ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその422-USBケーブル

2019年12月22日 | オーディオ
USBケーブルで音が変わる。

パソコンの周辺機器は様々ある。
その接続方法は、ほぼ「USB」に統一されてきたとおぼしい。
しかし、そのUSB接続は、ノイズに弱く、貧相なケーブルでは、エラーさえ起こすことがある。
今回紹介する商品は「ユニブレイン」社のUSBケーブルだ。
以前このブログで紹介した通り、私は「iPodタッチ」と「fiio m9」をUSB接続で繋ぎ、i-dioのハイレゾチャンネル等を聴いている。
しかし、使っていたケーブルが90㎝と長く、使いにくことと、以前雑誌で「USB接続は良いケーブルを使うべし」と言う記事を読んだことがある。
そこで、短めで、品質の高いケーブルが欲しくなり、今回の購入に至った。

長さは30㎝で、USB3.0対応である。片側USB-Aで、片側USB-Cとなっている。
引き回しも苦労なく、何せ短いこともあり、エラーの起りにくい構造となっている。
早速iPodタッチと、fioo m9をそのケーブルで繋ぐ。
i-dioのハイレゾチャンネルにあわせ、聴いてみる。
各段の差と言うものは感じられなかったが、音の整列がさらに良くなって聴こえてきた。
次に、アマゾンミュージックHDのアプリを起動し、ウルトラハイレゾの音源を聴いてみた。
ここでは、はっきり差がでた。
それぞれの楽器のメリハリが明確になり、隠れていた音さえも前面に押し出す。
ノイズに弱いが、品質の良いものを使えば、USBケーブルとて馬鹿にできないものだ。

正直今回の購入は正解で、満足いく結果が出たと思う。
オーディオは、それぞれの機器を接続するケーブルも大事(常識内の価格で)だが、ディジタル全盛の現代、パソコンで使用するようなケーブルも品質は大切であると痛感した。
皆様も、USBDACをお使いの方は、USBケーブルの見直しする必要があるのではないだろうか。

明日のためにその400-再びのi-dioHQ

2019年10月31日 | オーディオ
想像を超えた音。

前回のブログを書いた後、どうしても「i-dioHQ」のことが気になってどうしようもなくなった。
ウエブで色々調べた結果、一番安価でそれを体験できることを知った。
アップルの「ipod」である。これはiOS12を搭載した機器で、2万円程度で購入できる。
それとUSBDACを接続するアタッチメント「ライトニング - USB 3カメラアダプタ」も必要になる。
思い切って、この2つを購入することにした。
購入先は、アップルのウエブショップ。中一日で品物は届く。
早速、ウエブショップで2日ほど前に購入した。品物は遅れることなく到着し、早々梱包を解き、実験を始めることにした。
先ずはipodの充電が必要である。以前にアンドロイド端末を充電するアダプタを購入してあったので、今回はこれを代用にして充電を始めた。
もともと多少充電してあったのか、充電は意外に早く終わり、機器の初期設定を始めた。
ここが一番厄介である。アップルid、パスワード、地域指定等、面倒な設定が多い。
初期設定が終わったところで、アップルストアから「i-dio」のソフトをインストールする。インストールはスムーズに問題なく完了した。
ここからが緊張の場面である。果たしてipodからUSBDACに音は供給されるのか、正直不安が頭をよぎる。
ipodのライトニング端子に、ライトニング - USB 3カメラアダプタを接続する。
そしてUSB-A端子にUSBDACに接続するためUSB-A→USB-Cのケーブルを接続し、USB-C端子をUSBDACに接続する。
それぞれの機器の電源を入れ、準備ができたら、ipod側でi-dioのソフトを起動させる。
そして、i-dioHQのチャンネルを選択し、音が出るのを待つ。
果たしてUSBDACは、見事音声を再生できた。
USBDAC側のサンプリングレートは、96kHz、24ビットを示している。間違いなくi-dioHQの音がipodから出力されている証拠だ。

音の印象は、想像を遥かに超えていた。
音の整然はよりシャープになり、ますますしっかり音が並んでいる感じがする。
勿論低音はより深く、重く鳴り、高音はより煌めきを増し、美しさを演出している。
そして、音のデティールはより鮮明になり、細かいニュアンスを見事に表現している。

