ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその486-巴里の屋根の下

2020年10月18日 | ヨーロッパ映画
抒情あふれる作品

最近なかなか良い映画が無い。
どうも自分の臭覚を研ぎ澄ましても、ピンとくるものが無いのだ。
そうなると、どうしても食指はクラッシク映画に傾く。
今回紹介する映画もクラッシク映画だ。
監督は、ルネ・クレーヌ言わずと知れたフランスの名匠である。品は「巴里の屋根の下」だ。
大まかにストーリーを紹介しておこう。

パリでテンパンアレーとして働く、アルベールは、ある日ポーラと言う女性に一目惚れする。
最初は彼を嫌がっていた彼女だが、次第に心を寄せるようになる。
そして二人は結婚の約束をする。
しかし意外な事から、その約束は叶わぬものとなり.....

クレーヌは美しい画像で、魅了し、そして音楽と台詞と無音でストーリを進めていく。
物語自体に特にケレンがあるわけではない。
ある意味ありきたりの内容である。しかし、彼が撮ると実に滑らかで、抒情的な映画と昇華する。
これだから、クラッシク映画はやめられない。毎回新しい素晴らしさを堪能できる。
この映画は悲恋映画だが、どこか清々しい。映画を構成する音楽が決めてになっているのだろうか。
以前紹介した巴里祭と言い、今回の作品と言い、暫くクレーヌを追ってみようと思う。

複雑な現代社会、彼の作品につかって癒しを求めるのも良い方法ではないだろうか。
巴里祭、巴里の屋根の下、是非観ていただいて、心を落ち着けるのも良いのではないだろうか。

1930年、フランス製作、モノクロ、91分、監督:ルネ・クレーヌ。


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