ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその396-i-dioのハイレゾ

2019年10月22日 | オーディオ
確かに音の違うハイレゾ。

以前このブログでも紹介した「i-dio」。
その後、このサービスで「ハイレゾ」放送が始まった事を側聞した。
果たして、どれほどの効果を持った放送なのか興味津々。久しぶりに放送を聴いてみた。
現在i-dioは、1チャンネル減ってしまったが、通常音質の「ジャズ」や「クラッシック」のチャンネル等は健在である。
そこに「i=dioHQセレクション」が加わり、この放送で、ハイレゾ音源を放送している。
早速ハイレゾ音源を聴いてみた。
正直驚いた「さほどスタンダード音源と変わらないだろう」と高を括っていたが、ずしんと重みのある低音、煌びやかな高音、どれをとっても文句はない。
その後、他のジャズチャンネル等を聴き比べてみたが、音質の差は明らか。ハイレゾの方が勝っている。
この「ハイレゾ」は、AAC圧縮の96kHz、24ビットのスペックである。
私のPCは、48kHz、24ビットまでのフォーマットまでしか対応していないのだが、もともとソースの音源が良いのだろう、ハイレゾ音源は折り紙付きの高音質である。

現在、上記のフォーマットを、フルに楽しめるのは、iPhoneの「Lightning」端子と「USBDAC」と接続し、再生する方法しかない。
i-dio側も、アンドロイド端末でのハイレゾは楽しめない旨アナウンスしている。
とても残念だが、私の環境では、ハイレゾ音源の享受はできないのである。
かと言って、高額なiPhoneを購入したりUSBDACを購入する余裕もない。いや、余裕と言うよりも、このためだけに購入するのはばかばかしい思いがある。
できれば、i-dio専用受信機が発売され、その機器にデジタル出力を装備してもらい、そこから汎用のDACに接続できるようになるのが、一番理想的である。

最近、i-dioから、東京FMが撤退したと聞いた。
かなりの負債を抱えたらしい。
このままだと、i-dioの存亡の危機が間近に迫っている気がしてならない。
i-dioは、無料の放送局である。もっとそれを強調した、パブリシティを展開する必要があるだろう。
特に「無料」聴くことができる「ハイレゾ音源」は貴重である。
放送終了とならないことを、切に願うばかりである。
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明日のためにその395-鞄を持った女

2019年10月19日 | ヨーロッパ映画
年上の女性との実らぬ恋。

多感なる思春期。もしそのような時期に、男性が年上の女性に恋をするとどうなるだろか。
まっすぐ、盲目的に走ってしまい、大体が恋愛成就とはいかない。
しかし、思春期の男性にとって、年上の女性は、たまらなく魅力的なのである。
今回紹介する映画は「鞄を持った女」思春期の青年のほろ苦い体験を描いた作品である。
ストーリーを紹介しておこう。

田舎道を走り抜けるオープンカー。運転するのはマルッチェロと言う裕福な家庭の男性。助手席に座るのは売れない女性歌手アイーダ。
マルッチェロはもともと遊びでアイーダと付き合い、挙句は彼女を帰宅途上のカフェに置き去りにして逃げてしまう。
自分が遊びの対象だと思っていないアイーダは、マルッチェロの家まで訪ねてくる。
しかしマルッチェロは、弟のロレンツォをたぶらかし、自分はここの家にはいないと言い訳をし、アイーダを帰そうとする。
兄の言われるままロレンツィオは彼女を帰そうとするが、彼はアイーダに一目ぼれをしてしまい、その後アイーダを様々な状況から救おうとする。
自分の気持ちを、押し殺したままアイーダと付き合うロレンツィオだったが.......

若干16歳の設定のロレンツィオの、押し黙ったままの恋心が痛いほど伝わってくる。
印象的なシーンは、或るホテルの中庭で、アイーダと初老の男性がチークダンスを踊るところだ。
ロレンツィオの心に、メラメラと嫉妬が湧き出ているのが観るものに伝わってくる。
自身のその年代の頃を思い出すと、ロレンツィオの態度等思わず首を縦に振ってしまう。
少し残念だったのは、物語の後半以降、マクガフィンであろうと思った、アイーダの大きな「鞄」を見かけなくなったところであろう。
「鞄を持った女」の肝心の「鞄」の設定がなくなった事で、若干ストーリー全体がちぐはぐしてしまった。
ポスター等に見る重い鞄を持ったアイーダは、そこで何かを訴えてくるのかと思ったが、それが肩透かしで終わってしまった。
しかし物語として、青年の年上女性に対する淡い恋心、決して成就しない恋への抵抗感はよく描けた作品と言える。
アイーダを演じた「クラウディア・カルディナーレ」ロレンツィオを演じた「ジャック・ペリン」の、素直な演技にはとても共感が持てる。
まだ観ていない方には、是非観ることをお勧めする。

1961年、イタリア製作、モノクロ、121分、監督:ヴァレリオ・ズルリーニ
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明日のためにその394-今週の一曲

2019年10月18日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、久しぶりに日本に戻ってきました。
それも、結構レアな楽曲をご紹介します。
曲名は「想い出のダイアナ」歌うのは、今やアニソンの大御所になった「ささきいさお(佐々木功)」です。
これはカバー曲で、オリジナルはポールアンカが歌っております。
今回は、カバーとオリジナルの両方をご紹介します。
私的には、佐々木功ヴァージョンの方が、スピード感があり、良い仕上がりだと思います。
さて、みなさまは、どちらがお好きでしょうか。
では、ご堪能あれ。

佐々木功 想い出のダイアナ 1963 / Remember Diana


ポール・アンカ 想い出のダイアナ 1963 / Remember Diana
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明日のためにその393-今週の一曲

2019年10月11日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、ロサンゼルス在住のカンボジアバンド「デングフィーバー」をご紹介します。
ロス在住のカンボジアバンド、果たしてどんな音楽を聴かせてくれるでしょうか。
一言でいえば、カンボジア歌謡と、ガレージロック+サイケ調の楽曲です。
結構聴くと癖になりそうなバンドです。
では、ご堪能あれ。

dengue Fever - Seeing Hands
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明日のためにその392-娘よ。

2019年10月06日 | アジア映画
パキスタンの雄大な風景を捉えた作品。

パキスタン。国としてはよく聞くことはあるが、内情は分からないのが現実である。
国内紛争が、絶えない国として捉えられることが多いと思う。
インド、中国と国境を接した国の内情はどうなのだろうか。
今回紹介する映画は「娘よ。」
日本で初めて公開されたパキスタン映画である。
ストーリーを紹介しておこう。

パキスタンとインド、中国の国境にそびえるカラコム山脈。
10歳になる娘、ゼイブナは、教養の無い母に、英語などを教える母アッララキの宝物のような存在。
しかし、父であり、部族の長であるドーラットは、他の部族と抗争を重ね、先の見えない状態だった。
抗争を終結したい彼は、抗争先の部族の長トールグルと和平を結ぶため、ある条件を受けることとした。
その条件とは、ゼイブナをトールグルの嫁に迎えることだった。
当然両者の間には、父娘以上の歳の差がある。
それを知った母アッララキは、娘を連れて村を脱出することを決意。
早々二人は村を抜け、脱走の旅を始める。
しかし、それを知ったトールグルは、自分の部下達を武装させ、二人を追うことにしたのだが.......

パキスタンの雄大な風景を、しっかり撮ってあり、印象的なシーンはいくつもある。
映画の作りもしっかりしていて、文句は無い。
しかし、何か足りない。それは何かと考えたが、やはり「主題」であろう。
この映画のキャッチコピーは「母と娘の脱出サスペンスドラマ」となっているが、サスペンスとしては要素が弱い。
私などサスペンスと言えば、ヒッチコックの一連の作品や、第三の男、恐怖の報酬等を想像してしまう。
これらの作品は、映画史に残る名作なので、それほどの要素は求めないが、それにしても要素が弱い。
そうなると、主題は何になるのか。母と娘の絆の強さか、それも違う。
この映画は、アカデミー賞のパキスタン代表としてエントリーされたということ。
と言うことは、この作品に「何か」があるのだろう。
残念ながら、私にはそれが感じられなかった。
決して駄作ではない。しかし何かが感じられない作品。
パキスタン映画としては、日本初公開と言うことを含め、興味を持たれた方は観ることをおすすめする。

2017年、パキスタン製作、カラー、93分、監督:アフィア・ナサニエル
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明日のためにその391-今週の一曲

2019年10月04日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、モロッコの歌手をご紹介します。
モロッコの女性歌手、シャタ・ハッスーンです。
モロッコの音楽は聴ける機会も少ないと思います。
では、みなさまのお耳でご確認ください。
ご堪能あれ。

Shatha Hassoun ... Walhana | شذى حسون ... ولهانة
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明日のためにその390-ドラゴン×マッハ