現在、私の試した方法が、i-dioHQを楽しむ一番安価な方法だと思われる。
ipodはこのためだけではなく、それ自身でポータブルプレイヤーとしても使用できるのでそれを楽しむこともできる。まさに一石二鳥ではないだろうか。
皆様も、興味を持たれた方はこの方法をお試しになることをお勧めする。と、ともに、i-dioが更に発展してしてもらいたいと、益々願うようになった。



明日のためにその399-アマゾンミュージックHDとi-dioHQとミュージックバード

2019年10月29日 | オーディオ
アマゾンミュージックHDへの疑問など。

以前このブログで紹介した「アマゾンミュージックHD」と「i-dioHQ」。
色々聴き比べ等したので、その感想等を書いてみることにする。

まずは「i-dioHQ」について、以前ブログで紹介した時、オーディオ圧縮モードが「AAC」と書いたが「HE-AAC」と言うことが判った。
このHE-AACとは、AAC上位互換圧縮モードで、AACとしても再生可能だが、本来のHE-AACでデコードすると、48KBPSのレートでも、CDと同様の音質が保証されているものだ。
AACの信号に、特殊なコードを付与し、それを利用することで低い圧縮率でも高音質が保証できているとのこと。
実際にこのモードで聴いたことがないので、現時点では、正当な評価はできない。
しかし敢えて今回、アマゾンミュージックHDとi-dioHQを聴き比べてみた。

私は忘れていたのだが、自身の持っているポータブルプレイヤーがUSBDACに利用でき、192kHz、24ビットの信号を受け入れられる物で有ったので、今回はPCをプラットホームとし、両方をこのDACで聴き比べてみることにした。
まずは「アマゾンミュージックHD」を聴取。このサービスには「SD」「HD」「ウルトラHD」と種類があり、こちらからモードを指定するのではなく、ストックされた曲自体のクオリティでそれが決まる。
SDはMPの320KBPS、HDはCD品質の44.1kHzの16ビット、ウルトラHDはハイレゾの44.1kHz、24ビット~192kHz、24ビットまでとなっている。
今回はSDは比較対象とはせず、HDとウルトラHDを比較対象として聴いてみた。
まずHDだが、やはり音は良い、低音、高音ともにクリアで整然とした音を聴かせてくれる。
次にウルトラHDだが、その中のサンプリングレートを様々に選択し聴いてみた。
こちらもHD同様の音だが、ハイレゾクラスの音は、どのサンプリングレートを聴いても、明確な違いは聴きとれなかった。

一方「i-dioHQ」だが、このハイレゾ音源も、アマゾンミュージックHDそれと同様な音を聴かせてくれた。ただこちらの方が「音の整然」としての存在は良いように思えた。
i-dioの他の通常音源との比較をしたが、こちらははっきり違いが聴き取れた。
通常音源では、音の輪郭がぼやけ、音自体も軽く感じられる。

両者を聴き比べた結果はほぼ互角。
i-dioHQはオンキョーミュージックやオトトイの「本物のハイレゾ音源」を配信しているので、クオリティの高さを維持できているのだろうとおぼしい。
一方アマゾンミュージックHDに対して、一つの疑問が浮かび上がった。
本当のハイレゾ音源を使用しているのか、と言うことだ。
あれだけのストックの音源を、マスターテープから、ハイレゾに移し替えることは不可能と思える。
とすると、CD音源からアップサンプリングをしているのではないか、と私は思っている。この点についてアマゾンミュージックHDに問い合わせたことはないので、あくまでも私の想像の範囲であるが。
CDからアップサンプリングをしたとなると、もともとの音源が44.1kHz、16ビットなので、これをいくらアップサンプリングしても、本物のハイレゾ音源とはならないのではないか。
そこが大変残念なところである。
しかし、多くを求めなければ、アマゾンミュージックHDは、優れたストリーミングサービスと言えるだろう。

