ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその122-旺福

2013年12月27日 | ワールドミュージック
今年一番の収穫バンド

今年も年の瀬を向かえ本日御用納めの方々も多いと思う。
今年一年は皆様にとってどんな年だっただろうか?
このブログも2回目の年の瀬を迎えることになった。
ひとえにブログを読んでいただいている皆様のおかげである。
心から感謝いたします。
今年を振り返った時、音楽や映画で何が自分自身の収穫であったかを振り返ってみた。
洋画では収穫が多くこのブログでご紹介した殆どが収穫であるとも言える。
その中でも「ヒューゴの不思議な発明」万人にお勧めできる傑作として一番の収穫か。
音楽ではこれといった動きもなく収穫なしに思われたがここにきてようやく良いバンドと巡りあえた。
それは台湾出身の「旺福(ワンフー)」と言うバンドだ。
NHKのBSで不定期であるが「アジアミュージックネットワーク」と言う番組を放送している。
アジア各国のポピュラー音楽情報をメインとした音楽番組である。
あるとき偶然私はそれを見た。
ウエブにもHPがあるということで早速HPを見てみることにした。
そこで出会ったのが旺福である。
そのHPには彼らのPVが公開されていた。
そのPVを見た瞬間「これだ」と私はほくそ笑んだ。
60年代ポップスを髣髴させる曲調、ヴィジァル全てが良いベクトルを持っている。
一度聴いたなら皆様もその印象的な存在は意識下に残るであろう。
是非一度聴いていただきたい。
NHKの許可を得ていないのでURLは記載できないが「アジアミュージックネットワーク」で検索していただければ間違いなくヒットするだろう。
最後になりましたがこのブログを読んでくださっている皆様の来年のご活躍とご健康を願い今年のブログの結びとしたいと思います。

明日のためにその121-鍵泥棒のメソッド

2013年12月10日 | 邦画
近年の邦画の快作。

ある日ちょっとしたことから他人の生活を盗んでしまったらどうなるだろうか?
それが日常とかけ離れた生活だった場合、人はどんな行動をとるのだろうか?
今回紹介する映画は「鍵泥棒のメソッド」
邦画である。
ストーリーを紹介しておこう。
売れない役者桜井と裏家業の殺し屋山崎は偶然同じ銭湯に入る。
後から入ってきた山崎は不運にも石鹸に足をとられ後頭部を強打する。
それを見ていた桜井は山崎の脱衣所のロッカーの鍵を自分の鍵とすりかえる。
桜井は悪びれる様子もなく山崎のロッカーを開けてみるのだが......
山崎は後頭部を強打したため記憶喪失になってしまう。
桜井は彼の入院している病院をつきとめ見舞いのふりをしてそれを知ってしまう。
そしてラスト、快作にふさわしい素晴らしいシークエンスで映画は終る。
この映画は開始十数分で映画の中に観ている人を取り込んでしまう。
それほどこの映画はしっかり作ってある。
脚本も上手く申し分の無いものだ。
俳優陣では山崎を演じた香川照之が良い。
シリアスな役とコミカルな役を上手く演じている。
監督は内田けんじ「運命じゃない人」で脚光を浴びた監督である。
中島哲也とともに今後の活躍を期待できる監督である。
2時間を超える作品だが観始めたらあっと言う間に観てしまえるだろう。
ただこの作品はラストシーンが2つある。
映画を観終わっても最初のエンディングロールで見終えてはいけない。
ただこの2つ目のエンディングは私には蛇足に思えた。
しかしそれを含めてもこの映画は最近の邦画では珍しい快作である。
2012年日本製作、2012年日本公開、カラー128分、監督:内田けんじ。


明日のためにその120-ダイ・ハードラストディ

2013年12月06日 | アメリカ映画
シリーズ中の傑作。

「ダイ・ハード」
世界一運の悪い刑事「マクラレン」が敵を次々に倒してゆく豪快なストーリ展開が話題の映画である。
特に始まりの一本「ダイ・ハード」はあの有名な映画評論誌「キネマ旬報」でも洋画ベストテンの1位になったことがある。
今回紹介するのはその最新作「ダイ・ハードラストディ」
ストーリーを紹介しておこう。
刑事ジョン・マクラレンは長い間音信不通だった息子ジャックを居所を突き止める。
ところがジャックは何故かロシアの刑務所に収監中であるという。
ジョンは息子を迎えにロシアまで行くのだが......
ジョンを待っていたのはまた「最悪」の休日であった。
冒頭から迫力のカーチェイス。
道路から車から壊しまくることの凄さ。
映画史にも残るシークエンスであろう。
そしてお決まりだが激しい銃撃戦、後半はその激しさは更に加速する。
当初思ったより映画の作りもしっかりしていて、脚本も良い。
ジョンとジャックの親子の絆的な部分もしっかり描かれている。
本作の全シリーズを観た私にとってはよくできた傑作の一本と言える。
主人公演ずるブルース・ウィリスが老いたことは否めない。
また本作の世間的評判も芳しくない。
しかし私にとっては見応えのある作品である。
本作を「駄作」呼ばわりする方々もいる作品なので観るか否かは皆様の判断にお任せしたい。
2013年、アメリカ製作、カラー、98分、日本公開2013年、監督:ジョン・ムーアー