2019年09月30日 | アジア映画
濃密な作りが楽しめる佳作。

70年代、ブルース・リー。
80年代、ジャッキー・チェン。
カンフー映画は、時代とともにスターを生み、発展してきた。
しかし、昔のカンフー映画は、作りが荒く、今観ると雑な部分がどうしても目に付く。
ここ20年程前からは、徐々にその内容もしっかりし、観ても雑な部分が少なくなっている。
これは、ツイ・ハークの発明した「ワイヤーアクション」やウシャウスキー姉妹の「マトリックス」に見る、カンフーアクションへの憧れからカンフー映画の転機、変化と言うものを生み出したとおぼしい。
今回紹介する映画は「ドラゴン×マッハ」香港のマックス・チャンとタイのトニー・ジャーと言う豪華顔ぶれによるカンフーアクション映画だ。
ストーリーを紹介しておこう。

潜入捜査官のチーキットは、臓器密売の組織に潜入していたが、ある日その正体が組織にバレて、タイの組織の息のかかった刑務所に送られる。
そこで、彼は手痛い仕打ちを受け、香港の警察に助けを求める。
それを知った彼の叔父、チャンはなんとしても彼を助けようと、警察を裏切り、単独で行動を起こす。
一方、白血病の娘を持つタイの留置所の管理人チャイは、チーキットの扱いの酷さに多少の不満を持つようになるが、所長から手厚い養護を受けている手前、自分の意思を表すことができない。
そんな折、所長のボスである心臓病を患っているホンが、自分の弟を誘拐し、彼の心臓を自分に移植する計画を所長に依頼する。
その計画は徐々に進み、ホンの弟を拘束した一味だったが.......

この映画の良いところは、骨子がしっかりしており、その中で濃密な映画の作りが成功しているところだ。
特に格闘シーンでの、音楽の使い方は、そのシーンと対照的な音楽を作り、シーンを印象付ける。
これは、ジョン・ウーが映画「フェイス・オフ」で使った手法と同じもので、その模倣と思われるが、効果としては良くできている。
そして、その格闘シーンが凄い。
特に終盤の、所長とチーキットとチャイとの三つ巴の戦いは、スリル満点で過去のカンフー映画の格闘シーンと比べても、特筆に値する出来である。
カットバックを多用した映画作りの上手さといい、濃密なストーリーといい、現代アクション映画の佳作と言えるだろう。
傑作と言いたいところだが、残念ながらラストシーンに近いところから、つじつまの合わない、説明不能な個所がいくつかある。
ラストは、白血病を克服した娘が成長し、この物語の述懐するシーンで終わっていく。ここの作りは上手いと思わせる。
ただ、ラストのつじつま合わせをしていない分、こちらに伝わってこないところがある。
多少惜しい部分もある映画ではあるが、観て損のない物だ。
是非観ていない方は、観ることをお勧めする。

2015年、香港・中国製作、カラー、120分、監督:ソイ・チェン
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明日のためにその389-今週の一曲。

2019年09月27日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、ギリシャの曲をご紹介します。
歌手はハリス・アレクシーウと言う女性歌手です。
ギリシャの音楽とはどんな音楽でしょうか。
私にもうまく説明できません。
みなさまの、お耳によって判断してください。
では、ご堪能あれ。

Dos' Mou Mia Mera
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明日のためにその388-アマゾンミュージックHD

2019年09月25日 | 音楽サービス
現在最高の音源が聴けるサービス

現在、スポティファイをはじめ、数多のストリーミングサービスが利用できるようになった。
どのサービスも、数千万曲のストックをもっており、どれか一つのサービスを利用すれば、ほぼ自分の希望する音楽は聴ける。
このようになると、サービス自体に何か付加価値がないと、なかなか契約を結ぶのは難しいだろう。
私の好きなワールドミュージックなどは、どのサービスを利用しても、大体同じ物は聴ける。
しかし、ここにきて、画期的なサービスがローンチした。
アマゾンミュージックHDである。
つい数日ほど前にサービスを開始したそれは、音質重視の方向を打ち出し、リニューアルされた。
今までのサービスの殆どが「MP3」の非可逆圧縮方式を使い、音楽をストリーミングしていた。
日本ではローンチされていない、アメリカのティダルやフランスのクオーパス、日本では既にローンチされたディーザーは、可逆圧縮方式の「FLAC」を使い、端末側では圧縮が解かれ、44.1kHz、16ビットのCD音質で音楽が聴くことができる。
アマゾンミュージックHDは、それに加え、俗に言う「ハイレゾ」(ハイレゾリューション)によるストリーミングを開始したのだ。
ハイレゾは、現時点で、192kHz、24ビットのサンプリングが最高とされているが、アマゾンミュージックHDは「ウルトラHD」と称し、その音源も既に数百万曲ストックがあると言う。
月額は1980円(個人プランの場合)、アマゾンプライム会員は1780円となっている。
同じ価格ではディーザーがあるが、こちらはハイレゾに対応していない。
ましてや、以前このブログに書いたように、ディーザーは現時点でwindos10に対応していない。
ストックの楽曲数も、6500万曲のアマゾンミュージックHDに比べ、ディーザーは4500万曲と少ない。
このままでいくと、間違いなくディーザーはアマゾンミュージックHDに淘汰されてしまうだろう。