ここで余談を一つ。
通信衛星を使用し、音楽サービスを行っている「ミュージックバード」と言う放送がある。
月2000円(税別)の聴取料金で50チャンネルが聴けるサービスだ。
この歴史は古く、20年以上前に「CS=PCM放送」と当時は呼ばれ、ハイクオリティな音質で好評を得た。
その当時は、無圧縮のPCM音源を流していた唯一の放送サービスであった。
しかし、その後MP3圧縮の現在の形に変わり、音質は確かに良くなかった。
だが、このサービス、音質向上には熱心で、暫く前に配信レートを16ビットから24ビットにアップさせ、聴取者からの評価を上げている。
これから先、来年の春ごろを目指し、更なる音質向上のサービスを始めると言う。
「MQA」と言う新技術を使い、音質を高めると言うのだ。
この新技術、正直分かりにくい理論であるが、私が記事を読んだで解釈した範囲で言うと「マスターからのA/D変換時の時間軸を端末側での再生時にその時間軸を借り受け、マスターの音により近づける」ものだと言う。
既にこの技術は「e-onkyo music」のハイレゾ音源や「MQACD」として実際に活用されている。
私はまだこの技術のパフォーマンスを経験していないが、非常に期待の持てるものだと思っている。
故に、来年の春のミュージックバードの進化が楽しみである。

現在、様々な音楽サービスがある。皆様も色々試して、是非その魅力を感じていただきたい。

明日のためにその396-i-dioのハイレゾ

2019年10月22日 | オーディオ
確かに音の違うハイレゾ。

以前このブログでも紹介した「i-dio」。
その後、このサービスで「ハイレゾ」放送が始まった事を側聞した。
果たして、どれほどの効果を持った放送なのか興味津々。久しぶりに放送を聴いてみた。
現在i-dioは、1チャンネル減ってしまったが、通常音質の「ジャズ」や「クラッシック」のチャンネル等は健在である。
そこに「i=dioHQセレクション」が加わり、この放送で、ハイレゾ音源を放送している。
早速ハイレゾ音源を聴いてみた。
正直驚いた「さほどスタンダード音源と変わらないだろう」と高を括っていたが、ずしんと重みのある低音、煌びやかな高音、どれをとっても文句はない。
その後、他のジャズチャンネル等を聴き比べてみたが、音質の差は明らか。ハイレゾの方が勝っている。
この「ハイレゾ」は、AAC圧縮の96kHz、24ビットのスペックである。
私のPCは、48kHz、24ビットまでのフォーマットまでしか対応していないのだが、もともとソースの音源が良いのだろう、ハイレゾ音源は折り紙付きの高音質である。

現在、上記のフォーマットを、フルに楽しめるのは、iPhoneの「Lightning」端子と「USBDAC」と接続し、再生する方法しかない。
i-dio側も、アンドロイド端末でのハイレゾは楽しめない旨アナウンスしている。
とても残念だが、私の環境では、ハイレゾ音源の享受はできないのである。
かと言って、高額なiPhoneを購入したりUSBDACを購入する余裕もない。いや、余裕と言うよりも、このためだけに購入するのはばかばかしい思いがある。
できれば、i-dio専用受信機が発売され、その機器にデジタル出力を装備してもらい、そこから汎用のDACに接続できるようになるのが、一番理想的である。

最近、i-dioから、東京FMが撤退したと聞いた。
かなりの負債を抱えたらしい。
このままだと、i-dioの存亡の危機が間近に迫っている気がしてならない。
i-dioは、無料の放送局である。もっとそれを強調した、パブリシティを展開する必要があるだろう。
特に「無料」聴くことができる「ハイレゾ音源」は貴重である。
放送終了とならないことを、切に願うばかりである。

