ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその430-賭博師ボブ

2020年01月21日 | ヨーロッパ映画
息詰まるサスペンス。

「IR法」
日本で、今一番興味が注がれている法案だろう。
一旦は国会を通過したものの、今は野党の反対にあって、計画は頓挫しようとしている。
この法案の一番の注目は、カジノである。
一夜にして、億万長者になれるカジノは、博打好きとってはとても興味深いものであろう。
今回紹介する映画は「賭博師ボブ」
一人の賭博師を描いたドラマである。
ストーリーを紹介しておこう。

裏社会にも精通した、伝説の賭博師ボブ。
彼は、街の賭け等を通し、生活をしている。
ある日彼は、仲間からドーヴィルのカジノの金庫に、大量の現金が眠っていると言う情報を聞く。
一念発起した彼は、自分の最後の大仕事として、その金庫から現金を奪う計画を立てる。
昔の仲間を何人か集め、周到な準備を重ね、その時を待った。
しかし、意外な所からその情報が警察に漏れる。
果たして彼らはカジノから現金を強奪できるのであろうか.......

映画前半は、ボブの街の顔役ぶりを丁寧に映し、彼の存在の大きさを上手に描いている。
後半になり、カジノ襲撃計画を話し出す頃から、映画は一気にスリルと緊張感を増してくる。
ここが凄い。観ている者を、映画に見事に釘付けにさせる手法は実に素晴らしい。
そして全編を飾る音楽が良い。
この映画は、ヨーロッパ映画であるが、全編音楽が殆ど途切れない。その音楽のセンスも素晴らしい。
そして流麗なカメラワークで、パリの街を捉えていく、この映画の見どころの一つだろう。
この映画は、全編ロケで撮っている。このあたりが、後のヌーベルバーグに、多大な影響を及ぼしたと言われている。
監督は「ジャン=ピエール・メルヴィル」
フィルムノアールの名匠である。
ここまでの映画、なかなかお目にはかかれない。
観ていない方には、是非観ることをお勧めする。

1955年、フランス製作、モノクロ、102分、監督:ジャン=ピエール・メルヴィル

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんわ...。 (kiyasume)
2020-01-22 20:57:05
いいですね〜〜。

「賭博師ボブ」、、
私も好きなノワールです。

確か黒澤明の脚本で谷口千吉の「銀嶺の果て」が
影響を受けたとか何とか・・・
定かではありませんが、、

音楽はあの宮川進が真似て、、
「宇宙戦艦ヤマト」の中で、同じ旋律で、、
使われて居ますよね・・・・。

初め聞いた時は吃驚しました。
そっくりなのでして...。

「穴」「賭博師ボブ」と来たら、、
ジャン・ポール・ベルモンドの「いぬ」でしょうか。

最近になってイブ・モンタン主演の
アラン・コルノー監督作品。

「真夜中の刑事」のBlu-rayを購入しました。
前にDVDでは所有して居るのですが・・・。

高画質で欲しくなりました。


処で中国の肺炎ですか、460名の感染だそうですね、
日本も危ないので、呉々も気を付けて下さいね。

明日も寒いそうですよ。
また来ますね。
返信する
間違えました・・・・。 (kiyasume)
2020-01-23 06:42:05
「宮川進」では無く、

「宮川 泰」ですね、、
間違えました。
すみません・・・。m(_ _)m
返信する
コメントありがとうございます。 (ダーリン三浦)
2020-01-23 09:52:37
kiyasumeさん。コメントありがとうございます。
鋭いですね、次は「いぬ」を観る予定です。
ブルーレイは、画質が良くていいですね。
今後は4kのディスクに移るのでしょうか。
kiyasumeさんも風邪などひかぬよう、ご自愛ください。
また遊びにきてくださいね。
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