私はアマゾンプライムの会員である。早々このアマゾンミュージックHDを試してみることにした。
初月から3カ月は月額780円、それ以降は1780円の月額設定となる。
契約をウエブで完了した私は、期待して「ハイレゾ」音源を聴いてみた。
しかし、残念なことに、私のpcスペックでは、48kHz、24ビットが上限で、折角192kHz、24ビットの音源を聴いたのだが、それを完全に試すことはできなかった。
しかし、48kHz、24ビットの音源は素晴らしく、低音ははっきりとベースラインなどが聴き取れ、高音はどこまでも伸びで綺麗に散ってゆくのがよく聴きとれた。
こうなると、USBタイプの外付けサウンド媒体を購入し、ハイレゾを楽しむしかない。全くお金のかかることだ。
一度このような経験をすると、後には戻れないのが人間の「性」である。
もうディーザーへの興味も無くなってしまった。
ただ、アマゾンミュージックHDで惜しいのは、私の好きなワールドミュージック系の音源が少ないと言うことだ。
スポティファイや、ディーザーの方がその点は有利だ。
いくつもストリーミングサービスを契約しているのは無駄なことである。
しかし、楽曲について考えるとそうもいかない。悩ましさは尽きないのである。
皆様も是非興味を持たれたら、アマゾンミュージックHDを体験することをお勧めする。
そこには、必ず新しい発見があるからだ。
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明日のためにその387-津軽じょんがら節

2019年09月23日 | 邦画
津軽の背景をダイナミックに捉えた名作

切ないばかりの男女の関係。
これに耐え、その中に喜びを見いだせる人はいるのだろうか。
男女の波長は、合っていなければいけない。
どちらかの波長が狂ってしまうと、もう元には戻れないだろう。
今回紹介する映画は「津軽じょんがら節」
日本を代表する名作である。
ストーリーを紹介しておこう。

徹男とイサ子は東京から逃げてきた。
徹男はヤクザで、敵対する組の幹部を自らの意思で殺し、自分が居た組からと敵対する組から命を狙われていた。
そこでイサ子は、自分の生まれ故郷である津軽へと、二人で逃げてきたのだ。
イサ子は、夜、場末の飲み屋で働き、徹男を養っていた。
一方徹男は、目の見えない娘、ユキと偶然出会う。
ユキは徹男に好意を抱き「あんちゃん」と彼のことを呼び親しくする。
何とか二人は追手から逃げ、安心した気持ちになっていたのだが.........

まずこの映画で、圧巻なのは、津軽の荒々しい波と曇天とした空を捉えた、ダイナミックなショットだろう。
これは観る物を圧倒して余りある表現だ。
徹男とイサ子の関係は、徐々にずれはじめ、破綻寸前となる。
徹男はユキに純愛を見つけたのか、彼女に徐々に引き付けられる。
このことを機会に、徹男は、アサリ漁師の弟子となり、毎日漁に出かけるようになる。
終盤、イサ子と別れた徹男は、ユキと結ばれる。
徹男は、この津軽に、心の安住を見つけたのだ。
しかし、徹男には悲しい現実が待ち構えていた。
ラスト荒々しい海を背景に、ユキが一粒の涙を流す。
ここがたまらなく観ている者の涙を誘う。
映画の作り、カットの素晴らしさ、どれを取っても言うことの無い名作である。
そして、ユキを演じた「中川三穂子」の素晴らしい演技にも称賛を送ろう。
是非観ていない方は、観ることをお勧めする。

1973年、日本製作、カラー、103分、監督:斎藤耕一
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