になりだして色々聴いてみた。
プロジューサーが「パフューム」で名をはせた「中田ヤスタカ」である。
テクノを基調とした楽曲はどれも個性的で面白い。
彼女もその楽曲を気負いもせず楽々と歌っているところが良い。
特徴的なのはだいたいの楽曲において歌詞に意味合い的展開がないというところだ。
音楽重視の楽曲基調はそれに乗せる言葉に意味を持たせない。
これは珍しいことではあるが一旦音楽に言葉が乗ってしまえばあまり気にならない。
私も自身の楽曲で言葉だけを散乱させたものを作ったことがある。
歌詞自体の意味を無くしたのだ。
私の楽曲も結構受けが良く聴衆から評価をいただいた。
しかし彼女は音楽で遊べる子だなと思った。
私も機会があれば彼女に楽曲提供をしてみたい。
以前紹介したユーチューブに掲載されている楽曲以外にもまだ私はオリジナル楽曲を持っている。
その一曲でも彼女用にアレンジして楽曲提供できれば作曲家冥利につきるというものだ。
しかし中田ヤスタカは近年日本が生んだ名プロジューサーといえるだろう。
彼と彼女の活躍に今後も注目してゆきたい。

明日のためにその92-哀愁

2013年06月18日 | アメリカ映画
映画史に残る普及のメロドラマ

100年を越える映画の歴史の中で様々な映画が作られてきた。
メロドラマも沢山作られてきて枚挙にいとまがない。
今回紹介する映画は「哀愁」
映画史に残るメロドラマの白眉である。
ストーリーを紹介しておこう。
主人公の男性ロイは第一次世界大戦中同じ防空壕に避難した女性レスターに心惹かれる。
彼女もロイに心惹かれ僅か数日でロイはレスターにプロポーズする。
順調に結婚への道を歩く二人だったが時間の都合で結婚式は挙げられずロイも戦地に赴くこととなった。
ロイが戦地へ行った後暫くして彼女は新聞の戦死者の記事に彼の名前を発見する。
絶望の淵に追いやられた彼女は生きる希望さえなくしてしますのだが......
この映画は今観ると愛に対する時代錯誤的なところを見出す人達もいるだろう。
しかしこの映画で描かれた純愛は今の人々が忘れてしまったそれを思い出させてくれる。
愛とはかくも濁りのないまっすぐなものである。
レスター役を演じたヴィヴィアンリーもとても役を上手くこなしている。
映画の作りもしっかりしていてけっして普通のメロドラマとして作られていない。
各シーンに印象的に流れる「蛍の光」はこの映画をより一層際立たしている。
とくにラストの「蛍の光」印象深く観た人達の心の中で何度も繰り返し流れてくるだろう。
是非多くの人に観てもらいたいお勧めできる一本である。
1940年アメリカ製作、1949年日本公開、白黒108分、監督マービン・ルロイ。

明日のためにその91-風にそよぐ草

2013年06月14日 | ヨーロッパ映画
荒唐無稽な男女の喜劇。

アラン・レネ。
以前このブログで紹介した「夜と霧」を撮った監督である。
既に86歳を越えてなお現役の監督である。
今回紹介する映画は「風にそよぐ草」
アラン・レネ監督の最新作である。
ストーリーを紹介しよう。
歯科医の女性マグリットはある日ショッピングモールで持っていたバックを少年にひったくられる。
後日彼女の財布だけ駐車場に落ちているのを初老の男性ジョルジュが見つける。
彼女に直接電話をして届けるべきか彼は悩むのだが、結局警察に財布を届け出ることにする。
後日マグリットからジョルジュにお礼の電話が入る。
彼女のお礼だけのそっけない電話に彼は失望し、しかしなんとしても彼女と会いたいとあの手この手で彼女に接近しようとするジョルジュだったが.....
とにかくこの映画、荒唐無稽でハチャメチャな展開である。
しかし不思議なことに映画を観進むにつれてそれが自然に思えてくる。
なんといっても86歳のアラン・レネがこのような映画を撮れたことがすごいことである。
映画はラスト思わぬ展開と結末になる。
その内容たるやまずは観てのお楽しみである。
大笑いできる喜劇では無いがなんともシニカルな笑いの映画なので是非観ることをお勧めする。
2009年フランス、イタリア合作、2009年フランス公開、2011年日本公開、カラー104分、監督アラン・レネ