明日のためにその385-8トラ

2019年09月18日 | オーディオ
時代の生んだ偉大なる産物

8トラックテープと言うものが、かって存在した。
第一次全盛期は昭和40年代。それまで、車に存在していた音源は「ラジオ」しかなかった。そこに現れたのが「8トラックテープデッキ」である。
この8トラックテープは、今までラジオしか聴くことのできなかった車内に、自分の好きな音楽を聴くことができる、革命的な発明であった。
ちょうど文庫本サイズ、厚さ2㎝の8トラックテープは、4チャンネル、ステレオの音源を収録できた。
当時のいけてる若者たちはこぞってこのデッキを装備していた。
そして第二の全盛期は昭和50年代中盤、カラオケの演奏用のテープとして用いられていた。
音楽の頭出しが簡単なことで、世のスナックには8トラックテープの、カラオケ機器がどの店にも設置されていた。
やがて昭和60年代ともなると、レーザーディスクカラオケの台頭で、8トラックテープは徐々に消えて行く。
そして現在、8トラックテープや、それを再生するデッキも全く見なくなってしまった。
しかし、私は昔から密かにこの「8トラックテープ」を集めていた。正確に言うと今でも集めている。
きっかけは30年以上前の、ある中古レコードフェアでのこと、私が中古レコードのエサ箱を一通り漁った後、ふとそばのワゴンを見ると、カセットのミュージックテープが安価で販売されていた。
その中に8トラックテープも販売していたのだ。
私自身8トラックテープの存在は知っていたが、カラオケの物ばかりで、ミュージックテープとしてのそれは初めて見た。
勿論8トラックテープを買うつもりなどなく、何本か冷やかし程度で見ていたのだが、どうしても欲しくなる内容の物を目にしてしまった。
私は焦った、再生する装置が無いのに、そのテープを買うかどうか。
さんざん迷った挙句、8トラックテープを手に、会計に向かっている私があった。
その後、ジャンク屋で見つけた8トラックテープデッキが、奇跡的に動き、私の8トラックテープ収集は、俄然勢いを増すことになった。
中古レコードフェアは勿論、デパートから様々な所へ出向き取集に熱を上げた。会社の先輩へもお願いし、古いテープを譲ってもらったこともある。
現在その収蔵数は100本を超える。
「こんなデジタル時代に8トラックテープなんて」と侮ることなかれ。
数年前から8トラックテープは、密かなブームを呼んでいる。
数年前、ヤフオクに出品されたビートルズの8トラックテープ「リボルバー」は、なんと60万円という高値で落札されている。
今もヤフオクで、8トラックテープを検索していただきたい、一本1000円程度から上は何万円と言うものまで出品されている。
何故数年ほど前から、このような状態になったのかは私にも分からない。

私は数年ほど前にアメリカのeBayで、日本のアカイ製の8トラックテープデッキを購入し、今も楽しんでいる。
ガラガラとモーターの音をたてて、音楽を再生する様にはデジタルには感じられないヒューマンな名残を感じる。
それが私は好きだ。
私自身この趣味は、現代において、とても贅沢な趣味だと思っている。


明日のためにその346-オーディオへのレクイエム

2019年06月23日 | オーディオ
悲しみのオーディオ生活

最近引っ越しをした。
長年住み慣れた土地を離れ、見知らぬ場所で暮らすと言うことは、結構な緊張感を醸し出す。
引っ越しの時、一番困ったのが、長年収集してきた「レコード」等の音源だ。
業者への引き取りも考えたが、レア物も多く、どうしても手放せなかった。
そして、オーディオ機器も多かったので、これだけはどう考えても引っ越し先に持っていくことはできぬと諦め、中古業者へ売ってしまった。
オーディオ機器の売価は、購入価格の10分の1の価格にしかならなかった。これはオーディオ機器に限ったことではないと思うが.......
今の環境では、スピーカーは鳴らせない。
仕方なくヘッドホンで音楽を聴いている。
これが結構厳しい。私の使っているヘッドホンは「密閉型」と言う、耳全体を覆うタイプのもので、長時間聴いていると、耳が痛くなってくるのだ。
オーディオ理論の中で「音楽を聴く方法で、ベストはヘッドホンである」と言う記事を昔オーディオ専門雑誌で読んだと記憶している。
しかし長時間のリスニングには、やはり無理があるようだ。
それに、私としては「空間」に漂う音を聴きたいと言う欲望がある。
やはりスピーカーが必須である。
しかし、もうスピーカーでリスニングすることはないであろう。
あれほど愛したオーディオ。
もう過去の話になってしまった。
オーディオ関係の趣味を持つみなさまは、体が丈夫な限り、大いにその趣味を楽しんでもらいたい。

