Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(13)ニーノ・ロータ

2021-05-16 00:10:00 | コラム
~ニーノ・ロータ~のキャリア10傑~

ヴァンゲリスとか、まだまだ取り上げたいひとは多いけれど、映画音楽家篇は今回でとりあえずのラスト。

最後を締めくくるのは、フェリーニの相棒として有名なニーノ・ロータでいきましょう。

67歳で永眠、
「本業はあくまでクラシックの作曲であり、映画音楽は趣味にすぎない」と本人は申しています、

けれど以下のリストをご覧ください、映画史とワンセットで語られる曲も多く、映画ファンは敬意をこめつつ「そんなこと、いっちゃってくれるな」と突っ込むべきでしょう。


(1)『太陽がいっぱい』(60)

完璧な脚本と完璧なキャスティングと完璧な映像、ここに完璧な音楽が加わって最強。




(2)『8 1/2』(63)

人生は祭りだ、ともに生きよう。



(3)『ゴッドファーザー』(72)

サーガを永遠にした要因のひとつは、まちがいなくテーマ曲にあった。




(4)『道』(54)

フェリーニ×ロータの代表作。

寓話性を強調するロータの旋律、お見事。


(5)『甘い生活』(59)

退廃とはこういうことをいうのか―中学生のころ、背伸びして観てガツンときました。




(6)『山猫』(63)

ビスコンティの高貴な映像世界、ロータの音楽は当然相性バツグン。


(7)『ロミオとジュリエット』(68)

レオくん×クレアちゃんの「かぶいた」ロミジュリのサントラも騒々しくて面白いけれど、あの映画から本家のこちらに辿り着かない若いひとも多く、じつにもったいない気がする。




(8)『サテリコン』(69)

悪趣味を力技でアートにしてしまうフェリーニ、ロータもまた、その共犯者だったということね。


(9)『ハリケーン』(79)

内容そのものは評価されなかったスペクタクルだが、ロータの音楽だけは一流で、最も印象に残るスタッフワークだったともいえる。


(10)『戦争と平和』(56)

オードリー版の文芸映画で、映画化は3度目。

しかし『ハリケーン』もそうだが・・・
大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスに頼まれると、ロータはオファーを断れない感じなのかな笑

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『「マスク取って( ゚д゚)ハッ!」現象、たしかにある。』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする