ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

あしたのためにその424-mora qualitas

2019年12月28日 | 音楽サービス
音としては最高級。

今年になって、ネットのストリーミングサービスに変化があり、肩摩轂撃の様子を呈してきた。
一番のニュースは、アマゾンミュージックのハイレゾ化であろう。
最高で192kHz、24ビットのハイレゾ音楽を配信する、日本では初のサービスである。
先にFlacでCD音質の配信を誇っていた、Dezeerを大きく追い越す内容でのローンチとなった。
以前このブログに書いたように、アップしてある楽曲の内容の間違いがあったり、曲名が間違っていたりと、アマゾンミュージックの管理体制の甘さは指摘されて十分な所がまだある。
アマゾンミュージックのハイレゾ化を追うように、ハイレゾ曲の有料ダウンロードサイト「mora」が「mora qualitas(モーラクオリタス)」と言うハイレゾストリーミングサービスをローンチした。
私も、モーラクオリタスのローンチことは知っていたが、アマゾンミュージックHDとの契約を結んで、満足していたこともあり、それを置き去りにしていた。
しかし、最近モーラクオリタスが気になりだし、最近30日間の無料トライアルに登録した。
聴取方法は、専用アプリをパソコンにインストールして行う。携帯等のアプリには現在未対応である。
早速アプリをダウンロードし、インストールしてみた。ダウンロード、インストールは、実に単純で、なんなく処理は完了した。
いよいよ次は音出しである。果たしてどんな音を出してくれるのか楽しいみにして、先ずは環境設定を行う。
このアプリの優れた点で、出力方法を選択できるところにある。通常のWindowsドライバーか、asioドライバーのどちらかを選択できる。
asioとは、パソコンのドライバーを使用せず、直接音を出力できることから「音が良い」出力方法として認識されている。
私はasioソフト(無料)の「asio4all」をインストール済みなので、出力をasioとして設定した。
アプリを起動させると、お勧めの楽曲が幾つか画面に出力される。私は、適当な歌手の楽曲を再生してみた。
驚いた、音の綺麗さ、音の軽やかさは、アマゾンミュージックHDの音質を超えている。今まで聴いたストリーミングサービスの中では最高である。
音は全く問題が無いどころか、最高レベルと言い切れるものを提供してきた。
しかし、それ以外の問題が山積しているように思う。
先ずはアプリの操作性である。とても操作し辛い。直感的な操作では対応しきれないのである。
あとはストックされている楽曲数、サイト側では、ストック曲数を発表していないようだが、現状では、音の良さと差し引きしても、問題の方が目立ってしまう。
私の好きなアジア系の音楽等は、検索機能を使用し、検索すると、一応楽曲らしいものは出てくるのだが、再生ボタンを押してもなしのつぶてで一向に再生されない。

現時点で、モーラクオリタスと本契約を結ぶかと問われたら、答えは「NO」である。
上記2点を改善していただければ、月額1980円を支払い、利用するストリーミングサービスとしては、おそまつ過ぎる。
ただ音質が良いだけに、契約をしないとしても、心残りは少しあるだろう。
最高音質のサービスだけに、早急に問題点を解決していただきたいと思う。
皆様も、30日間の無料体験を是非体験していただきたい。



明日のためにその423-今週の一曲

2019年12月27日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
もう年の瀬ですね。忙しい中この一曲で一服してください。
今回の今週の一曲は、エチオピアの女性歌手を紹介します。
名前はマリトゥ・レゲセ。
エチオピアの音楽を聴く機会は、あまりないと思いますが、やはり独特のグルーヴを持った曲です。
では、みなさま、ご堪能あれ。

Maritu Legesse - Yegemasheral - ማሪቱ ለገሰ /ይገማሸራል - Ethiopian Music 2018 (Official Video)

