ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその124-嘆きのピエタ

2014年05月11日 | アジア映画
無常な借金取立て屋。

大変久しぶりにブログを更新することにした。
今までブログを読んでいた方々に長期間放置してしまったことをお詫びします。
久しぶりに映画を観る機会があったので今回はその映画の紹介を。
タイトルは「嘆きのピエタ」
韓国の大御所監督「キム・キドク」の作品で昨年のヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞した作品である。
ストーリーを紹介しておこう。
孤独な借金の取立て屋イ・ガンドは借用者に対して非常な手段で借金を取り立てる。
誰も信じず、孤独な彼は次々と借用者を傷つけ借金を回収する。
そこへ或る日母親と名乗る女性が現れる。
最初はそのことを全く信じず、冷たい態度で彼女に接する彼だったがやがて心を開き彼女が母親だったことを受け入れ親子仲良く暮らすことになるのだが......
さすが「キム・キドク」映画の造りはしっかりしている。
そして視点の付け所が違う。
この映画を観るといかに母親が男性にとって偉大な存在かと言うことを思い知らされる。
物語は後半意外な方向へ展開していく。
その内容の残酷なこと。
映画はやがて悲しいエンディングを迎えることとなる。
私自身久しぶりに映画を観たが大変衝撃を覚えた。
と同時に映画の素晴らしさを再認識させてくれた映画である。
是非ご覧になることをお勧めする。
2012年、韓国製作、カラー、104分、監督キム・キドク、2013年ヴェネツィア映画祭金獅子賞。