ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

あしたのためにその44-ジェリーフッシュ

2012年06月30日 | ロック
90年代の傑作アルバム

トータルアルバム。
何か一つのコンセプトに基づきアルバムを完成させたもの。
1970年代にはビートルズやビーチボーイズ、デヴィットボウイ等が傑作を残している。
その後レコード業界はシングルをセールスすることに重点をおいたためトータルアルバムは自然淘汰されたた。
しかし他の意見としてその後もトータルアルバムは作り続けられたと言う説もある。
残念なことに私自身そのようなアルバムを聴いていない。
ところが1993年に発売された今回紹介する「ジェリーフィッシュ」の「こぼれたミルクに泣かないで」を聴いたときはとても驚き、感心させられた。
ジェリーフィッシュ。
1990年代に活躍したロックバンドでアルバムは前述したものをあわせて2枚しか発表していない。
この「こぼれたミルクに泣かないで」はとてもしっかり作られたアルバムである。
感覚的には70年代に近いサウンドであるが楽曲の作りの素晴らしさは絶賛にあたいしよう。
このアルバムを買った当時は私自身のヘビーローティションのアルバムになっていた。
昨今のポピュラー音楽に飽きてしまった方などには是非お勧めする一枚である。

明日のためにその43-ロボット

2012年06月23日 | アジア映画
恋を知ったロボット

1998年日本では異例といえるほどのロングランを記録したインド映画があった。
それはインド南部のタミル映画「ムトゥ踊るマハラジャ」であった。
私もその映画を観たが主演女優だったミーナの美しさに心奪われたものだった。
そして今年この「ムトゥ踊るマハラジャ」に主演した男優ラジニカーンが主演した映画が日本でも公開された。
今回紹介する「ロボット」である。
ストーリーは主人公は高性能ロボットチッティを開発する。
そのロボットは人間そっくりで性能はまさに超人的。
しかしチッティはロボットでありながら主人公の恋人を愛してしまう......
この映画もインド南部のタミル語の映画である。
日本公開のキャッチコピーは「わけわからんが面白い」であった。
派手なSFXシーンがどうしても話題になりこのようなキャッチコピーがついてしまっているが、この映画、映画として観てもとてもしっかり創ってある。
映画のレベルは非常に高い良いものになっているのである。
日本では一部踊りのシーンをカットした約2時間20分のバージョンが公開された。
長尺の映画であるが見ごたえ十分、文句の付け所は無い。
これをきっかけにインド映画、特に公開される機会のない北インドのヒンディ語の映画の公開が待ち望まれるところである。
監督、シャンカール、2010年製作インド映画、2012年日本公開。



明日のためにその42-ジョンスペンサー&ブルースエクスプロージョン

2012年06月16日 | ロック
感性に響く重い一音。

ブルース。
昔私たちの時代のアマチュアミュージシャンはこの音楽を手本にギターを練習したものである。
新しくはエリック・クラプトン古くはロバートジョンソンなどのプレイを聞きながらギターのアドリブのリフを考えたものである。
パンク・ニューウエイブの出現する前のロックはこのブルースが基本となりヘヴィなロックンロールを聞かせていた。
しかし「ロック」そのものがオールドウエイヴへ置き去りにされてからは殆ど新しいバンドでブルースをベ-スにしたロックンロールを聞かせくれることがなかった。
今回紹介するバンドは「ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン」
まさに骨太のブルースをベースにしたロックンロールを聴かせてくれるバンドである。
単純に「かっこいい」バンドである。
理屈抜きに楽しめる。
昨今の軽く揺らいだロックとは違い重量級のヘヴィな音が聴くものを圧倒するだろう。

明日のためにその41-天国と地獄

2012年06月09日 | 邦画
超一級品のサスペンス。

以前にも書いたが黒澤明のオールタイムベスト1は七人の侍である。
私が以前紹介した「野良犬」も黒澤の傑作のひとつである。
しかし忘れてはならないのが今回紹介する「天国と地獄」である。
これは日本映画史上、いや世界映画史上に残るといっても過言ではない傑作である。
ストーリーはある靴製造メーカーの重役の息子が誘拐される、しかし誘拐されたはずの息子は何も無く帰宅し家族は安心する。
しかし実際に誘拐はおこなわれていた。
誘拐されたのはこの家庭のお抱え運転手の子供であった。
そんな中犯人から電話が入り、間違って子供を誘拐したが身代金を払えと要求される。
おりしも主人公は会社のっとりのための大金を手にしていた。
身代金を払うべきか払わざるべきかはたして彼の出した結論とは....
とにかく映画全般の緊迫感、スピード感どれをとっても文句の付けようがない。
一度みだしたら最後までみてしまう傑作である。
黒澤映画好き以外の方にも十分に楽しめる一本である。
1963年公開。日本映画。

明日のためにその40-テレヴィジョン

2012年06月02日 | パンク&ニューウエイヴ
きらめくアンサンブル

以前も書いたのだが私の学生時代ロックにとても重要なムーヴメントが起こった。
パンクロックとニューウエイブである。
主に中心はイギリスやヨーロッパであったが同時期にアメリカでも同じようなムーヴメントが起こっていた。
今回紹介するのは「テレヴィジョン」
アメリカのニューウエイブバンドである。
彼らの音楽をはじめて聴いたときの驚きは今も忘れてはいない。
少人数のアンサンブルでありながら常識では考えられない素晴らしい音を出していた。
特にファーストアルバムである「マーキームーン」の出来栄えは素晴らしく、私は毎日のようにレコードを聴いていたものである。
特にアルバムタイトルにもなっている「マーキームーン」の出来栄えは素晴らしい。
あのようなアレンジを創作できるとはまさに驚きである。
甲高く歌うヴォーカルのトムヴァーレインの声、きらめくようなアンサンブル、どれをとっても名曲にふさわしい出来栄えである。
私がお勧めするアルバムでも最高位にランクできるものである。
是非お聴きになることをお勧めする。