明日のためにその-337 海外オーディオ機器事情。

2018年12月03日 | オーディオ
価格が高いが購入すべきか。

私がオーディオを趣味として、四十年以上経過するだろうか。
若かりし日は、オーディオ雑誌(昔は沢山のオーディオ雑誌が販売されていた)を見ては、憧れの機器に夢を抱き、いつか自分のものにしたいと思っていた。
特に海外の機器は、そのデザインが素晴らしく、フォルムを見るだけでもエクスタシーを感じたものだ。
しかし長年この趣味を行なっていると、様々なことに気づく。
先ずは「海外の機器の値段の高さ」だ。
海外物で、値段が高いと夢見るオーディオマニアは一撃で両手を地面につけてしまう。
そしていかにもマニア心をそそるデザインだ。マニアは阿鼻叫喚するに違いない、
なんとしてでもそれが欲しくて、食事代をごまかし、へそくりをためる者もいるだろう。
富裕層なら、その財力にものをいわせ、簡単に手にする者もいるだろう。
私も昔は「海外機器=あこがれ」だった。
しかしネットが広がり、世界が狭くなってくるとそうは行かない。
簡単に言おう「海外機器は直接買えば、ほぼ半額以上安く買える」
私自身も、幾つかの機器を直接輸入で半額以下で購入した。
ただ心配なのは、故障の時の修理のありかただけであろう。
高いが、輸入代理店経由で、国内で購入すれば、故障修理も安心だ。
しかし直接輸入だと、故障の時どうすれば良いか分からない。
もしその保障が、あの価格差だとしたら、法外とは言えまいか。
しかし海外機器にあこがれ、夢を見ていた若い頃の自分がこのようなことを強く言える存在ではない。
見ても楽しめる海外機器は確かに魅力的だ。日本の工業メーカーも、もっと人を魅了するフォルムを持ったオーディオ機器を開発して欲しい。
日本の機器はいかにもゴツゴツして無愛想である。
これからの、日本メーカーの精進に期待する。

明日のためにその291-i-dio

2018年01月17日 | オーディオ
日本版DAB果たして成功なるか。

日本のテレビ放送が、デジタル化されてから久しい。
今は「4K」や「8K」のテレビ放送が話題だが、地上波デジタルは「1.5K」に属する。
これはBSハイビジョン(2K)より、画像情報が若干少ないので、このように呼称される。
今の地上波デジタルは、昔のアナログでいう「UHf」帯が使用されている。
昔のアナログ放送時代は「VHF」「UHF」と、使用する電波の周波数帯が分かれていた。かなりご年配の方は、昔「UHF」放送が開始された当初、当時のテレビがそれに対応していなくて、UHF帯を受信できる外付けのアタッチメントを利用されていたのではないだろうか。
前述したとおり、今の地上波デジタルは、UHF帯の電波しか使用していない。それではVHF帯の電波はどうなっているのだろうか。
地上波デジタルが開始されて、VHF帯は空白となってしまった。
しかし、2016年、今回紹介する「i-dio」がそこに登場したのである。
i-dioとは、VHF帯の低い周波数を利用し、5チャンネル程の放送を発信している。
私の住む愛知県では、5チャンネル放送している。
この放送は、全国規模では行なわれておらず、現在「関東・甲信越」「東海・北陸」「近畿」「九州・沖縄」とブロックごとに放送を展開している。
受信エリアは今後拡大されるとのことだ。
この「i-dio」受信の方法がユニークである。
専用受信機(この投稿の上の写真を参照)を購入し、その受信機でi-dioの電波を受け、それをスマホ等へwifiで送信する。
受信するスマホ等は、事前にi-dioの受信用アプリをインストールしておく必要がある。
この発想が日本らしい。なんでもスマホに詰め込みたがる悪しき慣習である。
素直にi-dioだけを受信し、それをオーディオ装置に接続して音を出す形態が普通の発想である。
事実、2000年代初頭に、ヨーロッパで開始された「DAB」(デジタル・オーディオ・ブロードキャスト)は、地上デジタル化で空いた周波数を利用し運営されているが、受信機については、一般のオーディオ機器として販売されている。
このi-dioは無料で受信できる。日本人は「電波はタダ」と言う感覚が一般的なので、その点については嬉しいだろう。
さてこの「日本のDAB」とも言える「i-dio」どこまで普及が進むか、大変楽しみである。
私としては「スマホ」と別物として、気軽に使える「AM」「FM」に次ぐ物になってもらいたい。
オーディオ機器、専用ラジオとしての、単体の発売を期待している。


i-dio公式ホームページ

明日のためにその286-オーディオケーブル

2017年12月11日 | オーディオ
ケーブルで音が変わる?

