ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその48-ザンザシの樹の下で

2012年07月28日 | アジア映画
限りなく純愛。

人間年齢を重ねると色々なことを忘れてしまう。
何を見ても輝いて見られた若い日々を懐かしく思う時もあるだろう。
特に恋愛に関しては意中の人と接近しただけでも胸が高鳴った時代もあった。
全く持ってプラトニックな時代が誰にもあったことだろう。
今回紹介する映画はそんな時代を彷彿させてくれた作品である。
サンザシの樹の下で。
以前紹介した「あの子を探して」を撮った中国のチャン・イーモウの作品である。
ストーリは文化大革命下の中国で主人公の女性は農村労働の実習へ出かける。
そこで知り合った男性と恋に落ちるが彼女の母親は二人の関係を認めようとしない。
もっと時間がたったら二人の仲を認めるという。
彼はその話に納得し「何年でも彼女を待ち続ける」と誓うのだが......
とにかく純愛である。
とても透き通った二人の恋心である。
そしてラスト私の瞳は涙で曇ることとなった。
2010年、中国映画。2011年日本公開。

明日のためにその47-リマスタリング作業

2012年07月21日 | オーディオ
リマスタリングと言うこと

CDの歴史も随分長いものとなった。
今年で30年程の歴史を持つに至ったのだ。
CDも発展を遂げた。
発売初期のCDは人間の耳の可聴帯域外の20kHzを超える音は全てカットして収録してあった。
しかし様々な実験の結果、人間は可聴帯域外の音も感じているという結論が出た。
そのためCDは20kHz以上の音も収録することとなった。
確かにCD開発当初のソフトを聴くと長時間聴くことができない、聴き疲れをしてしまうのだ。
しかし20kHz以上を録音したCDソフトを聴くと聴き疲れしない。
ここにCDは新しい一歩を踏み出したと言っても良い。
その後の進歩としてはレコード時代の音源のリイシューにおける「リマスタリング」作業であろう。
リマスタリングとはレコード時代のマスターテープ等から雑音を消去し音を蘇らせる作業である。
しかしこのリマスタリング作業が定着し、発展していく過程で問題が起きた。
それはリマスタリングするエンジニアが元の音にエフェクトをかけて音を変化させてしまったのだ。
私はいくつかのリマスタリングCDをもっているのだが本当に音の良いリマスタリングは数が少ない。
リマスタリング作業途中での過度なエフェクトが音楽を変えてしまっているのだ。
しかし最近はようやく「リマスタリング作業過程において過度なエフェクトは行なわない」と言う風潮が定着したようで優秀なリマスタリングCDも発売されている。
しかしまだまだリマスタリングにも優劣があり、リマスタCDだからと言って必ず音が良いとは限らない。
定義のしっかりしたリマスタリング作業が定着することを望むところである。


明日のためにその46-スーパー・セッション

2012年07月14日 | ロック
うなりをあげるホワイトブルース。

1970年代のロック。
それは以前も書いたようにブルースを基盤としたロックの全盛期でもあった。
そんな時代の中にひときわ輝くギタリストがいた。
マイクブルームフィールドである。
彼は白人にして屈指の名ブルースギタリストであった。
鋭い音の切れ味、コクのあるフレーズ、どれをとっても素晴らしい。
そんな彼の代表作が今回紹介する「スーパーセッション」である。
ブラッド,スウェット&ティアーズにも参加したことのあるアルクーパの誘いにより実現したロックの歴史にその名を残す名盤である。
一曲目のアルバートのシャッフルで完全に私はこのアルバムにのめりこんだ。
この曲はあまりに素晴らしくアルバムの最初を飾るにはまさにうってつけの曲であった。
その他数曲スリリングでコクのあるブルースの曲が収録されている。
一曲目、いきなりの「アルバートのシャッフル」
これを聴くだけでも価値ある素晴らしいアルバムである。
前回紹介したブルースエキスプロージョンとはタイプの違うブルースであるが興味を持たれたら是非お聴きになることをお勧めする。
1968年作品。

明日のためにその45-エレキの若大将

2012年07月07日 | 邦画
エレキと若大将

私は加山雄三を尊敬している。
彼は音楽もこなすし、スポーツ、絵画までこなす。
才能豊かな人物として彼を尊敬している。
彼は昭和30年代から昭和40年代まで東宝映画で「若大将シリーズ」を撮っている。
内容は様々でこのシリーズは東宝の看板映画となっていた。
実は私はこのシリーズの殆どを観ていない、しかし今も鮮明な印象を残したこのシリーズの一本を観ることがある。
今回紹介する「エレキの若大将」である。
ストーリーは加山雄三扮する主人公はアメラグ部のキャプンテン、ある日田中邦衛扮する通称青大将が起こした交通事故の身代わりをすることとなる。
身代わりをしたものの、金銭的責任は青大将が支払う予定だったが彼の父親が出費をしなかったため弁償のの支払いができなくなる。
そんな折、テレビの「ゴーゴーエレキ合戦」で10週勝抜くと弁償金額と同額の賞金がもらえることを知る。
それを知った彼らはバンドを組んでそのテレビ番組にでるのだが......
劇中の白眉はやはり彼らの演奏の場面である。
今観てもとてもカッコイイ。
バンドを組んでいた私にとっては劇中の最大のシンパシーなのである。
この劇中に歌われて加山雄三の代表曲にもなった曲がある「君といつまでも」である。
300万枚以上セールスしたビックヒットである。
音楽映画としても良い出来の映画であるので私のお勧めの一本とした。
1965年公開、日本映画。