ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその138-レッド・ファミリー

2015年06月13日 | アジア映画
家族の絆から垣間見えるもの。

以前もこのブログでも書いたのだが、家族とは時にうとましく、時にとても優しい存在である。
今回紹介する映画もまたこの「家族」と「絆」について考えさせてくれるものである。
その映画は「レッド・ファミリー」北朝鮮のスパイについて描かれた映画である。
ストーリーを紹介しておこう。

韓国の郊外に住む仲むつまじい家族。
しかしその実態は北朝鮮の工作員だった。
彼らの隣家の家族はいつも仲が悪く口論が絶えない。
しかし徐々にその家族と付き合いを深めるうちに工作員達の感情に微妙な家族愛が生まれていくのだが......

脚本は韓国映画の大御所、キム・ギドク。
さすがにしっかりした脚本になっている。
北朝鮮工作員の「名ばかりの家族」の心境の変化を描ききっている。
物語は進行するにつれ意外な方向に向かっていく。
北朝鮮の工作員達の行動やいかに、さらにその隣人達の向かっていくところやいかに。
ラスト、少し甘めであるが一筋の希望がもてる内容になっている。
家族とは何かを考えさせてくれる佳作である。
是非ご覧になることをお勧めする。

2013年韓国製作、2014年日本公開、カラー、100分、監督:イ・ジュヒョン