明日のためにその90-プンサンケ

2013年06月08日 | アジア映画
南北を往来する孤独な運び屋。

南北朝鮮問題。
最近も北朝鮮の行動がなにかと話題を呼んでいる。
軍事休戦ラインで分断された朝鮮と言う国をその国に住む人達は統一を願っているのであろう。
旧ベルリンの壁やこの軍事休戦ラインのために別れを余儀なくされた家族も多いと聞く。
今回紹介するのは「プンサンケ」
南北朝鮮を基にした映画だ。
ストーリーを紹介しておこう。
南北朝鮮を様々な方法を駆使して往来する運び屋。
物言わぬ孤独な主人公の彼はある日依頼者を装った韓国情報局から匿っている北朝鮮の要人の愛人を連れてくるように依頼される。
彼は物以外に人でも運んでこられると言うのだ。
一般人からの依頼と信用した彼は見事その愛人を連れてくることに成功するのだが......
この孤独な運び屋は劇中一言も台詞を言わない。
ただただ孤独感を滲ませるだけだ。
以前このブログに書いたように今の韓国映画は「脚本」に助けられている。
しかしこの映画の脚本と製作総指揮をとったのは名匠「キム・ギドク」である。
さすがは彼の元で作られた映画。
脚本だけにたよることなく映画としてしっかりできている。
特に後半にかけては南北朝鮮問題に一石を投じている。
その作りはさすがである。
ラスト「灰とダイヤモンド」を彷彿させるような主人公の様にはただただ悲しみとあわれなまでな孤独感が漂う。
2011年韓国製作、2012年日本公開、カラー122分、監督チョン・ジェホン、脚本・製作総指揮キム・ギドク



明日のためにその89-キショレ・クマール

2013年06月05日 | ワールドミュージック
インドの男性プレイバックシンガー

今や世界一の映画生産国であるインド。
煌びやかな衣装と迫力のダンスシーンで観る人を魅了する。
もともとインドは1950年代から世界第3位の映画製作国であった。(そのころの映画製作国世界1位はなんと日本)
ミュージカル形式を主とした映画の内容に欠かせなかったのが「プレイバックシンガー(吹き替え歌手)」である。
女性ではギネスにも公認されているラタ・マンゲシュカールが特に有名であろう。
今回紹介するのはそのラタではなくラタの妹のアシャ・ボスレとよく共演した男性歌手「キショレ・クマール」である。
残念なことに彼の音源をCD等の媒体で捜すのは難しい。
彼の楽曲を聴こうと思うと現在は「iTune」か以前からここで紹介している「ミュージックアンリミッテット」しかない。
私は「ミュージックアンリミッテット」を利用して彼の楽曲を聴いている。
そもそも彼を知ったのは或る世界のポピュラー音楽研究本であった。
その本にはその内容を補足するためのLPが発売されていて私もそれを買って初めて彼の事を知った。
それ以来印象に残った歌手だったのでいつかアルバムを聴いてみたいと思っていた。
しかしその当時では彼のアルバムを聴く方法が無かった。
今はつくづく便利である、有料ではあるが前述の音楽配信サービスを利用すれば彼の歌声が聴けるのだ。
その歌声はリズムに乗り歌を自由自在に操っている。
歌の上手さは絶品である。
ここで紹介しないとめったに聴くことの無い歌手であるので今回は彼を紹介した。
是非興味を持たれた方は是非聴くことをお勧めする。

明日のためにその88-サニー永遠の仲間たち

2013年06月03日 | アジア映画
煌びやかだった青春時代をもう一度。

若かったあの頃。
もう何十年も前のことである。
戻れることならもう一度戻りたいと思っている人も多いのではないか。
各人それぞれなので自分の青春時代を賛美できる人ばかりとは言えないが......
今回紹介するのは「サニー永遠の仲間たち」
韓国映画である。
ストーリーを紹介しておこう。
裕福な家庭に主婦としておさまっているナミ。
彼女は自分の母親が入院している病院でその病院に入院している高校時代の親友チュナと再会する。
彼女は不治の病で余命幾ばくもないと言う。
その彼女の願いはかってナミも仲間となっていた友達グループ「サニー」のメンバーに逢いたいのだ。
チュナの願いを聞き入れたナミは早速自分以外のメンバーを探すことになるのだが.....
私は韓国映画を結構観ている方である。
今の韓国映画は映画そのものよりも脚本がしっかりしていてそれに助けられているものが多い。
この映画もややその傾向が見られるがその按排は良い。
映画にもすんなりのめり込める。
過去と現在の物語なのでフラッシュバックを多用した作りになっているが観ていて混乱することはないだろう。
劇中サニーに対抗する女子グループの名前が「少女時代」と言うところには思わず笑ってしまった。
しかしそのグループが「少女時代はかっこうが悪いからグループ名をフィンクルに変えた」というくだりには思わずほくそえんだ。(これを理解するには初期の韓国ポップスを知らないと理解できないところだが)
ナミは果たしてメンバー全員を集めることができるのか?
物語は過去と現在を交差しながら進んでゆく。
そしてラスト、やはり青春時代は良いものだと思わせてくれた。
万人の持っている心の禁猟区を刺激するには十分の作品である。
2011年韓国製作、2012年日本公開、カラー124分、監督カン・ヒョンチョル。