明日のためにその422-USBケーブル

2019年12月22日 | オーディオ
USBケーブルで音が変わる。

パソコンの周辺機器は様々ある。
その接続方法は、ほぼ「USB」に統一されてきたとおぼしい。
しかし、そのUSB接続は、ノイズに弱く、貧相なケーブルでは、エラーさえ起こすことがある。
今回紹介する商品は「ユニブレイン」社のUSBケーブルだ。
以前このブログで紹介した通り、私は「iPodタッチ」と「fiio m9」をUSB接続で繋ぎ、i-dioのハイレゾチャンネル等を聴いている。
しかし、使っていたケーブルが90㎝と長く、使いにくことと、以前雑誌で「USB接続は良いケーブルを使うべし」と言う記事を読んだことがある。
そこで、短めで、品質の高いケーブルが欲しくなり、今回の購入に至った。

長さは30㎝で、USB3.0対応である。片側USB-Aで、片側USB-Cとなっている。
引き回しも苦労なく、何せ短いこともあり、エラーの起りにくい構造となっている。
早速iPodタッチと、fioo m9をそのケーブルで繋ぐ。
i-dioのハイレゾチャンネルにあわせ、聴いてみる。
各段の差と言うものは感じられなかったが、音の整列がさらに良くなって聴こえてきた。
次に、アマゾンミュージックHDのアプリを起動し、ウルトラハイレゾの音源を聴いてみた。
ここでは、はっきり差がでた。
それぞれの楽器のメリハリが明確になり、隠れていた音さえも前面に押し出す。
ノイズに弱いが、品質の良いものを使えば、USBケーブルとて馬鹿にできないものだ。

正直今回の購入は正解で、満足いく結果が出たと思う。
オーディオは、それぞれの機器を接続するケーブルも大事(常識内の価格で)だが、ディジタル全盛の現代、パソコンで使用するようなケーブルも品質は大切であると痛感した。
皆様も、USBDACをお使いの方は、USBケーブルの見直しする必要があるのではないだろうか。

明日のためにその421-今週の一曲

2019年12月20日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、バングラデシュの女性歌手をご紹介します。
名前はベイビー・ナズニン。
曲調は、隣国インドのそれによく似ていますが、独特のグルーヴを持っています。
それでは、ご堪能あれ。

Baby Naznin - Prem Korileo Dae | Bandhile Mon | Soundtek

明日のためにその420-穴

2019年12月15日 | ヨーロッパ映画
張り詰める緊張感。

映画の作りは、アメリカ、ヨーロッパによって違いがある。
大仰な音楽で、シーンを盛り上げたりするのはアメリカ映画。
音楽が少なく、淡々とシーンを重ねていくのがヨーロッパ映画である。
ラストシーンも「ハッピーエンド」であるアメリカ映画に比べ、様々な形のヨーロッパ映画である。
今回紹介する映画は「穴」。
フランスの名匠ジャック・ベッケルの作品である。
ストーリーを紹介しておこう。

パリのラ・サンテ刑務所。
刑務所内の改装のために、ガスパールと言う男が房を変えて入所することになる。
新しい房には、既に4人の個性的な囚人が収監されていた。
しかし、この房では、密かに脱獄計画が進んでおり、新入りのガスパールも、その仲間になることになる。
計画は完璧で、地下水道への抜け道を、壁を突き破ることで、脱獄できることが分かった。
そして囚人達は、毎日その壁に穴をあけるべく深夜に行動を起こす。
そしてついに、最後の壁を破り、脱獄の手配は全て完了した。
早々に脱獄すべく準備を始めた彼らだったが..........

この映画は、脱獄にいたるための作業を、淡々と描いている。
同じ事を映画を観ている観客たちは、観させられることになる。
しかし、ここが良いのだ。音楽は一切劇中に流れず、そこにはピーンと張り詰めた緊張感と静寂感がある。
だから全く飽きることなく、この作品は観られるのだ。
同じような映画でロベール・ブレッソンの「抵抗」と言う映画があった。
あの映画も、静寂を絵に描いたような名作である。

この「穴」と言う作品、観る者を震えさせるような「緊張感」と「静寂感」では、映画史に残る傑作と言えよう。
果たして脱獄計画は成功し、晴れて自由の身に彼らはなれたのか。
それは、読者の皆様の目で確かめていただきたい。
まだ観ておられない方には、是非とも観ていただくことをお勧めする。
また、原作が、あのジョゼ・ジョバンニであることも、付け加えておこう。

1960年、フランス製作、モノクロ、131分、原作:ジョゼ・ジョバンニ、監督:ジャック・ベッケル

明日のためにその419-不滅の女

2019年12月14日 | ヨーロッパ映画
摩訶不思議。

私たちは夢を見る。
正確に言うと誰でも夢を見るのだが、朝目覚めたら、それを忘れてしまうのだ。
だが、時に夢の続きを見るような不思議な感覚に陥ることがある。
なんとも、嫌な感覚である。
今回紹介する映画は「不滅の女」。
ヌーベルロマンを代表する監督、ロブ=グリエの作品である。
ストーリーを紹介しておこう。

休暇を利用してトルコのイスタンブールへ遊びに来ていた男性教師。
彼はそこで、道を尋ねた女性に道案内をしてもらうため、彼女の車に乗る。
やがて男は、彼女の不思議な魅力に惹かれ、彼女と何度も会うこととなった。
しかし、彼女は名前、住所さえ教えてくれない。
ある日、突然彼女は彼の前から姿を消した。
彼は夢遊病者のように、イスタンブール中、彼女の手がかりを探すことになるのだが.......

果たして彼は、彼女を見つけ出す。
しかし、彼女は相変わらず、自分を秘密の扉の向こうへ置いたまま、何も話そうとしない。
そんな折、彼女の運転で、夜の山道を走っている時、運転を誤って車は樹にぶつかり、彼女は死んでしまう。
彼は、かすり傷程度で済み、警察でも疑われることなく、釈放される。
しかし、何日か後、彼の前に死んだはずの彼女が現れる。
ここまで来ると、観客は、一つの事に気づかされるだろう。今自分たちが観ているのは、映画の実際のストーリーなのか、それとも映画の中で作られた彼の夢を観させられているのか?
奇妙な浮遊感に、気持ちはグラグラと揺れるだろう。
これが「ヌーベルロマン」の映画の作りなのか?私はヌーベルロマンの映画は、初めて観るのだが、このような見方でよいのか、正直判断を付けかねている。
脚本は、即興で書かれたとおぼしい「シーン」や「シークエンス」もあり、ここは今の感覚で観ると、若干作りの古さは否定出来ないだろう。
この様な前衛的(抽象的ともいえるが)作品は、作品全体が前衛的であっても、ところどころに具象的感覚が受け手に伝わらないと拙い。
受け手は、その具象的な部分から作品にリンクし、作品全体の意味を理解するのである。
私には今作品には、それが感じられなかった。そこが残念なところである。

いずれにしても、奇妙な、浮遊感覚を憶えられる貴重な作品であることは間違いない。
皆様も観られる機会があれば、是非観ていただきたい。

1963年、フランス製作、モノクロ、101分、監督:アラン・ロブ=グリエ

明日のためにその418-今週の一曲。

2019年12月13日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、ペルシャ歌謡をお送りします、
「グーグーシュ」と言う、名歌手で、ペルシャ歌謡をけん引してきた女性歌手です。
その軽やかで、清楚な歌声はきっとみなさまを魅了するでしょう。
それではご堪能あれ。

Googoosh- Fasle Tazeh گوگوش - فصل تازه

明日のためにその417-エンジェルサイン

2019年12月11日 | 邦画
生きる人たちとの絆。

人間、動物。生きとし生ける者同士には絆が生まれる。
そして、死などによって、その絆も断ち切られる。
一度絆を経験したものにとっては、別離は果てしの無い悲しみだろう。
しかし、それを乗り越え、人は前進していかねばならない。
今回紹介する映画は「エンジェルサイン」。
絆、別離を描いたサイレント映画である。
通常ストーリーを紹介するのだが、サイレント映画である故、登場人物等全く分からない。
よって、ウィキペディアから、簡単なストーリーを引用させていただく。
この映画はオムニバス形式になっており、全6話で構成されている。