先日、久しぶりにオーディオショップを巡ってきた。
最近開店した、ヘッドホン専門ショップが目的のひとつにあった。
最近ちょっとしたヘッドホンブームである。ヘッドホン王子などと自称して、テレビ出演した人もいる。
以前このブログに投稿したが、ヘッドホンは、オーディオ再生目的としては「理想」に近いリスニング方法である。
私もAKGのモニターヘッドホンで、快適なリスニングを楽しんでいる。
先日ヘッドホン専門店に行ったのも、ヘッドホンケーブルを探してのことである。
最近のヘッドホンは、ミニXLRと言うジャックが、ヘッドホン側に装備され、もしヘッドホンのコードが断線したり、トラブルが起こった時に、コードそのものが取り替えられるようになっているものも多い。
昔は、ヘッドホンのコードが断線等すると、ヘッドホン自体を買い替えなければならなかったが、今は便利にんなったものである。
この傾向は、インナーイヤー形ヘッドホン(イヤホン)にも採用されていて、ミニXLRとは形状が違うジャックがイヤホン側に装備されていて、コードの断線等トラブルがあった場合、それを取り替えるだけで問題が解決する。
しかし、この「取り替えられるコード」がオーディオ界の怪しい風潮を遂に招いてしまった。
私は入店したヘッドホン専門店で、驚くべき光景を目の当たりにした。
なんと、どのヘッドホンコードも、安くて一万円弱、高いものは五万円以上する。
たかがヘッドホンコードである。これでは、本体そのものよりもコードの方が高くなってしまう。
こんなバカな逆転現象はない。
しかし自分で言っておきながら、恐縮ではあるが、オーディオの世界ではこのような例は茶飯事である。
機器同士の接続に使うケーブルが、何十万するものがざらにある。
凄いものになると、スピーカーケーブルが一本数メーターで百万円を超える値段のものも存在する。
ケーブルである、電気信号を送るだけの目的のものである。それがバカみたいな値段で売買されている。
もはや正気の沙汰とは言えない。
私は以前、行きつけのオーディオショップで、一メーター二十万もするケーブルで音を聴いたことがある。
廉価版の一メートル数千円のものと聴き比べた。
確かに音は違って聴こえた。違って聴こえた事に対して私も「いい音だね」と思わず下手をうった。
値段を聞き、音を聴き、その音が違って聴こえたから「いい音」とは限らない。しかしノイズを伴った悪い音でないことは確かだ。
それの価値を、二十万円と言う値段に見いだせるのか、私は知らない。
接続コードは電気信号を送達するためのもの。ここが大切である。
よって法外な値段で、取引されるようなものを信じてはいけない。
飽くまで、自分の耳で音を確かめることが大事である。
本当に良いケーブルは、案外安価で販売されているものだ。

明日のためにその276-SPDIF

2017年11月26日 | オーディオ
今やデジタル機器の隆盛期、どんな種類のものも、再生専用(テレビ等)を除いては、デジタル音声出力端子(SPDIF)が装備されているだろう。
上記のとおり、一般的にデジタル音声端子は「SPDIF」と呼ばれている。これは「ソニー・フィリップス・デジタルインターフェイス」の略である。
つまりソニーとフィリップスが共同開発した、世界の規格ということになる。
私の所有している機器も、このSPDIFが装備されているものが多い。
このSPDIFを活用する方法は二種類ある。
先ずはお馴染みの「ファイバー」を使用した、光ケーブルでの活用である。
次に、「同軸」を使用した、コアキシャルケーブルでの活用である。コアキシャルケーブルとは、簡単に言うと、テレビへ接続されているアンテナ線と思っていただければ良いだろう。
問題はこの二つの使い分けである。最近は「光」と「同軸」と二つの端子を装備している機器も多い。
見た目、光の方がテクノロジーが高く、高性能に見られるが、実は光は伝送性質から「ジッター」と呼ばれる、ノイズの元になる特徴が含まれている。
一方、同軸にはそのような性質がないので、ノイズの有無は、その同軸の作りの良さに反映してくる。
最近私は、ある機器で実験をしてみた。
同じ放送を、光と同軸の二つの方法で再生してみたのだ。
光ケーブルは「ワイヤーワールド」同軸ケーブルは「ベルデン」を使用し、デジタルアンプへ直接つないでみた。
結果は同軸ケーブルの勝利。音のヴぉリーム感と音圧が違う。
実験した機器は、それぞれ光のみ同軸のみの端子しか装備されていないものを使用した。
音とは不思議なものである。
使用するマティリアルが違うと、こんなに違うものとは思ってもいなかった。
皆様のなかにも、デジタル機器に、光と同軸の二種類の端子が装備されているとき、接続先が同軸に対応しているのならば、迷わず同軸での接続をお勧めする。
自分の私意ではあるが。