・プロローグ&エピローグ
 チェリストのアイカとピアニストのタカヤは恋人同士。2人の共通の夢は自分たちで創作した音楽を世界中の人々に届けて感動させることだった。アルバイトをしながら音楽に励むタカヤ、そしてそんな恋人を温かく見守るアイカ。しかし、その幸せは長くは続かなかった。チェロとピアノの二重奏曲「エンジェルサイン」を完成させた直後、タカヤが病気でこの世を去ってしまったのだ。アイカはタカヤが命を懸けて遺してくれた「エンジェルサイン」を世界中の人々に届けることを誓う。

・別れと始まり
 鉄道運転士の夫と彼の妻は幼少期よりずっと一緒だった。しかし、突然に訪れた別れの時、妻が病気でこの世から去ってしまったのだ。生きる希望を失ってしまった鉄道運転士を何とか元気づけようと、ずっと夫婦のそばで見守ってきた愛犬が頑張ってみるのだが……。

・空へ
 ある日、ずっと可愛がってきた愛犬を失い、言葉を失ってしまった娘。意気消沈の娘に父親は「愛犬は天国で元気に暮らしているんだよ」と諭す。その話を聞いた娘は天国にいる愛犬に向けて手紙を飛ばす。しかし、返事はいつまで経っても来ない。そんな中、不安になった娘の前に蝶が姿を現す。

・30分30秒
 ある日、今まさに出産目前で命を失おうとしている女性のもとに死神が姿を見せる。そして、死神が女性の命を奪おうとしたその瞬間にタカヤの創った曲が流れ始め、それに呼応したかのように蝶が空を舞い始める。死神は女性に30分30秒の時間を与える。つまり30分30秒以内に女性は子どもを産まなければならない。果たして女性はまだ見ぬ我が子と対面することが叶うのか。
 
・父の贈り物
 幼少の頃、まだ物心つく前に母親を失った娘。不憫に思った父親は娘に母親代わりとなるロボットをプレゼントする。しかし、そんな父親もある日、娘の前からいなくなってしまった。生きる希望を失ってしまった娘を何とか元気づけようと、人間の心を宿したロボットがある行動に出る。

・故郷へ
 戦争に参加するために戦地に赴くことになった父親は娘に「必ず生きて戻る」と約束した。やがて戦争は終結し、父親は戻ってきたのだが、それは生きた身体としてではなく魂としての姿であった。もう二度と生きて娘に会えないことを知った父親の魂の前に現れた蝶が父親と娘に大きな奇蹟を宿す。

(以上ウィキペディより引用。)

全体的に映画は綺麗な作りとなっている、ただ、タイトルにもなっている「エンジェルサイン」の使い方がわざとらしい。
そして、何故この映画をサイレントで撮ったのかも疑問が残る、いや、サイレントとしての撮り方とも言える。
音楽や、街の雑踏などは、音として収録されているのだが、セリフが無い。いや、有ることはあるのだが、そのセリフの音が収録されていないのだ。
何故ここまで、このような作りに拘ったたのか、その意味が不明である。
監督は漫画家の北条司。キャッツアイ等で有名な漫画家である。
ウィキペディによると「国際漫画賞」である「サイレント・マンガ・オーディション」で選ばれた5作を今回映画化したと言う。
果たしてこの映画の出来に、それぞれの漫画作家は満足しているのだろうか。

最終話では、この映画の主役級の俳優が日本の北海道の空港に集まる。
このあたりの作りがどうも私にはでき過ぎで、面白くないところである。
この映画は現在公開中である、もし興味を持たれた方いたら、観ていただきたいと思う。

2019年、日本、ベトナム、インドネシア合作、カラー、105分、監督(総監督):北条司


明日のためにその415-今週の一曲。

2019年12月07日 | 今週の一曲
みなさま、週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。
今回の今週の一曲は、アラブ歌謡をご紹介します。
ナワル・アル・ズグビーと言う女性歌手です。
ご紹介する曲は、前奏がちょっとサルサ風ですが、中身はしっかりアラブ歌謡しています。
では、みなさま、ご堪能あれ。

نوال الزغبي - طول عمري / Nawal Al Zoghbi - Tool Omry